只今GYAO!で『少女椿』が絶賛公開中なので観てみました。
(『少女椿』については映画が公開される直前の2016年5月に漫画・アニメに関する記事を書いています↓)
主演の中村里砂の大きすぎる目玉だけで、みどりちゃんのヴィジュアル的な物はOKで
それなりに期待値も大きかったのですが(↑予告CMは、すごく良い)。
少女というには歳をとり過ぎているし・・まぁ、そこは30代でも学生役とかやっちゃうドラマや映画が多いし、許容範囲ではあるんだけれども。
(背がデカイ上に厚底履いて更にデカくなってるし(今時の子で手足が長~い!) 歳いってても、もっと小柄だったら良かったな)
内容的に本当の少女にみどりちゃんを演じさせるには強姦やら折檻やら過酷すぎる(トラウマを植え付けてしまう)だろうからね。
映画の設定では原作より少し大きく14歳ってことになってたけど。
演技をするのが今回初めてということで、贔屓目に見て子供の拙い感じ(たどたどしさ)や幼さ(抜けてる感じ)は多少表現できていたのかも。
他のキャスト陣も そんなに悪くはないんだけれどもストーリーに問題が。
(紅悦だけは良かったなぁ。おっぱい綺麗だったー。
鞭棄は演者がイケメンゆえ顔のほとんどが出ていてw、コレジャナイ感が・・。
何よりコレジャナイはカナブン・・・)
前半は原作を踏襲しているものの、後半はオリジナルだよね(尺を伸ばすためなんだろうけど)。
興行できる(逮捕されない)ようにカナブンが有力者に体売らされるとか(鳥肌実、久しぶりに見たな)、
みどりちゃんが女優になるとか、
ワンダー正光が刺されるんじゃなくて みどりちゃんに魔法を授けて力尽きるとか(風間俊介が出てなかったら、本当に目も当てられない作品だったな)。
映画の中の時代設定も昭和90年代?とか
(「東京にオリンピックを」って看板に昭和107年ってあったから、最初見間違えか?
否、十七年をこう表記してるのか?って一瞬思ったけど違った)
ifの物語で衣装や背景(ロケ地)など現在と昔が混在している世界だし。
ここの不必要な場面、やたら無駄に長かったな。
服飾の専門学校生の卒業制作を見せられているようで苦痛だった。
令和の時代において昭和初期の物を作るのは、なかなか再現しづらくなりつつある(建物や風景、衣装等、昔のものがなくなってきている)から、
低予算映画だと難しくて苦肉の策だったのかもしれない。
いや、そんなこたー どーだっていいんですよ
貧乏サーカス団(原作は見世物小屋だけどサーカス団に改変)なのに衣装が真新しくて綺麗っていうのが、そういうとこダメ(特にみどり)。
やりたいことも まぁ解らんでもないけど、なんとか好意的にみてあげたとしても やっぱり酷すぎるなぁ、この映画は。
監督は20代女性らしいけど『少女椿』を知らないファッション系の若い可愛い世代に見てもらいたくて
とっつきやすくポップにしたんだろうけど、そういった(演者ファンとかの)層は見てどう思ったんだろう?
レトロ可愛いとか?
好きな人が出ているだけで「わーきゃー」ものかな?BL要素とか。
もちろん原作を知っている層からすると、
あのおどろおどろしく、匂いたつような土臭く 血生臭い世界観
(手で覆った指の隙間から覗き見るような、見てはいけないものを見る感じ)が皆無だし
(『少女椿』は他の丸尾作品に比べれば全然ライトで見やすいけど)、
どっちにとっても得がないような。
まぁ、原作通りにやったら公開は出来てないだろうけど。
一応、丸尾先生は「試写を観て喜ばれた」って話だけれども、お優しい。
同じクリエイターとして「若い人を応援したい」って感覚なのかしらね。
監督は好きってだけで『少女椿』に手を出さないでほしかったってのに尽きる。
完全オリジナルなら何も誰も文句は言わないしね(お金出した人からは「金返せー」って言われるかもだけど)。
※一応、2回観てみました。
(↑記事書いて あまりに酷い感想かなと思って、観直した)
初回は原作厨な意見だったけれども
2回目は全くこの作品をしらない体(てい)で観てみたら それなりに面白いかもと思えてきました。
素人演技の棒ぶりもヘンテコ時代設定も慣れたのか(こういう世界観ならって感じで)気にならなくなった(←順応性高いw)。
なので、それぞれの演者ファンなら観てもいいのかも。
あんまりオススメは しないけど。
辿り着いた動画。
やっぱりアングラ劇ですよね、丸尾末広の世界観は。