情報を確かめるための「ソクラテスの三つのふるい」。 | barsoのブログ

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 誰かの名誉を損なうツイートをそのままリツイートするのは、単に「リツイートボタン」をクリックまたはタップしただけだから "責任はない" だろうか。

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 大阪地裁(令和元年9月23日)の判決では、コメントなしの単純なリツイートは「当該投稿に賛同する表現行為」として、リツイート者は元ツイート者と同じ責任を負うと判断された。
 ただ、この判決には違和感を感じる人もいるだろう。というのも、リツイートやシェアといった「拡散」はSNSの基本的な機能であり、投稿記事に批判をしたい場合もあれば、単に話題の情報共有をしたい場合もあり、またタイムラインに流れてきた投稿記事につい条件反射的に反応して気軽にクリックしてしまう場合もあるからだ。

 しかし大阪高裁(令和2年6月23日)の判決では異なる判決理由が示された。
 すなわち、リツイートとは「元ツイートの内容をリツイート者のフォロワー(登録読者)に閲読可能にすること」であるとされた。
 つまり元ツイートに他者の社会的評価を低下させる内容が含まれる場合、リツイート者は自分のフォロワー複数に拡散したのだから(基本的に例外的な特段の事情が認められない限り)その経緯や意図、目的、動機などを問わず、不法行為の責任を負うと判断された。

 嘘も数多く言えば真実になる。それゆえに、情報は「ふるい(フィルター)」に掛けて良いものを選別する必要があるが、その点で『ソクラテスの三つのふるい』が参考になりますよ。

 

『三つのふるい』

 ある日、一人の弟子がソクラテスに会いに来た。
弟子「お知らせします、ソクラテス様。あなたの友だちの一人が先生のことを悪く言っています」
ソクラ「そうですか。それを言う前に、その話が『三つのふるい』に掛けられたかどうかを教えてください」
弟子「三つのふるいですか?」と弟子は驚いて聞いた。
ソクラ「そうです。最初のふるいは『真実かどうか』です。私に話す前に、その話が本当にあったことなのか、確かめましたか?」
弟子「いえ、私はただ聞いただけです」
ソクラ「では、二つ目のふるいは『良い話かどうか』です。その話は私を良い気持ちにさせるポジティブな話ですか?」
弟子「いや、あまり良い話では・・・」と男はためらいがちに答えた。
ソクラ「では、三つ目のふるいは『なにかに役に立つかどうか』です。その話は有益な話ですか?」
弟子「いえ、別に・・・」
ソクラ「ということは」―――ソクラテスは微笑みながら言った。「その話が、真実でなく、良い話でもなく、役に立つことでもないなら、私は聞く必要がないでしょう。あなたには、その話は忘れるようアドバイスします」


                 ●
《ご隠居と熊五郎の対談》
クマ「なるほど、要は、根拠や証拠を挙げないで、ただ汚い言葉で罵るだけの話は、乗ってはいけないということですかね。……がしかしですよ、ご隠居。一つ目の『真実かどうか』を確かめるって、どうやって確かめるんで?」
隠「まず、テレビや新聞を信用するのは甘い。メディアはおおむね左側プロパガンダの発信基地だ。特に朝日は五大紙の中では最低だ。〈※1)だから検索だよ。大抵のことはネットに出ている。その際は必ず複数の情報とイデオロギーの違いも見るといい。言っていることが、日本の得になることか、それとも日本の損になるか、も見たほうがいい」
クマ「反日か、それとも親中親韓か、ですか」
隠「そうだ。大体が日本を貶めるのが好きな連中は、金儲けの理由もあるが、それ以外では、究極的には日本の社会秩序を破壊することが目的で、要は『人類みな平等』という建前の共産化を理想としていることが多いな」
クマ「ご隠居、日本の悪いところは変えたほうがいいんじゃねえですか」
隠「問題は、そのためには嘘を言ったり、証拠の捏造もすることだよ。軽いのは、『処理水』を『汚染水』と言い換えたり、『防衛力強化』を『軍国化拡大』と言うこと。悪質なのは、『疑惑疑惑』『行政文書行政文書』と大騒ぎして問題があったように見せかけること。そして常套手段は、『報道しない自由』として重要な情報を取り上げなかったり、『角度を付ける』として物事のほんの一部のことをあたかも全体であるかのように拡大して報道したり……が左側の特徴だな
クマ「うーん、目的のためには手段を選ばないか。そうか、証拠がないから『疑惑』と言うんだ。この間、決まったLGBT法案も『理解増進法』という名前が胡散臭いや」
隠「そう。LGBT法案推奨の第一人者で、弁護士でもある稲田朋美は『この法案が通っても、心が女性で体が男性の人が女湯に入ることは起きません』と言ったが、これは嘘だ。世界ではその種の性犯罪が頻発しており、日本でも現に起きている」

