ミノルタの repo-S です。

 

 

テスト撮影したフィルムのデータが届きました。

一眼レフカメラでは評判の良かった ROKKOR レンズはハーフサイズカメラではどうなのでしょうか?

 

使用したフィルムは Kodak UltraMax ASA400

セレン式露出計の為電池は使用していません。

 

 

まずはいつもの自宅の窓からの撮影です。

ピントはいつも∞無限遠にして撮影しています。

やっぱりかなり良い映りをしています。

なんか今までテスト撮影をしてきたカメラと写り具合の質感が違います。

 

 

暗い場所で撮影をどうなるかの実験で室内を撮影しました。

こちらは repo-Sの露出計に従って撮影した写真です。

実際よりも明るく写っていますが、その分被写界深度が浅くなってピンポイントでしかピントが合っていません。

全体的に実際よりも明るく写っています。

 

 

こちらはSEKONIK L-188 露出計に従って撮影した写真です。

こちらの方が実際の明るさの表現通りに写っています。

この画角では repo-S と SEKONIC の露出計の数値が違い上の二枚の写真に写りが違いました。

ですがこれ以降テスト撮影ではなぜかrepo-S と SEKONIC の露出計の数値は一致していました。

従ってこれ以降は全てrepo-Sの露出計に従って撮影します。

 

 

光と影のコントランスも悪くないようです。

 

 

この写真を見た時はドキッ!としてしまいました。

色がとても良いというか綺麗というか、とにかく色合いが濃く写って映っています。

最初の窓からの撮影した写真で感じた違和感はこれだったのです。

 

 

 

この二枚の写真も色が濃いです。

 

 

∞無限遠での撮影です。

キレキレにシャープとまでは言えませんが悪くは無いです。

 

 

建物の格子状の感じがとても良く表現されています。

 

 

やはり色あいが濃いですね。

 

 

花の色の写りが素晴らしい!

映えです。

 

 

スクーターにピントを合わせて撮影しました。

やはり奥の方の写りにシャープさが少し足りない感じがします。

 

 

とてもイイ感じです。

 

 

ピントを3mに合わせて撮影しました。

 

 

うん、いつもよりヤッパリ色が濃い。

 

 

文字がクッキリと写っています。

左側が切れてしまっているのはファインダーを覗いた時の見え方に違和感というかクセがあるからです。

といってもファインダーが壊れいるわけでは無いのですが…。

 

 

このミカンの黄色い皮の描写は前回のヤシカHalf14に軍配が上がるのですが色合いというか色の濃さはrepo-Sの方が優れていますね。

 

 

小さい文字まで判読できます。

 

 

樹々のうっそうとし感じが良く表現されていると思います。

 

 

どうも遠方の描写のシャープさに欠けるような気がします。

奥の物置に書かれた文字が判読できません。

 

 

ステンレスの素材感が良く表現されています。

 

 

やはり色の表現が素晴らしいです。

ヌラッというかベタッとしたような油絵のような質感を感じます。

 

 

被写界深度もそれりにはあるみたいです。

 

 

これも左が切れていますね。

ファインダーの見え方に問題があります。

でも殆どが切れずにチャンと写っているので不具合ではないと思います。

 

 

 

光と影の表現も良いです。

 

 

 

 

これは奥の方までシャープに表現されていますね。

 

 

これはピントを∞無限遠にして手前の黄色い乗り物がどのように写るかを試してみました。

しっかりとピントが合っていますね。

 

 

ヤッパリ色の違う花のそれぞれの発色が素晴らしいですね。

 

 

残念ながら右上の一番小さい文字が判読できません。

 

 

個人的には描写力のシャープさに若干欠けるような気がするのですがひょっとしたらその原因は『手ブレ』なのかもしれません。カメラではなくアル中の私に原因があるのかもしれません。その可能性は大であります。

被写界深度はそれなりに深そうなのですがやはりシャープさに欠けるような嫌いがあります。

いかし、色の表現というか発色は素晴らしく明らかに他より抜きん出ていると思います。

ROKKORレンズならではということなのでしょうか。

まぁ、この辺は個人によって好みの分かれるところだと思います。

テスト撮影をしていて気になったというか扱いずらい点がありました。

それは露出計です。

ハーフサイズカメラの中で数少ないフルマニュアル式のため撮影する度にファインダーから眼を放して軍艦上部にある露出計の数値を読み取らねばならないのですが測光する画角によっては数値が非常に読み取り憎くなります。

