僕は18歳の時に、様々な事情により心が病んでしまい、摂食障害になって食べ吐きを繰り返していました。(精神科に2年通いました)
得体の知れぬ、絶望感・焦燥感。
自分のつまらないプライドの高さから来る、何も出来ない事への無力感。
どうすれば死んでしまえるかを、考えてばかりいました。
その当時の僕は、現実に起こる事が意味の無い物にしか見えませんでした。
人を小ばかにあしらったり、自分は人とは感性が違っているよ、と言って70年代のサイケファッションなんかをしていました。
こんな僕を見ていた、パンクバンドの先輩が、「あほ犬は現実は虚構だと思っているんだよ」と僕の周りの人に言っていました。
図星でした。
この世の中なんて、全て嘘で塗り固められている。
人の親切には見返りの要求があり、愛の目的は所詮セックスじゃないか!
それなら、自分は道化を演じ、誰からも愛し愛される事も無く、朽ち果てて行こうと思ってました。
自分の作り上げる虚構の世界で、自分自身も虚構の人物になり切ろうと思ったのです。
しかし、本当は現実が辛くて直視出来なかったんです。
それを認める勇気も無かったので、滅びの美学や退廃的、耽美的、シュールな雰囲気を纏わせていたのです。
少し勇気を出して、現実と向き合えば、全てが動き出しました。
逃げていては、状況は悪化しても改善はしません。
地道に努力する事は、若いあなたにとっては、カッコの悪い事かもしれません。
しかし、この世の中で一番カッコ悪い事が、本当は一番カッコ良い事なんだよ。
Rさん、あなたは僕とは違うのかも知れないけど、現実は虚構ではありません。
自分を落としめる様な事はして欲しく無いのです。
もっと自分を大切にして欲しいのです。
世の中捨てたものじゃないし、本当に親切な人もたくさんいます。
まだまだ、やり直し出来る歳です。
本当に応援してる野良