 


クマ「経産省職員の女子トイレ問題は最高裁まで行きましたね」
隠「最高裁は7月11日、『性自認は女だとする男性の女子トイレ使用を制限してはならない』と判決を出した。(※1)これから大人も子供も女性は外のトイレが一気に不安になるぞ。『俺は心は女なのよ』と?を言って女子トイレや女風呂に入ってくる怪しい男を追い出そうとすると、この判決をもとに「差別だ」と訴えられる」 

クマ「アメリカでは、追い払った側が処分されたそうですね」(※2)
隠「そうだ。昨今はマイノリティの権利を重視するあまり、多数者の人権が無視されることが多くなった。それらはみな、既存の秩序や価値観を破壊しようという社会主義革命の手始めなのだよ」
クマ「そういえば、『G7先進国はみなLGBT法案を持っている』という報道はフェイクでした」
隠「そうだ。その件では、朝日、毎日、日経、東京新聞は嘘を書いた
クマ「NHKが作った軍艦島の過酷な番組映像は捏造でした」
隠「そう。じつはあのフィルムは昭和30年製だとNHK幹部が言ったので、NHK会長が国会で嘘を言ったことが判明した。(※3)NHKもブルータスだ。それから…大谷翔平がどこそこに移籍するなんて情報も大体フェイクだな。情報は日々新たになっている。新しい正確な情報を探すことだ
クマ「おっと、ご隠居。新しい情報は駄目ですぜ」
隠「おや、なぜ新しいのは駄目なんだい?
クマ「はい、『新しい』のは『ふるい』には合いません」





《備考》――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※1:英国ロイター・ジャーナリズム研究所の「デジタルニュース・リポート2022」では、朝日新聞に対する信頼度が日本の五大紙の中で最下位。→YAHOOニュース なお、2018年度も最下位だった。
※2:トランスジェンダーのトイレ問題の最高裁判決では、5人の裁判官全員が内容を補足する意見を述べた。全員が個別に意見を述べるのは異例で、つまりはそれほど危険性を含む判決であることを示唆している。→NHKニュースウェブ
※2:アメリカのLGBT法案のないバーモント州では、トランスジェンダーの女子更衣室使用に抗議した女子高生とその父親が処分されたが、のちの裁判では撤回された。しかし日本ではLGBT法案が成立し、最高裁でもトランスジェンダーの女子トイレ使用が認められたので、裁判を起こされれば抗議したほうが負ける公算が高い。→まとままとめ
※3:NHK会長が国会で、軍艦島の過酷な坑内映像は「別の炭鉱映像とは確認できない」と再三述べたが、じつは戦後10年経った、放送と同じ年の昭和30年製だったことをNHK幹部が自民党の会合で認めた。この映像は、韓国のテレビ局などが、朝鮮半島出身者が戦時中に軍艦島で強制労働させられた証拠の一つとして使用している。→産経ニュース
《参考にした情報源》
 https://sakisiru.jp/29581
 https://www.asahi.com/articles/ASN6R6G3FN6RPTIL01H.html
 https://toyokeizai.net/articles/-/310081
 https://itbengo-pro.com/columns/228/ 
 https://todasogo.jp/retweet20211030/
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7f4dcd3d2bdf309f027ed8a4630450c2f9ba4b76
●画像は画像生成AIツール「Stable Diffusion」を利用させていただきました。

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