パリーグのプレーオフはかなり盛り上がっているようだ。西武の松坂とソフトバンクの斎藤が投げ合った第一戦は相当にしびれた。投手タイトルの4冠を獲得した斎藤和巳は意地でも負けられなかったし、球界ナンバーワン投手の一人として、松坂だって目にもの見せたかった。松坂が与えた1試合での4死球(川崎、大村、ズレ-タ、的場)は年間の彼の死球(3)を越えるもので、それでも完封してしまうというあたりは執念の証とも言える。大一番で、苦しみながらも1点も与えない松坂の凄みを感じた。
しかしソフトバンクもこれでは終わらない。第二戦では眠っていた打線が火を噴いた。NHKのスポーツニュースで分析していた梨田氏の解説が見事だ。僕は中継を観ていないが、「ほう」とうなずけるものだった。それは、西武先発のルーキー松永とソフトバンク大村との対決が明暗を分けたらしい。4回の打席で、1塁にランナーがいた。大村はバントの構え。そこで松永は打者をのけぞらせる内角速球を投げる。この球が、かなり危ない顔付近へのボールになり、ここで大村は松永を睨みつけるのだ。
「てめぇ!俺がプロで何年飯食ってると思ってんだ、あぁ?ルーキーフゼイがそんな球投げるなんざぁ100万年早ぇんだよ!」
・・・と大村が言ったかどうかは知らないが、この睨みつけのあとの球は低めの、どうみても「ビビッタ」ボール球で、「そんなつもりじゃなかったんです。大村さんゴメンなさい」的投球だったのだ。これでボール球をふたつ続けた松永はストライクを入れざるを得ずに、やや甘くなったようだ。大村は絶妙なプッシュバントとして転がして内野安打。これで松永のリズムは大いに狂い、この回一気に4点を奪われて逆転を許す。松永はこの4イニングで降板している。わずか2球が4失点につながった。野球の怖さだ。西武もその後1点差に追いすがるものの、主導権をつかんだソフトバンクの打線が活発に機能し、仕上げは松中の3ラン。第二戦はソフトバンクがものにした。
で、続く第三戦の行方は果たして?泣いても笑っても、この試合を取った方が日ハムと雌雄を決するわけだ。ヤンキースの松井と同様、負けたら終わりだ。西武の投手力とソフトバンクの打線。双方共に持ち味を発揮したあとだから、やはりミスが出た方が負けるのだろうと思う。守りでは投手の四球。攻撃ではダブルプレーや走塁ミスが出れば、それは致命傷になりかねない。シーズンの終盤で打線が湿りまくっていたソフトバンクに活気が出たことで、こちらが有利と僕は見た。過去、2年連続でシーズン1位をふいにしているホークスだし、ここはお返しをして欲しい。
結果が出たら、また続きを書くかも。


