討論では、自分の誤りを指摘されても認めようとせず、話をすり替えたり、論点を次々に変えていく人がいます。
それは、自分は正しいと思い込んでいるからでしょうが、論破されるのが嫌なせいもあるでしょう。
今回の話は、アメリカの"Educate Don’t Mandate（教育せよ、強制するな）"のツアー会場で、講演者と女子大生が「黒人差別と白人特権」について討論した内容をまとめたものです。
女子大生は大真面目に「黒人差別」を統計から指摘し、講演者は統計から反論しています。アメリカの深刻な黒人社会の実情や原因も分かり、興味深いですよ。
（YouTubeで見るほうがいい方は備考欄のURLからどうぞ）
左は講演者のチャーリー・カーク氏。右の女性はサブ的な講演者のようだ。
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（会場にいる女子大生の質問から始まります）
女「白人の特権はあります。2020年の刑務所統計によると 38.3％の受刑者が黒人です。でも黒人は国民人口のたった12.2％。このアンバランスを『白人の特権』以外に説明できるんですか？」
講「なぜ、彼らは逮捕されたのかな？」
女「90年代以降は、ずっとそういう傾向です」
講「人はなぜ、刑務所に入るのかな？」
女「なぜ、受刑者は白人より黒人のほうが多いんですか？」
講「それは黒人のほうが犯罪を犯すからだよ、簡単な話だ」
女「違います」（会場拍手）
講「いや、どの統計を見ても、黒人のほうが犯罪を犯している。これは明白な事実だ。ニューヨークの殺人事件の52％、放火事件の40％、麻薬取引の60％は黒人が起こしてる。君たちが追及すべきは『なぜ彼らは犯罪に走るか』だよ」
女「あなたは白人だから差別をしてます。2019年の犯罪報告書によると黒人またはアフリカ系アメリカ人は100万件しか犯罪を犯してないのに対し、白人は400万件の犯罪を犯しています。これは４倍よ」
講「人口の比率を無視しているよ。アメリカは黒人より白人のほうがだいぶ多い。黒人の人口は、君の言うようにたったの12.2％だが、白人の人口は60％だよ。ところが、黒人は人口が12.2％なのに、受刑者は38.3％もいる。約３倍だ。君がパーセンテージではなく、件数を挙げたのは、『犯罪数の多さが黒人差別の証拠だ』と言いたかったのかもしれないが、逆効果だったね」
女「・・・」 講「全米の受刑者の人種を言えば、白人のほうがアジア人より多いが、では、これはアジア人が白人を差別している証拠になるかな。受刑者数の違いは差別の証拠にはならないよ。君に質問するが、両親が揃っている黒人家庭はどれくらいあると思う？」
女「知りません」
講「20％以下だ。それが黒人の犯罪率が高い最も大きな理由だろうね。片親の家庭が増えるほど黒人の犯罪者が増えている。黒人家庭の４分の３は片親で、ひどい家庭環境だ。相関性は明白だな」
女「あなたの犯罪学の卒業証明書を見せてもらえますか？」
講「75％の黒人が両親がいないで育っているという現実を指摘することに、犯罪学の学位が必要なのかな」
女「私は、そう信じているわ」 講「君はどうなの？」
女「学位は持ってないけど、いま大学で学んでます」
講「じゃあ、君も僕も同じだ。君がしたように僕も統計を引き合いに出したまでだよ」。
女「いいえ、あなたには犯罪学の学位がないわ」
講「君は学者として意見しているってことかな。しかし、たとえ君が物理学者でも物理の法則は変わらない。学位を持ってるとしても事実は変わらない。なぜ黒人の家庭の多くは片親で、ひどい環境なんだ？ それは高い犯罪率に相関的に影響している」
女「なぜ、黒人には両親がいないのかしら？」
講「いい質問だ。それは米連邦政府がシングルマザーを経済支援しているからだ。60年代から連邦政府が黒人女性向けに福祉プログラムを始めた。補助金も始まり、これが犯罪率増加の一因となった」
女「差別を正当化するのがあなたたちのやり方みたい。話にならないわ」
講「君に指摘したいことがある。全米で大学卒業率が最も高く、学位を一番多く持っていて、平均収入が最も高く、投獄率は最も低い人種を知っているかな。アジア系アメリカ人だよ。白人のアメリカ人じゃない。そして大事なことは片親率もアジア系が一番低いということだ。片親率はすべてに影響している。だから『アジア人より白人の平均収入が少ないのは差別だ！ 白人よりアジア人の受刑者が少ないのは差別だ！』と、白人に対する人種差別を指摘しないのなら、君たちの黒人擁護は意味のないものになる」
