大手町のゴースト2024 5 フェイントが! | のむりんのブログ

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私のいろんな作文です。原則として日曜日、水曜日および金曜日に投稿します。作文のほか、演劇やキリスト教の記事を載せます。みなさまよろしくお願いします。

 

皆様、あけましておめでとうございます。昨年は、多くの方におこしいただき、誠にありがとうございました。本年も、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

昨日は、紅白歌合戦を、何十年か振りで、全編を通しで見てしまいました。

 

これまでは、見はじめてもすぐつまらなくなり、全放送時間の3%弱を、ところどころチラ見していたただけでした。

 

しかし今年は、ジャニーズ系が抜けて、実力あるアーティストが出場できたせいなのか、音楽自体、あきずに聴いて見ることができのものが数多くあり、つい、通しで見てしまったということです。

 

家族で見ましたので、小6の娘から最近のアーティストの知識も授けてもらい、充実した大晦日でした。日本の音楽シーンは進化してるみたいですね。  

 

娘の推しはなんといっても「すとぷり」(ストロベリー・プリンス)。芸術性は断トツで「Ado」(狂言のシテ(主役)、アド(脇役)のアドから命名)。

 

パパの推しは「新しい学校のリーダーズ」(・・個性はみだしのはずが集団ダンスの中で紅白に同化された感があり、ちょっと心配ですが)。

 

その他、書ききれないほどたくさんの魅力的なアーティストがでてきました(ただしYOASOBIは、結局、「盆踊り歌謡」でないかとの懸念をもちますが。)。

 

ともあれ、今後、これらの今回聴いた魅力的音楽には、拙ブログに登場してもらおうと思います。

 

一方で、あいかわらず低俗恐怖の阿鼻叫喚音楽もありました、秋元康の「〇〇46」グループとか。この点もなぜ阿鼻叫喚か考察を加えねばならんと考えております。何をナマイキナ、って感じですが・・・

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

では、拙ブログの作文シリーズ、今年もやります!

 

タイトル通り2024になりましたその第1回目の投稿となります、以下をご笑覧あれ!!

 

 

大手町のゴースト2024 5

「フェイントが!」

 

「妖怪お手洗い」は、出はじめた頃は変質者ではないかと噂されました。

 

しかし危害を加えられた者もなく、職員の噂話にたびたび登場しても、それを本格的に捜査しようとの動きにはなりませんでした。

 

しかし妖怪はその後も、ときどき、いえ、たびたび現われたのです。

 

最近しばらく休んでいたようなのですが、また現われたってことなのです。それを総務課長が昨夜目撃した。そういうことだったのです。

 

「妖怪・・・」

 

 総務課長は腕組みしました。

 

「そうなんです。妖怪なんです。その名はお手洗いです。捜査して退治しましょう」

 

  天野調査役は、深刻そうでいて、何か軽妙でした。総務課長は首をかしげました。

 

 かつがれているのではないか?

 

しかしそういう不安はあっても、「捜査して退治」との方針に心傾きました。

 

だいたい夜おそくまで残業するのはいつも課長なのです。

 

妖怪なんか現われては困る。困る、困る!

 

怖い思いなんかしたくない。

 

昨日みたあれは、疲れていて見た幻影なんかじゃない。冗談じゃない。そんな薄気味わるいところで残業なんて、冗談じゃない!

 

課長は決心しました。

 

・・・・・

 

そしてその翌日から、妖怪捜査がはじまったのです!

 

課長は頻繁にトイレへ行くようになりました。そいつは夜だけではない、白昼も堂々と現われるということだったからです。

 

「尿道炎・・・かしら」

 

部下の女性職員が背後でひそひそ話すのも気にせず、課長はトイレへ通ったのです。

 

一時間に一度はトイレをのぞきに行きました。見かねて天野調査役も二度に一度は課長の代役をつとめました。

 

しかしなかなか現われなかった。

 

お化けは、こちらの望み通りに出るものではない、ということなのでしょう。

 

こちらが出てほしくないと思うから登場する。求めれば退く。なら、そのまま退ききってくれればいいのに。

 

課長はトイレに通いつつ、そんなことを考えておりました、当然な思いでしょう。

 

問題は夜でした。

 

昼は協力する天野氏も、定時には帰宅してしまうのです。ほかの部下も、もちろん汐がひくように帰ってしまうのです。

 

夜は課長ひとりで捜査しなければならないのです。

 

しかし勇気とそして職場の安全を守るのだという使命感で、課長はトイレを覗きにいったのです。

 

立ち向かえば怖くはないものだ。昼の勢いを維持したままなら、トイレへ向かうことができる。仕事だと思えばこなせるものだ。どうだ、怖くないぞ。

 

なんて考えながら、課長は、がんばったのです。

 

それで捜査を開始して一週間目ぐらいになると、課長のトイレゆきも堂々としたものになったのでした。

 

・・・・しかし、フェイントがかけられた!

 

手洗い場でなく、別のところに異変があらわれたのです。

 

「・・・・・・」

 

その晩、課長はトイレ内の大便ルームの前にたたずんでおりました。

 

その大便部屋の、ドアは閉まっておりました。その扉をにらんで、課長はたたずんでおりましたのです。

 

手洗い場にばかり気をとられていたのは迂闊だった。

 

この「大の部屋」、夕刻から閉まったままではなかったか?この夜遅くになって、まだ閉まっている。中にいるのは何者だ・・・!?

 

・・・・つづく

 

 

 

 

 

 

 

今年の紅白で、私の娘のイチオシの、「すとぷり」(ストロベリー・プリンス)です。娘は部屋を暗くして、応援グッズの電光ランプまで振り回して、応援しました。スキヤキではなくスキスキ。

 

 

 

Adoさんはこの歌↓21歳女子。大学生だそうです。

 

 

アドとは狂言のシテ「主役」。アド「脇役」のアドから命名。

音楽は脇役だから顔ださないってこと?いえ、adoさんいわく、

「今は私の曲を聴いてくださる方々の代わりに戦える存在に。

 誰かの人生の脇役になれたらと思ってます」

 

 

 

 

あ!!狂言といえば・・・

横浜演劇鑑賞協会から、次回観劇会の

おしらせです。

 

茂山家公演

『新春狂言会』 

 第320回観劇会


日程/2024年1月29日(月)  

13時開演  /18時30分開演

13時公演    演目 ●寝音曲・佐渡狐
18時30分公演  演目 ●鬼瓦・鎌腹

 
        
*開場時間は30分前です。
*上演時間は1時間30分 途中休憩なしです。

会場/神奈川県立青少年センター 

紅葉坂ホール

☆次々回例会は321回観劇会 加藤健一事務所公演

『サンシャイン・ボーイズ』です。
 日程/2024年2月24日(土)17時開演。

  会場は神奈川県立青少年センター紅葉坂ホールです。お楽しみに。

 

狂言のあとも、面白ハイレベル演劇が、ぞくぞく登場します。

おいおいご紹介していきます。みなさまの演劇鑑賞会への入会、

お待ちしています!!

 

 

事務局案内
横浜演劇鑑賞協会 事務局
<TEL>045-227-5535
<FAX>045-227-5609
<e-mail>こちらのメールフォームをご利用ください。
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開局時間 AM10:00~PM5:00
休局 月曜、木曜、日曜、祝日、
   会費納入期間以外の土曜、観劇会中
   その他、夏季、冬季休暇があります。
*会の運営についての疑問や不明な点はお気軽に

事務局に問い合わせてください。

 

ではまた!