莫干山旅の続き、最後です。
(前回記事:①異国情緒溢れる、莫干山 、②莫干山での過ごし方)
今回莫干山へ連れて行ってくれた友人夫婦は、共に湖州出身です。
湖州市は上海から西へ140キロのところにある、古い街。
「今でこそ経済都市・上海なんて言うけど、元々あそこは13世紀に形成されたばかりの漁村。
発展したのは、諸外国が何もない土地に租界を形成したから。」
などと言うものだから、
「いやいや(鎌倉幕府の13世紀…) 十分古いじゃない!」
っと返したら、
「いや、湖州の歴史は紀元前200年だよ…!」
…おっおぅっ…ビックリ
いやはや、ウン千年の歴史を持つ中国の人々ならではの見解ですねぇ…笑
さてこの湖州市。
前回書いた温州をはじめ、(記事はコチラ:おそるべしチャイナパワー )
こうした‘州’とつく地名をもつ場所は、古来より長い歴史を持つ場所だそうです。
この湖州も「絹の府、魚米の郷、文物の宝庫」 と言われる、現在でも豊かな市の一つ。
‘市’と言いましても広大で、その総面積は三重県や愛知県の総面積と同じだヨ
さて市内には、3つの県と2つの市轄区があります。(日本と逆で、市の方が県より大きいです。)
呉興区と南潯区は元々はそれぞれ独立した地区でしたが、最近湖州市に統括されました。
歴史的には湖州に含まれるというよりも、独自の立ち位置のよう。
友人夫妻は、旦那さんが南潯区、奥様が長興県の出身です。
ちなみに莫干山は、徳清県の北東部に位置します
今回こうして湖州に来たので、彼らそれぞれのご実家にもお邪魔しました!
私は仕事でいわゆる大都市は中々多く訪れたのですが、
こんな風にあまり知られていない場所を訪ねるのって、とても楽しみ~
せっかくなので、おそらくあまり知られていない湖州&彼らのご自宅、ちょっとご紹介しますネ♡
……………
①湖州‐長興県
到着日は、まず奥様の方へ♪
長興県は現在の湖州市の中心として栄える場所です。
潤いのある湖州は、市内の開発も進んでいます!
さてこの長興県は、‘太湖’という湖に隣接している街。
湖畔で育った私は大興奮!
「私もネー、日本一大きい湖の傍で育ったの~♪」
などと、言ったが失敗…
「へ~どのくらい?」
っと数字に強い彼らに尋ねられ、慌てて平米数を調べたら、
「そうなんだ!じゃあ太湖の三分の一だね~」
「・・・!!!」
ががががーん・・・
そうだよね、この国と大きさの感覚は違うんだった 笑
こんな帆船も出ていて、風情があるでしょう?
さてこの日はご両親が湖畔沿いのレストランを予約してくれておりまして…
見てくださいっこの素敵なレストラン
ムスメ婿の友達を招待するには随分といい場所…ありがたや~
こんな雰囲気が良いレストランって、逆に上海の方が微妙かも。チェーン店ほとんどだしね!
お招き頂いたのでこの後は撮影は控え、昼食に専念ご一緒しました笑
にしても、この湖州市って場所(さっきの南潯も)ね、
ほーーーーんとご飯がおいしいのよ!
毎度、ひどく感動するのです!
こんなに美味しい中華は、上海では食せない気がする…
江南料理と呼ばれるものだと思いますが、料理の類うんぬんってよりも、良い食材が手に入り、良いシェフがいるんだろうなと…♡
ところでこちらのお父様は裁判官です。
といっても、ここではいわゆる国家公務員なワケですけれども、ちゃっかり…(というのかな?!)
発票(領収書)で精算してたのを私見ていた…!笑
ってことは・・・??
私もちゃっかり、税金でご馳走を頂いてしまいました…食べちゃっタ
でも…美味しかったぁ!幸せ
食後テラスでお茶を頂きました。
*
その後、ご自宅へもお邪魔しました。
誰かのご自宅を見るのって毎度楽しみ!ひひひ
上海はほぼマンションだしなんとなく家屋の造りがわかるのですが、
こうゆうメジャーではない地域(ゴメンよ…笑)の家屋がどのようなものか、とても興味があるワ♡
新たにつくられた、新興住宅地だそうです。土地の高い大都会では、考えられない一戸建て。
「ここは比べたらずい分安いのよ」っと仰いましたが、
いやいやいやいや…
とても綺麗な住宅地。造りもいい。
えっここ中国ですか?!と驚いちゃった!
ご自宅はこちら!
