どこまで勉強すればいいですか?
看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です
必修と一般のヒミツの関係(7)ジギタリスに関する問題・解説
の最後に「クセモノ」について取り上げました。
何かを調べるとき、概要から少しずつ掘り下げていくと、答えにたどり着くことが多いのですが、この「掘り下げ」加減がクセモノです、という話。
ジギタリスは薬です。「強心」薬でしたね。
その作用を知ると、ジギタリス服用中の患者さんにおいて中毒、副作用が起こる理由がわかります。
前回の記事では「ジギタリスが心筋細胞においてイオンの働きに細工をする」というとてもあっさりした表現でスルーしましたが
どんなメカニズムかというと・・・
身体の中には、細胞外のナトリウムイオン(Na+)と細胞内のカリウムイオン(K+)を交換するポンプがあります。ナトリウムイオンが細胞内に入ってくると、カリウムイオンが細胞外へ出される。そんな交換システムです。そうすることで、細胞内外の濃度のバランスを保っているんですね。
身体の中には、ほかにもイオン交換ポンプがあります。カルシウム&ナトリウムの交換です。
心筋細胞に刺激が起こると、カルシウムイオンが細胞内に入ってきます。細胞内で心筋の収縮に一役かったあと、退散します。カルシウムが退散したことによって出来たスペースにナトリウムがピョコンっと入ってきます。
カルシウムイオンは心筋が収縮するために重要ですが、それがちゃんと退散しないとこれまた不整脈を起こす原因になります。なぜかというと、心筋の収縮力をアップさせ・・・ムムム・・・
\(*`∧´)/ワカラ~ンッ!!!!!
よかったぁ。止めてもらえるのを待っていました 私もそろそろパニック突入の頃でしたので・・・
わからないことをずんずん調べていくと、なるほどぉ~と納得する答えにたどり着くことがあります。
そうやって興味を持って勉強して「わかる」ことができたものは、そう簡単には忘れません。
ですが、今必要ではないものもあるかもしれません せっかく勉強したのに???
いつか、必ず役に立つときが来ます。でも・・・とっても言いにくいのですが・・・今は他に大事なことがあるかもよ
どこまで調べればいいのかわからず、とにかく「わかるまで」調べようと思うとエンドレスになってしまい、場合によっては国家試験から遥か遠くに離れてしまう可能性もあります
もちろん、基礎的な勉強は終わって、次にステップアップしたいという学生さんはどんどんマニアックになってもです。国家試験から遠ざかろうが
です。
ただし、看護学生時代の今は、看護に必要な基礎知識を確実に身につける時期です。ある分野だけに偏った勉強は効果的とは言えません。
看護学生時代に勉強することは、どれもが今後どの分野においても「基礎」になることだからです。
その基礎をなくして、ある分野だけマニアックになった場合、マニアック情報が今後看護師として活躍するためのアイテムになるかというと・・・難しいです
まずは、イオンポンプがのしくみがマニアックなほど完璧にわかることより、ジギタリスを服用している患者さんのケアができる知識が必要。
「おっと、ナトリウムが細胞内にたまっているぞ。これはなんとかしないと!」とかって、身体の中が見えるなら話は別ですが・・・
そういうわけにはいかないので、どんな副作用が出るのかを知っていることで服用中の観察ができたり、中毒を起こしやすい状態(高カルシウム血症、低カリウム血症など)を知っていることで、常にデータチェックができたり、まずは「看護」をするうえで必要な基礎的な知識という視点で勉強することが大事です
その基準は教科書です。
教科書で説明している文章の意味がわからなくて、易しい解説のある参考書を使うのはもちろん
ただ、どんどん進みすぎて深みにはまってしまうのは心配です
深みにはまって抜け出せなくなる前に、勉強する範囲を確認してみましょう。
国家試験勉強なら、必ず出題基準を確認してくださいね それが、「基礎的な知識」の範囲です
質問・相談、お気軽にメールしてくださいね
何よりココロが元気じゃないと(*^ー^)ノ
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勉強する場所、休憩する場所
真ナースになるためのアドバイザー☆ゆかりです
ニュージーランドはやっと春の兆しです
季節の変わり目って花が咲いたり、動物の赤ちゃんが生まれたり、目で気づくこともたくさんありますが、何より「肌で感じる」そんな気がします
いやぁ春だなぁ~って
今日はまとめてデスクワークをする予定だったのですが、このポカポカ陽気。家の中にいるのがもったいなくて・・・
ポカポカ陽気も満喫できて、仕事も済ませたい!というわけで、図書館に行ってきました
私の家の最寄りの図書館は、海の近くにあるんです
ちょっとオシャレな感じで、あまり緊張ビシバシ感はありません。
海の見える窓際にパソコンを使えるスペースがズラリ。空いてる席を見つけてソファに座ると、な~んとも気持ちいい フッカフカ~
こりゃぁいいわ~。「夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか~うふっふぅ~」な気分でしたが、「せっかくパソコンも持ってきたし、やることだけやっちゃおう」と何とか誘惑を振り切って仕事を始めました。
小1時間ぐらいたったでしょうか、「う~ん」と背伸びをしたのがきっかけでした。
海がきれいな海が見えてしまいました
わぁ~癒されるぅ
潔く仕事を切り上げました(ハヤッ!!!)
