前回のつづき。
よくある話だけれども、思春期まっさかり
13、14歳まさに中二(厨二)病全開な お年頃だと
(ゼラに関しては「僕も明日で14歳」というセリフから
まだ13歳(ラスト2話は14歳)であることが確定)
ちょっとしたきっかけでデスゲームに発展するわけで ![]()
★子どもでもない大人でもない狭間の年齢ゆえの
大人=醜い者に対する不安・嫌悪・拒絶。
ゼラ
「黒い油と黒い煙に覆われた老いた街!!
疲れきった醜い大人たち!!
我々は否定する!!
あの醜い生き物 “大人” を
否定する!!」
カノン
「私が機械になったら
お婆さんにならなくて
済むじゃない」
ジャイボ
「僕・・・もう声変わりが始まってきたよ
あと うっすら鬚も生えてきたよ
あああ 僕は大人になっていくよ・・・・・・
醜い大人に・・・」
★大切な人から自分こそが一番だと思われたい
歪んだ友情・愛情、
そして恐ろしいまでの忠誠心。
ジャイボ
「ゼラの心を奪うものなんて
全部なくなっちゃえばいい!
僕を機械にすればいいのに」
ニコ
「ゼラに頼まれたら目ン玉の一つくらいなんでもないさ!!
足りないんだ!!
片目程度の忠誠では足りないんだ!!
このニコの命ゼラのもの!
俺が本物のアインツ(一番)になるんだ!!」
(※アインツとはドイツ語で一番のこと)
一見、突拍子もない話にも思えるけれど、割とリアルなんだよなぁ・・
こういう子どもの思想、子どもの世界って。
ほんと怖いんだけど。
最近は すぐに簡単に理不尽に
まるで虫けらのように人を殺しすぎる(そしてその低年齢化が著しい)。
結局ゼラは機械(マシン)「ライチ」を作って何をしたかったのかな?
汚く薄汚れた真っ黒な町に
(そこで育ち、そこで生きる自分自身に)
一筋の光をもたらしたかったんだろうけれど
(これがファンタジーなら『えんとつ町のプ○ル』
みたいになるんだろうけどw)
したことと言えば
少女を誘拐し、多くの人を処刑し
全てを破滅に追い込んだ
だけ。
「こいつ玩具のくせに感情持ってやがる!!」
「おもちゃが感情もつんじゃないよ」というセリフから
常に他人を見下し、全てを意のままに操りたかった
(権力を誇示したかった)んだろうけれども
自分の気に入らない者は排除する独裁者で
善悪のつかない
ただの幼稚で愚かな子ども
だったということ。
カノン
「ライチあなた本物の人間になりたいんでしょ?
本当の人間なら悪いことはしない
それがいくら強い人間の命令でも
本物の人間になりたいのなら人を殺してはいけないわ」
★「人を殺してはいけない」という絶対的真理
を説いたカノンだけが一筋の光として生き残った。
この作品を元に舞台(ゼラ:木村了・タミヤ:中尾明慶)や
映画(ゼラ:古川雄輝・タミヤ:野村周平)になっているけれど
どこまで近づけているんだろうか?
演出とか めちゃめちゃ気になる。
更にミュージカル版↓もある。
ゼラは中村倫也。
残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』
こちらは本家グランギニョルの方に寄せにいってる?感じ。
手の動きとかビシッと揃って かっこいい。
ますます本家本元の東京グランギニョル版のお芝居が観たくなりました。