どどんっと3階建。これ一棟がおウチ。
許可を頂きましたので中も少し…
応接間。水墨画といい、黒でまとめられてシック。
書斎。床も机もピカピカ~
屋上のサンルーム
そしてかわいい2匹のねこちゃん
サンルームはねこちゃんズのお部屋ネにゃん
……………
②南潯
さて次は旦那さんの方の南潯。
こちらは帰りに立ち寄りました
先ほど南潯は独立した地区だったといいましたが、そのくらい更に長く深い歴史を持つ特別な地域と言えましょう。明代時代から清代にかけ隆盛をむかえ、生糸業をはじめとする多くの富豪を生みました。
「上に極楽があり、下に蘇州と杭州があり、中間は南潯である」という諺まであるそうよ…!
市内には当時の知識人や高官の住まい・庭園、100軒もの長屋が連なる百間楼、古い洋館等が今でも残っており、名所旧跡が非常に多い街です。
また水郷の街でもあります。
観光地としてまだあまり知られていない分、他よりも水辺の生活が市民の日常に生きていますから、魅力のある場所だと思います
旦那さんのお家は、工場を有する経営者。
ちょっと珍しく、一人っ子ではなく、お姉さんと双子の兄がいます。
彼と兄はどちらも留学に出してもらいましたが、しかし外の世界を知った彼らは地元の世界には戻ってはおらず、いずれも上海で働いています。ですので、お姉さんご夫婦がご実家の仕事を手伝っています。
子どもが中々できなかったお姉さん、まず女の子の養子を迎えました。そしてその後自身の娘も授かり、家族皆で大切に、2人の姉妹を育てています。
こちらのご家族にはこれまでも何度か会っているのですが、社長であるお父さん、さすが歴史ある街の、由緒ある商人の家の出だなぁと言う感じ。敏腕ビジネスマンらしいキレとユーモア、そして懐の深さ。食事をご一緒する時、周りの社員や家族への接し方を見ていて、伝わってくるものがあります。家族だけじゃない、何千人という人達の暮らしを代々背負ってきている、その独特のオーラ。
ぶれちゃいましたがご自宅の様子。
中華らしい木を基調に少し洋風でもある。家具にはめ込まれてるのは大理石。素敵でした!
……………
と言うね、ウンどちらもいいおウチだよね!
恵まれた家であることは間違いないね。
でも此処の人たち、中国富裕層≒ブランドベルトつけてる煩いおっちゃんってな感じじゃあ、全然ないのよ。金持ち友人がいますっていう自慢でもなくて、誤解を与えたら申し訳ないのですが、
こうゆう中国の人たちの暮らしもありますよという、レポートでした
お家もとても清潔でしょう?
ワタシ正直中国に来るまで、中国人のお家ってあまり綺麗にしてないものだとばかり思ってたけど、彼らだけじゃない、色々見ていても、けっこう綺麗好きなおウチ多いんですよね!
たぶん西洋と同じ土足文化で、来客もしょっちゅうだから、
何時見せてもいいように片付けているお家は多いんだと思います!
それでも、土地のある中国のお家はやっぱり広いですね!
いや大都市じゃ無理でしょうが、こうして少し外れると全然違います。
なんだかあーんなに狭くて汚い我が家に、高い家賃を払ってるのが心底ばかばかしくなりました。笑
やっぱり浙江省っていいな~
(でもそうは言っても、この夫婦にしても仕事のため上海に住んでいます。少々田舎の小金持ちにとっても、上海の生活費はすさまじい。それに上海人以外はなにかとチャージされるので、彼らはじめ友人たちを見ていると、中々大変そうです。私は仕事関係もあり上海人の知り合いが圧倒的に多くて、比べると色々チガウな~と思う!)
そうよっ、でも羨ましいのは懐ではないっ!家でもない!
こちらのご夫婦の場合その頭脳よっ
かなりのインテリジェント夫妻なのだ~
旦那さんは浙江大学で修士まで終え、英インペリアルカレッジでPHD取得。
現在、国家科学研究員。
奥さまは上海復旦大学に入り法律学専攻。
一回り若い彼女、まだ今博士課程受講中の…肩書きは学生兼主婦??わーお
私なんぞから見たら、もうスーパー頭の構造が違う訳で…
夫は旦那の方と古い友人なのですが、そないに賢いお方を
「Hahaha PHD couple! You know it is called Permanent Head Damage...!!」
などど悪態ばかりついています…
…アンタ爪の垢でも煎じて飲みなさいな!
…ついでにこんな資産持ちになってごらんなさいな!
な~んてことは、言いたいけど我慢しまーす
身の程がイチバンっいや負け惜しみ♪笑