殆ど同じ形状しているオリンパス Pen D, D2, D3 ではそのような事は起きませんでした。

露出計の針の形状の違いが原因でしょう。

 

とはいえMINOLTA repo-S は非常に魅力的な存在である事は間違いありません。

 

 

ミノルタの repo-S です。

 

 

昨日テスト撮影を行ったのですが、撮影中に突然シャッターが切れなくなってしまうという不具合が発生してしまいました。テスト撮影中での不具合の発生だったのでプチパニック状態になってしまいました。

シャッターが切れなくなった時は大体フィルムの巻上げレバーも動かなくなるものなのですが、

今回の不具合は何故か巻上げレバーは動きフィルムを巻き上げることが出来るというちょっと変わった現象です。

つまりフィルムを巻き上げてもシャッターがチャージされずシャッターボタンを押してもシャッターが切れない。

だけど次のフイルムの巻上げはできてしまうという珍現象です。

このため何回でもフィルムは巻き上げはできるけどシヤッターは切れずに撮影できずにフィルムだけどんどん巻き上げてしまうという状態です。

要するにシャッターがチャージされないという状態なんでしょうね。

仕方ないので途中で自宅に戻りフィルムを装填したままで修理を始めまして修理完了後に動作確認してからテスト撮影を再開しました。

 

 

では分解した状態の部品取り機のシャッターユニットとボディを使って不具合の理由を説明します。

フィルムを巻き上げてシャッターボタンを押してもシヤッターが切れないという事はシャッターがチャージされないのが原因だろうと推測できます。

ではどのようにしてシャッターはチャージされるのでしょうか?

 

 

まず最初の状態ではシャッタユニットの下にあるこのレバーはこの位置にあります。

そしてフィルム巻き上げレバーを動かすとこのレバーは左の方向に動きます。

 

 

上の画像のレバーはこちらの画像の赤矢印のレバーと

一体になっており左の方向に動くと水色矢印のレバーを下方向に押し下げます。

 

 

フィルム巻上げレバーを目一杯動かしますとこの様に左に動きます。

その後フィルム巻上げレバーのスプリングの力でレバーは右に戻ります。

 

 

この様にこちら側のレバーを押し下げます。

 

 

水色矢印のレバーはこの位置に留まりシャッターがチャージされます。

赤色矢印のレバーは最初の状態の定位置に戻ります。

この水色矢印のレバーを定位置まで完全に押し下げないとこのような状態にはならず

戻ってしまいます。

 

 

このような状態に戻ってしまいます。

つまりシャッターはチャージされません。

 

 

つまり本来ならこのレバーがもっと左に動かないといけないのに手前で止まってしまっているため

上の画像の水色矢印のレバーを完全に押し下げる事ができずシャッターがチャージされないのです。

という事はこのレバーがもっと左に動くようになればシャッターがチャージされるようになるハズです。

 

 

因みに前板側面にある赤色矢印のレバーがシャッタボタン繋がっていて押し下げる事でシャッターが切れます。

 

 

シャッターボタンに連なるシャフトのこの溝の位置に嵌ってシャッターボタンを押すとシャッターが切れます。

 

 

さて、ではどうやってこのレバーがもっと左に動くようにするか?ですね。

力技でこのレバーを右に曲げてしまう方法もありますが…。

 

 

上の画像のレバーは赤矢印の溝に嵌っていてこの溝はフィルム巻上げレバーと繋がっています。

ですからフィルム巻上げレバーを動かすと左に動きます。

 

 

そしてフィルム巻上げレバーがスプリングの力でレバーが元の位置に戻ると溝も右に動き元の位置に戻ります。

 

 

実はこの溝は二本のネジでバーに固定されています。別部品になっています。

この溝の取付穴は楕円形になっているので溝の位置を多少左右に動かせます。

ですからネジを緩めて赤矢印の方向の左へ溝を移動させます。

 

 

この様に溝の位置を左に移動させることが出来ます。

画像は判り易いように左右にズラして画像を撮りましたが、実際には1mmかそれ以下を左に動かしただけです。

 

 

そうする事でこのレバーを更に左まで動かせるようになります。

 

以上のような作業をフィルムを装填した状態で底蓋を外して行いました。

すると見事にシャッターがチャージされてシャッターが切れるようになりました。

分解時に構造やシステムそして動作をちゃんと確認しておけば不具合が発生時に分解する前に原因の予測が出来る場合もあります。

 

