■フリーター生活191日目
■書籍紹介
宗田哲男著
著者の経歴
千葉県市原市に宗田マタニティクリニック開院。Facebookグループ「糖質制限」共同代表、「ケトン村」村長。糖尿病妊娠、妊娠糖尿病の糖質制限による管理で成果を上げている。
ページ数:350P
オススメ度:☆☆☆☆(☆5満点)
中級者向け
出版社:株式会社光文社
発売日:2015年11月20日
■本書解説
本書では「ケトン体」と呼ばれる脂質から作り出されるエネルギー源を中心に、妊娠糖尿病の治療効果などを紹介しています。
ケトン体は、体内に糖質(ブドウ糖)が減少することで生成されるため「糖質制限」における糖尿病への有効性についても紹介されています。
構成は、妊婦さんに糖質制限を行なったことによる効果と学会からの反発など、著者自身が実際に体験した話を軸に、糖質制限の有効性について語られています。
合わせて、学会の反応に関しても生々しく書かれています。実際には糖質制限によって、適切な妊娠を可能にしているのに、学会ではそれを認めない激しい批判が上がると言う、なんともあべこべな現実が語られます。
「ケトン体」「糖質制限」の有効性と加えて、本書では6つの健康に関する神話(間違った考え方)についても触れられています。
上記6の神話がなぜ信じられ、間違っていると言えるのか紹介されています。
■オススメしたい人
- 糖尿病・肥満に悩む方
- ダイエットで糖質制限を考えている方
- 今の医療に関して疑問がある方
- 食生活を一新し、健康な生活を送りたい方
にオススメできます!ケトン体と聞いても、いまいちピンと来ない方がほとんどでしょう。しかし、ケトン体は脂質を原料とする優秀なエネルギー源であり、糖質を原料に作られるブドウ糖よりも健康的であることが本書では紹介されます!
- 脂肪が燃焼することでケトン体ができる→ダイエットに
- ケトン体は脳のエネルギーとしても優秀で、認知症改善効果が期待できる
- ブドウ糖よりケトン体の方が貯蔵量が多いため、枯渇する心配がない
など、糖質(ブドウ糖)を中心としたエネルギー生成よりも、脂質(ケトン体)を中心としたエネルギーとした健康効果が高いと言う情報が多く紹介されています。
■あとがき
『アルツハイマー病 真実と終焉』を読んだのちに手を伸ばしたのが、本書でした。
世間一般的には「カロリーが多いほど脂肪になる」「コレステロールが多いと動脈硬化を起こす」「脂質は体に悪い」など何の疑問もなく、受け入れていましたが、どうやら違うようだと気づかせてくれました。そんな神話たちが今でも、テレビや雑誌で取り上げられています。自分が日々食べているもの、健康的と呼ばれるもの、薬が本当に自分の体のためになっているのか。今一度考えるきっかけとして本書を取ってもらえればと思います。