女「だけど、同じ犯罪をしても白人は逮捕されないわ」
講「同じ罪を犯しても、白人は逮捕されなくて黒人だけ逮捕されるのかい？」
女「可能性はあるわ」
講「さっきも言ったが、黒人はひどい家庭環境の出身が多いから、それが犯罪の多さに関係してる。もし制度的な差別があるなら、米国のどんな法律が黒人を差別しているのか教えてほしいな」
女「薬物取引は黒人のほうが逮捕されやすいわ」
講「薬物取引をしたら、肌の色は関係なく逮捕されるよ。白人は罪を免れて、黒人だけ罪に問われる法律は存在するかい？」
女「ないわ、現在では」
講「そうだよ、制度的な差別なんか存在しないのだよ。それを防ぐために法律があるんだから」
女「差別禁止の法律文が存在するからといって、差別が現実に存在しないわけじゃない。神だって見えなくても存在するわ。あなたは神を見てない」
講「神は紙の上に存在するから、聖書を読むことをお勧めするよ」（聴衆笑）
女「話にならない。私の質問にも答えてくれないみたいだから、討論はやめさせてもらいます」（会場を去る）
男「質問には答えているつもりだけどねえ。でも勇気を出して質問してくれて感謝するよ」
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女学生は統計の読み方と示し方に問題があり、講演者は"黒人の自業自得だ"とまとめていましたが、アメリカには白人による人種差別がある事実は変わりないでしょう。
ただ、最近は、長年差別されて苦しんできたはずの黒人が、黄色人種（中国人や日本人などの東アジア人）を差別しているそうです。
「ショーヘイオオタニは英語がしゃべれないからMLB選手として認めない」と言った黒人解説者や「日本人は醜い顔ばかりだ」と言った（醜男顔の）黒人サッカー選手もいました。
イエスは「口から出て行くもの（言葉）は、心の中から出てくるのであり、それが人を汚す」と言いました。（マタイ12：34） 人とは、他者と自分のことです。
人種差別は、その人の心から生じているのでしょう。 過度なポリコレと他者への攻撃精神は、正義感ゆえもあるでしょうが、優越感増加の願望あるいは潜在的コンプレックスの排除から来ているように思うのですが、どうでしょう？
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●"Educate Don’t Mandate"は、アメリカの団体Turning Point USAが主催するツアーの一部。このツアーでは言論人の講演者が、教育政策や教育の自由ついて様々な議論を展開している。
●片親の黒人の犯罪率が高い原因は、政府の福祉政策のせいだとは必ずしも言い切れないだろうが、子供が多いほど援助金が増えるのは事実。シングルマザーの黒人の子供の多くは不良になり、街にたむろするギャング予備軍のようになっているそうだ。黒人は優遇されていて、一定の割合数が大学入学が定められているために、成績の劣る黒人が入学し、成績の優る白人が落とされている。
●最近は明らかな偏見は減ったが、多くの心理学者は、ほとんどの人間が意図せず人種差別主義的だと指摘する。人種に関するテストでは、多くの人に一定の白人志向、反黒人志向があったそうだ。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-40401723
https://president.jp/articles/-/43250?page=1
●知能テスト機関 Wiqtcomの「2023 世界で最も賢い国ＩＱランキング」によると、1位は日本、2位は台湾、3位はシンガポール、4位は香港、5位は中国、6位は韓国、7位ベラルーシ、8位フィンランド、9位リヒテンシュタイン、10位はオランダとドイツで、１位～6位を東アジア人が独占している。
https://hongkong-bs.com/topics/20230524/
●この話のオリジナルはYouTube「チャーリー・カーク、事実と論理で人種をいじめる学生を撃破」。
https://www.youtube.com/watch?v=dFVFAvO8fMc&t=0s
この記事は上記YouTubeと「頼むぜアメリカ」の日本語訳付YouTubeをベースにしてまとめました。
https://www.youtube.com/watch?v=UXq4Z1CXWhw
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