脳卒中は血管の病気だと聞きました。詳しく教えてください。
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よくあるご質問(FAQ)
脳卒中は血管の病気だと聞きました。詳しく教えてください。 |
脳卒中や心筋梗塞は、各臓器を通る血管に原因があって起こります。
以前の質問で主な血管病を紹介しました。なかでも多いのは、脳で起こる脳卒中と、心臓で起こる狭心症・心筋梗塞です。
あまり知られていないことかもしれませんが、これらの病気の共通点は、脳や心臓そのものに異常があって起こるのではなく、各臓器を通る血管に原因があって起こるということです。
それぞれの病気がどうして起こるのか、原因を説明してゆきましょう。
まず、脳卒中ですが、発症の部位や症状により「脳出血」と「脳梗塞」の2つに分けられます。
脳卒中は、主に脳の細い動脈で起こります。老化によって硬くなった血管は弾力がなくなり脆くなります。そうした血管壁にこぶ状の瘤ができ、急激な血流の変化で圧力に絶え切れなくなった血管が破裂することで脳出血が起こります。出血が起こった周辺の脳細胞にダメージが及び、脳機能に障害が出てしまいます。
脳梗塞は、脳の太い動脈に起こるケースが深刻です。老化の進行で血管内部が狭くなっている部分に血の固まりがつまると、血流が断たれて酸素と栄養を受け取ることのできない細胞が死んでゆきます。大脳、小脳、脳幹が死ぬと、自分で呼吸ができなくなりますので心停止にいたります。
狭心症・心筋梗塞は、心臓の筋肉(心筋)に酸素と栄養を届けている太い動脈(冠動脈)の内部が老化の進行によって狭くなることで起こります。
血管内腔が狭くなることにより、心筋に十分な血流や酸素が送り込めないとき、胸に一時的な激痛が走ることを狭心症といいます。例えば、激しい運動などを行ったときに起こります。安静にしていれば痛みがおさまるのが一般的です。
心筋梗塞は、血管内部がさらに狭くなり、そこに血栓がつまって血流が断たれることで発症します。血流が流れなくなった心筋の細部が死んでゆき、心臓が停止してしまうのです。
このように、脳卒中や心筋梗塞などの怖い病気は、臓器そのものではなく、血管の老化から起こる動脈硬化が原因とされています。血管の老化現象である動脈硬化については、こちらの質問で回答をしていますので参照してください。