■カウンセラー生活99日目
神奈川県は江ノ島水族館より
隅にかたまる「ネコザメ」
日陰や狭いところに集まりたがるのは
猫もネコザメも同じようです😅
■糖質制限で筋肉が減る??
ダイエットといえば「糖質制限」と私のブログ記事でも紹介していますし、私自身も糖質制限を取り入れた食事法で、ダイエットに成功しています。
しかし、糖質制限をはじめとした食事制限によるダイエットで体重が減ることで「筋肉量の減少」が起こっているのでは?と囁かれています。
スポーツジムのトレーナーさんなどが「急激な体重の減少には、筋肉量の低下がつきもの」と考えている方が少なからずおり「筋肉が落ちると、基礎代謝が落ちて、痩せにくくなる」という話から「プロテイン」を勧められる場面があるそうです。
私がジムに通っていた時は、トレーナーさんと密にメニューを組んでいたわけではないので、プロテインを勧められることはありませんでした。では、本当に体重が急に減ると筋肉も減ってしまうのでしょうか?
■血糖値で筋肉が減る!?
では、私たちの体はどのような場面で「筋肉が分解」されるのでしょうか。
一つは血糖値が関係します。
血液中に含まれる糖の濃度を一定保つため、多くのホルモンが働いています。その中の一つのホルモンが、筋肉を分解しエネルギーに変える働きを持ちます。この動きは、空腹などによって血糖値が著しく低下した場合に起こるため、糖質を一切取らないなどの過度の制限をしない限りは起こり得ないでしょう。
では、糖質制限をするとやっぱり、筋肉が減るのか??いえ、血糖値が上昇した場合でも筋肉が減ってしまいます!!
糖尿病を患った方々に「筋肉の減少」が見られることが、わかっておりその原因が血糖値の上昇であることが判明しています。血糖値が高い状態が続くと、インスリンと呼ばれる糖をエネルギーに変えるホルモンがたくさん分泌されます。しかし、分泌され続けたインスリンに体が慣れてしまい、その効果を十分に受けられなくなります。これをインスリン抵抗性と言います。
インスリンには、筋肉をはじめとした細胞を増殖・成長させる働きがあるが、その働きも弱まり筋肉量が減少してしまいます。高血糖を克服するには「糖質制限」は必要不可欠になりますので、糖質制限が筋肉減少に加担しているとは今のところ言えません。
■エネルギー不足で筋肉が減るまで
二つ目にエネルギーの枯渇です。
私たちの体を動かすエネルギーが尽きてしまうと、筋肉を分解してそこからエネルギーを作ろうとします。では、私たちのエネルギー源がどこまで枯れてしまうと、筋肉が分解されてしまうのでしょうか。
- 口から摂取した糖質や脂質が消化器官を通して分解され、エネルギーに変わります。
- 摂取した分がなくなると、筋肉や肝臓に蓄えられていたグリコーゲンと呼ばれるエネルギー源が使われます。グリコーゲンの貯蔵量は1200キロカロリーほどですので、そこまで多くありません。
- グリコーゲンも尽きると、体脂肪が使われます。脂肪が燃えることで、ケトン体と呼ばれるエネルギー源が作られ、エネルギーを供給します。平均的身長で70kgの体重であれば約13万5000キロカロリーほどの貯蔵があるので、単純計算で数ヶ月ほど持つと考えられます。
- そして、体脂肪が尽きることで筋肉が分解され始めます。
■あとがき
今回は筋肉が減る二つの原因を解説し、筋肉の減少が起こるメカニズムに糖質制限が悪影響を与えているとはいえないことを紹介しました。
しかし、筋肉が減ってしまうメカニズムはまだあります。
今回は血糖値が高い状態が続くと筋肉が減る・飢え過ぎると筋肉が減る ことをご紹介しました。
次回は実は私たちの筋肉は日夜、分解と再生を繰り返している!・運動すると筋肉が減る!? ことを解説していきますので、乞うご期待!!
ー参考書籍ー