恋は、一方通行、出口なし。
恋は、見返りを考えず、ただ想うだけ。
恋は、自己主体の愛、一人だけでも完結する。
今回は、何かに熱く恋をすれば、自動的に視界がバラ色の世界になる話です。
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La Vie en rose ~バラ色の人生 ~
まずはエディット・ピアフの『ラ・ヴィ・アン・ローズ』 を聴きながらどうぞ。
ピアフ(1915-1963)はフランスの国民的象徴とも言われるシャンソン歌手ですが、 幾多の歌手を育てたことでも知られます。シャルル・アズナヴールや、ジルベー ル・ベコー、ジョルジュ・ムスタキなどの才能を発掘し、デビューさせています。
28歳のときは、売れないウエスタン歌手イヴ・モンタンの才能を見い出し、すぐ
に恋に落ち、同棲を始めます。彼をシャンソン歌手として育てあげ、俳優として
も売り出すことに成功したあと、ピアフは静かにモンタンのもとを去っています。
そのモンタンを想って作った曲が『La vie en rose』。世界的ヒットになったの
は英語詞が付けられ、1950年にルイ・アームストロング録音盤が出されてから。
(日産自動車のコマーシャルソングで聞いたことがあるでしょ う)
(英詞版) Hold me close and hold me fast 私をしっかりきつく抱き締めてね This magic spell you cast そうすれば魔法のことばとなって
This is la vie en rose 人生をバラ色にしてくれる
When you kiss me, heaven sighs あなたにキスされると天でため息がする And though I close my eyes 目を閉じると
I see la vie en rose バラ色の人生が見えるわ
When you press me to your heart あなたの胸に押し付けられると
I'm in a world apart もう別の世界の中にいるみたい
A world where roses bloom そこにはバラが咲き乱れている
And when you speak, angels sing from above
Everyday words seem to turn あなたが話すと天上で天使たちが歌う
Into love songs 日常の言葉がみなラヴソングに変わる
Give your heart and soul to me あなたの心と魂で私を愛してね
And life will always be そうすれば人生はいつも
La vie en rose ラ・ヴィ・アン・ローズ
この歌詞の理屈は、恋のマジックです。すなわち、恋するひとの存在、感触、声、 すべてがすごく素晴らしいと感じたとき、人生は「バラ色」に見えてくるのです。
(私は『La Vie en rose』の曲は、このブレンダ・リーの声に聴き 慣れていますね)
じつは最初に思いついた詞は「彼が私を抱くと、私にはいろんなものがバラ色に
見える」というものでしたが、友人の歌手に「いろんなもの」より「人生」に変
えたほうがいいと助言され、そうして『バラ色の人生』の歌詞ができたそうです。
最初の歌詞のまま、逆に考えればどうなるでしょう。すなわち「いろんなもの」
がバラ色に見えれば、普通の彼だって普通の人生だって恋人のようになるのです。
(1954年映画『麗しのサブリナ』ではオードリー・ヘップバーンが 歌っています)
例えば明るい陽の光、鮮やかな緑の葉、路傍に咲く可憐な花々、小鳥たちのさえ
ずり、無心に遊ぶ子供たちの元気な声、自分の体の中で休むことなく脈打ってい
る心臓とその血液の流れ、そうしたことはじつに素晴らしいことだ、有難いこと
だとよく認識できれば、自分の人生が恋人のように愛おしく感じてくるのですね。
(別府葉子さんの『ばら色の人生』は、 明るくて、いいですよ)
世の中の悪い点だけを見れば、世界はカオス状態のように見えるかもしれません。 でも良い点を探せば、この地球には素晴らしい事象が沢山あることに気づきます。 好きな音楽を聴くだけで、一輪のバラを見るだけで、
ああ、生きていてよかった、と感じることが私はよくありますね。
CANON EOS M3 EF-M18-150mm (150mm F6.3)