老人ホームでの入浴 本当の危険とは? | 健者シオリの日記帳

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 私が働いていた老人ホームでのお話です

 

■老人ホームでの入浴

 車椅子で、立つことができないお客様には『中間浴』と言ってお風呂用の車椅子に座ったまま、入浴することができました

 

 しかし、車椅子のサイズなどの問題で、湯船に浸かるとお風呂の浮力で、体が浮いてしまう利用者さんや逆に沈んでしまう利用者さんもいました。『中間浴』を使うのは寝たきりで、自由に体を動かすことができない方ばかりなので、溺れてしまう危険があります。その結果、お湯を胸あたりまでしか入れず、溺れてしまうのを防ぐスタッフがほとんどでした。

 

 勿論、利用者さんの安全を第一に考えてのことです。しかし、入浴は老人ホームに住む方々の数少ないリラックスの場です。

 

 しかも週に二回しか入る機会がないため、一回一回の重要性も高い。であれば、できるだけお風呂ではくつろいでもらいたい。お風呂好きのお客様には肩まで浸かれるように、浴槽に入っている間は一時も離れずに、様子を見ていました(他のスタッフの中にはその間に片付けをする方もいましたが・・・)

 

■介護職員がいる意味

 「肩までお湯に浸からせるなんて、危険だ!」「介護士として責任が持てない」と他のスタッフから言われることもありましたが・・・自分たちが他の仕事をしたいが為に、目の前のお客さんの要望を無視して、「危険だから」と片付けてしまうのはおかしいと思っています。

 

 それに、お風呂の浮力でお客さんが浮かないように、逆に沈まないように体を支えることは”その場を離れない限りは”できます。危険を伴うからこそ、介護士が近くで見守り、手をかすことの重要性があるのではないでしょうか?

 

 危険だから、リスクだからと言って、何もかもダメダメいっていたら、本人のADL(生活の質)は下がる一方です。

 

 

■介護職員のおかしな言動

 一番理解できないのが、職員間で「〇〇さん、寝たきりにならないかな?トイレの介助じゃなくて、ベッド上でのおむつ交換の方が楽なのに」と休憩室ではなく、利用者さんが集うフロアで日常会話のように話していることが、考えられませんでした。

 

 私たちは利用者さんの生活支援、生活の質の向上に携わる身のはずなのに、なんで利用者さんの身体の悪化を願ったりするのでしょうか?それも悪気もなく、当たり前のように・・・

 

 これは私が働いていたホームだけで起こっていることなのでしょうか?どこの老人ホームでも似たようなことがあるのではないでしょうか?本当にそのリスクの回避が、本人の為になっているのか、もっと介護士としてできることがあるのではないでしょうか。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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