■フリーター生活190日目
■書籍紹介
『眠れなくなるほど面白い 肝臓の話』
栗原 毅著
著者の経歴
栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。肝臓の専門医としての日本の第一人者。脂肪肝の改善こそがメタボリックシンドロームの予防・改善につながると提唱。治療だけでなく、予防医療にも力を入れている。
ページ数:127P
オススメ度:☆☆☆(☆5満点)
初級者向け
出版社:株式会社日本文芸社
発売日:2020年11月10日
■本書解説
本書では、肝臓とは切っても切れない関係である「お酒」に焦点を当てられた物である。『眠れなくなるほど面白い 肝臓の話』というより「お酒の話」と言った方がしっくりくるほど、お酒の話が多く登場します。
禁酒者よりも、適量の飲酒者の方が寿命が長くなるなどの驚きの研究結果をはじめ、適量は人によって変わる、休肝日は必要ないなど「お酒」に関する新常識が盛り沢山の内容になります!
■オススメしたい人
お酒が好きだけど、健康に悪いから控えているという方にオススメしたい一冊です。
本書において「お酒」は過剰に摂取しなければ、毎日飲んでも問題ないどころか健康的である紹介されています。
お酒は好きだけど、健康も気になるという方には目から鱗の情報が多く記載されているでしょう。
まずは、34〜68Pまで健康に良いお酒の選び方から始まり、70〜98Pに健康的なお酒の飲み方が図解付きで紹介されます。
お酒は
ビール・発泡酒・日本酒・焼酎・ワイン・蒸留酒それぞれをピックアップし、どこに注目して購入すれば良いかを紹介してくれます。
例えば「ビールは苦味が強いものが健康的で、IBUと呼ばれる数値で苦味を図ることができる」「焼酎は本格焼酎と呼ばれる乙類に健康効果がある」など種類ごとに解説してくれます。
100P以降は
お酒で太ると言われている原因が、お酒そのものではなく、一緒に食べる「糖質」にあることを紹介しています。
糖質制限と聞くと身構えるかもしれませんが、本書では厳しい制限を用いず、糖質量の計算などは行わず、意識的に糖質の摂取を減らすだけでも、効果があることを解説しています。
いつも食べる白米を1割減らしたり、外食で大盛りご飯を避けたり、炭水化物+炭水化物の食事(コロッケぱん・焼きそばパンなど)を極力避けるなどの、意識だけでダイエットや健康維持につながることを紹介しています。
つまり、お酒を飲むから太るのではなく、お酒と共にとる「過剰な糖質」が太る原因になるということを主張しています。
■あとがき
私は本書を「肝臓」に焦点を当てた物だと思い購入したのですが、内容は「お酒」に関することがほとんどで、失敗したと思い、購入してから長い期間放置していました。
手持ちの書籍をほとんど読み終えたのちに、存在を忘れかけた本書を何の気無しに読んだところ、私の知らなかった健康知識が多く含まれていました!
中でも、禁酒者よりも適量の飲酒者の方が、死亡リスクが減ることに驚きました。
お酒など、健康に対して害でしかないという考えがあったので、お酒に対する認識が変わりました。
また、お酒に関する知識も乏しかったので、蒸留酒と醸造酒の違いなど基本的なところから解説してくれたので理解をしながら読み解くことができました。
ビールのホップに、認知症の改善に効果がある「イソα酸」と呼ばれる脳内炎症を緩和させる効果があることなども初めて知りました。
前職で、ビールをはじめお酒を嗜む方がいて、「体に悪いよ」と言っていた自分がどれだけ勉強不足か思い知らされました・・・
体に良いものが本当は悪かったり、悪いと思っていたものが良かったり、日々新しい情報・知識が明るみに出ては陰りを見せます。
今私は実験的に、夕食の際にウイスキーを70ml、水や炭酸で割って飲むようにしています。
今のところ実感的な効果は現れませんが、健康被害も出ていません。
本書の内容が本当に正しいのか・・・
これからの自分の体が楽しみです!