だって、どう考えても休憩するための条件揃いすぎですよね~(って、それを選んだのは何を隠そうワタクシなんですが・・・)
それからは、ぼんやり春の海を眺めたり、ポカポカお日様のもとを散歩したり、思う存分春を満喫しました。気持ちよかった~
私の場合、勉強(仕事)をする場所と休憩する場所は、完全に別にしないといけないようです・・・こんなに誘惑に弱いとは
やっぱりメリハリが大事ですね。どっちも一緒にやってしまおうと欲張った結果がコレでした
今日の学び 勉強(仕事)をはかどらせるためには、きちんと休憩することも大事ですよね。きちんと、上手に休憩しましょう
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看護師になるための勉強法
真ナースになるためのアドバイザー☆ゆかりです
「看護師になるための勉強法」と題した、私の想い
看護師免許を取得するには、国家試験に合格する必要があります。
国家試験は知識を問われる筆記試験です
看護師国家試験に合格すれば、看護師免許を取得できます。それからは、人の命と向き合う、人の命に触れる「一看護師」として責任のある立場になります。
その責任を感じるからこそ「看護とは何か」を問い続けることになります。
看護師でありながら、看護師であり続けるために看護を追究する。
その追究心、向上心こそが看護の質を高めるのだと思います。
それこそが、私の考える「看護師になるための勉強」です。
極論ですが、国家試験に合格することで「看護師になれる」のなら、試験勉強だけに集中すればいいのです。
ですが、知識だけでは「看護師」にはなれません
なぜなら、看護師とは「看護ができる人」でなければならないからです。
なんだか看護学生さんにとっては、スゴク難しい話に聞こえるかもしれません。でも実は「看護学生」という立場のみなさんは、すでにその勉強を始めています
看護学校では、看護の心得や技術、そのために必要な基礎知識、もちろん最初の最初には様々な理論家の述べる看護理論など、看護に必要な多くのことを勉強しますよね。ただ、「看護とはズバリ何!」という共通した定義(表現)ってありませんよね。
「看護とは何か」を考えることが、看護師になるために必要な勉強だからです
「看護とは何か」を考えるというのは、何も、じっと座って思考を巡らすということだけを言っているのではありません。
講義の中で聞く、現場での体験談に何かを感じるのも、実習中に実際に患者さんと触れ合うことも、すべての体験が「看護」を考えるチャンスなのです。そして、その答えが「看護観」を形成します。
「看護観」とは「看護とは何か」という考えであり、自分の目指す看護でもあります。
こんな看護がしたい、あんな看護師になりたい。そこには「看護はこうあるべきだ」という自分の看護観≒看護における信念があるはずです。
そして、このブログには、看護師としての私の看護観≒看護における信念が散りばめられています
看護観とは与えられるものではなく、作り上げるものです。
私は、このブログで「看護とは何か」を考える材料を、どしどし提供したいと考えています。
それらが、学生さん自身が「看護観」を作り上げるためのチャンスになることを願っています。
「看護とは何か」を考えるということは、看護師(看護学生)としてすべきことは何かを考えること。
そうする中で、自分が勉強すべき課題が見つかるのだと思います。
だから、「国家試験に合格するための勉強法」ではなく、「看護師になるための勉強法」