テスト撮影時に最初はちゃんとシャッターがちゃんと切れていたのに途中から突然切れなくなってしまえばプチパニック状態になって動揺してしまい不具合発生直後には『え~なんで? フィルムがパーになっちゃうの?』とばかり考えてしまい冷静に判断できなくなってしまいました。

自宅に帰宅するまでの歩行中に冷静に考えられるようになり自宅に戻り作業机に対面した時には不具合の原因を予測できていました。

 

考え方を変えればテスト撮影中にこのような不具合が発生してくれて良かったとも言えます。

販売してしまった後でオーナー様が撮影中にこの不具合が発生してしまったら大パニックになってしまうでしょう。

ですから今後同じような不具合が発生しないように二本のネジを接着時で緩み止めを施しておきました。

 

 

 

 

ミノルタのrepo-Sの分解&修理の続きその3になります。

 

 

今迄分解&組立をしてきて感じたのはとにかく各部品の一つ一つが精巧にできていて品質がとても良い事です。

ネジ一本にしてもかなり精度が良さそうです。

ただし真鍮製のネマイナスジは非常にマイナスの頭を舐めてしまいやすく一歩間違えるとネジを緩められなくなってしまいます。

かなり凝ったっ造りをしているので組立の順番に迷ってしまいます。

特に現在どのタイミングで露出計本体を取付けるかで迷っています。

 

 

ASA設定リング

絞りリング

シャッタースピードリングをそれぞれセットして取り付けてから三本のネジでフィルターリングを取付けます。

そして各リングがスムーズの動作する事を確認したら銘板を取付けます。

 

 

ファインダーを取付けました。

 

 

革を貼って底蓋を取付けました。


 

ここで熟考していた露出計の取付を行っていきます。

熟考していた理由はセレンと露出計を繋ぐ電線に負担をかけてしまい、セレンと電線がハンダ付けされている部位で電線が断線してしまうのを怖れているためです。

この部分の再ハンダ付けは非常に難しいと思うからです。

 

 

熟考に熟考を重ねた結果まずセレン部を軍艦に取り付ける事にしました。

セレンを画像のように軍艦に対して斜めにして靴を履換えるような感じでセット(挿入)します。

 

 

するとセレンの入ったーケースが画像のように軍艦から厚さ半分ぐらい飛び出します。

 

 

そしてセレンを固定するためのバックプレート(銅製)をセレンを挿入した時と同じように斜めに置きます。

 

 

そしてバックプレートに徐々に力を加えていきながらバックプレートが水平になるようにしながら且つ軍艦に当たるまで押し込みます。

 

 

挿入したバックプレートを画像のマイナスネジと樹脂ワッシャーと丸ナットで軍艦に固定するのですが、これの取付が陽所に難しいです。というかkのままじゃ無理です。

 

 

ということで丸ナットを接着剤で仮止めしてしまいます。

 

 

すると簡単にマイナスネジを締め付けられます。

 

 

シヤッターボタンが脱落しないように養生テープで軍艦に貼り付けておきます。

 

 

シヤッターボタンの反対側にあるレリーズ用のピンはグリスで脱落防止を行います。

 

 

セレンと露出計本体を繋ぐ電線の取り回しはフイルム巻上げレバーの軸が通る穴の周りに一回転させます。

 

 

露出計を二本のマイナスネジで取り付けます。

ネジを露出計の下に落とすと非常に面倒くさい事になるので接着剤を使ってドライバーとネジをくっつけてしまいます。

取付後は露出計のレバー類がキチンと動作する事を確認します。

少しでも曲がっていたり角度が合わないとキチンと動作しません。

 

 

軍艦を載せます。

『スコッ!』て感じで一発で非常にスムーズの乗ります。軍艦のネジ穴と本体のネジ屋の穴の位置の誤差がすくなく取付は非常に簡単です。

 

 

フィルム巻上げレバーを取付けます。

 

 

裏蓋のフィルムバックプレートが取れてしまったので部品取り機から移植しました。

最後にモルトを一カ所だけ貼り付けます。

 

 

完成しました。

 

分解を始めた時に構成部品があまりにも精緻で緻密なのに驚き『コリャ分解できても組上げられないんじゃなかろうか』と思わずビビッてしまいました。

実際細かい部品が多く極小のネジもありかなり苦労したのですが、作業している最中にイライラしたり⤵⤵⤵の嫌な気分になる事も無く意外な事にスムースに組み上がってしまいました。

