長女がおたふく風邪になりました。
さすがに生後数ヶ月の
赤子にうつったら大変です。
気休めではありますが
過ごす部屋を別にし
子供達の間を行ったり来たりの
生活が数日続きました。
「おかあさん、痛いよ~。痛いよ~」
→はいはい。
「ばぶう~」←よしよし。
「おかあさん、氷枕がほしいよう」
→うんうん。
「あぶぶぶぶぶぶ!!」
←どうしたどうした。
「うえ~ん、もうずっと
赤ちゃんに触ってないよう」
「うぎゃ~~~~~~~~~!!!!」
アハハハハハハ
アハハハハハハ
泣きたいのはお母さんさ!!
アハハハハハハ
そんな感じで疲労も限界のある日。
いつも通り子供達がやっと
寝静まった頃帰宅した夫に
ポツリポツリと1日の報告を開始します。
「もうさ・・・上も今ばかりは!って
甘えてくるしさ・・・下は下で
私が見えないと号泣だしさ
・・・どないせえっちゅうねん・・・」
正直口から魂が半分ほど抜けそうです。
「治ったかな~と思ったら
熱出てきちゃって・・・あと2、3日は
学校休ませなくちゃいけないかも・・・」
体に力も入らず食卓に突っ伏する私に対し
サンマの塩焼きで晩酌をしつつ話を聞く夫。
「ふむ・・・かわいや・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あん?
遅い時間まで家族のために頑張って仕事して
くれているのは感謝しているんです、けれども。
「ちょっとさあ・・・
そっちも大変なのは分かっとるけど
こっちも日中ノンストップなんやけど!?
ハッ!!それを何や?
『可愛い?』
確かに可愛いけれどもさ!?
こちとらそんな心の余裕ないってばさ!?
っていうかアナタも親として
心配する気はないんけ!?
な、なななななっな~に
何を一人呑気に
『可愛い』とか言ってくれちゃってんだ
ゴッラアアアアアァァァ・・・」
「ち、ちがっ。違うよみどり!!
方言や!方言!
『かわいや』や!
知っとるやろ!?『かわいや』や!!
落ち着け!落ち着いて?ネッ♡♡♡♡」
はっ・・・
そうでした。「かわいや」とは金沢弁で
「かわいそうに」という意味なのです。
せっかく優しい気持ちで言ってくれたのに
夫には非常に悪いことをしました。
方言というか、言語習得において
一番手間取るのは
「心情表現」なのかもしれません。
「状態」や「語尾」は
自分が見たまま、聞いたままを
受け入れればいいけれど
その言葉によって
表現される「微妙な気持ち」ばかりは
他人経由で感じる(予想する?)しかない
ですからね~。
意識しないとなかなか
語彙が増えない気がします。
金沢で暮らしてもうすぐ丸4年。
知識としては方言もわかってきましたが
今回のように余裕がないと
通じない時もあります。
金沢弁を無理して使おうとも
思っていませんが
やっぱり咄嗟に誤解してしまった
自分は基本よそ者よ…
と思った出来事でした。
少~し寂しい気もしつつ・・・
よそ者だからこそこうして書けるブログを
楽しもうと思います。
まあ、そのうち語彙も増えるかな。
気長に慣れます。
ではでは!
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