それというのも一つ一つの部品やネジの工作精度が非常に良くて高品質だからです。

まるで『ミノルタは一眼レフカメラを造る加工精度や品質でハーフサイズカメラを造っているんじゃないのか?』と思ってしまう程です。

オリンパスのように画期的なアイデアで部品点数を減らしてコストダウンを図ったり

キヤノンのようにモナカ式外装など手を抜けるところは手を抜いてコストダウンを図ったり

ヤシカのように...。まぁいいか。

というようなコストダウンへの気遣いは全く考えていないような感じがしました。

このため真鍮製のネジの工作精度は大変よろしいのですが頭を舐めてしまい易かったり

組立て時に本もちょっと曲げてしまっていたり、位置がズレているとまともに動作しなくなってしまいます。

このため組み立て方は間違っていないのにまともに動作せず何度も組み直しをさせられた場面が何回かありました。

軍艦のや底蓋の加工精度も非常に良くてこんな角張った形状のプレス金型を造るのは大変だったろうなぁ思ってしまったり。

ボディもこれまた非常に美しいダイキャスト成型をしています。

『コンナに手間をかけてコスト的に問題無かったのだろうか?』と思いながら思わず『う~ん!』と唸らせられるレベルでした。

同じ様に『う~ん!』とらせられたのがコニカのEYEがありましたが、このミノルタrepo-Sはそれを超えています。

後にこの二つのカメラメーカーがSONYに吸収されるわけですから現在のカメラ市場でSONYが独り勝ちしているのも納得がいきます。

 

以前ネットで読んだのですがミノルタの研究・開発サイドはハーフサイズカメラの販売には否定的であったというよりもつくりなくなったとか。

しかし営業サイドからのあまりのも強い要望があり断ることが出来ずにこのrepoシリーズを造ったと聞きました。

そんなことから『ひょっとしたら研究・開発サイドは造りたくもない物を造らされた腹いせに徹底的にこだわってコストを無視したハーフサイズカメラをわざと造ったのではないかしら?』と妄想してしまいます。

その結果営業サイド的には利益率が悪くなり採算が合わず僅か二年で販売停止となり以後ミノルタはハーフサイズカメラを造らなくなったのではないかなかた勘ぐってしまいました。

 

このミノルタ repo-S は『分解してみたら惚れこんでしまった』という滅多にないパターンのかめらです。

レンズも非常に美しくて魅力的です。

正直言って自分用にキープしてしまおうかと迷っています。

それほど気に入りました⤴⤴⤴

近日中にテスト撮影を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日分解&修理の完了したヤシカの Half 14 です。

 

 

昨日テスト撮影したフィルムの現像データが届いたのでその結果を投稿します。

 

使用したフィルムは Kodak UltraMax ASA400

挿入時の電池電圧は 1.494V でした。

今回も測距ようにペンタックスSPを随伴させています。

なお、画像は拡大してご覧いただけるように大き目の容量になっています。

 

 

最初はいつもの窓からの撮影です。

あれっ? Half 14 ってこんなにも写りが良かったっけ?

 

 

手前のピンクの小さい花にピントを合わせています。

少し露出がオーバー気味なんでしょうか?

でも私はこんな感じが好きです。

 

 

描写がかなりシャープな感じがします。

 

 

花の一つずつのディティールの描写もしっかりしています。

 

 

針葉樹の葉の一本一本までシャープに表現されています!

 

 

無限遠∞での撮影です。

奥までしっかり写っています。

 

 

逆光気味での撮影です。

 

 

なかなか良いですね。

キヤノン DemiEE17 とひかくしても遜色は無いと思います。

 

 

色あいも良く描写もシャープに写っています。

 

 

確かピントを手前の白いスクーター約3mにして被写界深度がどうなるかをみたくて撮影してみました。

そうしたら一番手前の枝の葉っぱから無限遠までピントがカバーされていますね。

凄いです。

 

 

いやぁ本当にシャープに映っています。

 

 

発色がとても素晴らしく映っていますね!

きゃのんDemi EE17よりも上かもしれません。

そして右上の黄色い花に迄なんとかピントが合っています!

露出はやはり少しオーバー気味かもしれませんが好みの問題もありますし、この程度ならASAダイアルの調整で簡単にカバーできます。

 

 

ピントを3mに合わせています。

 

 

日陰のなかでもちゃんと映っています。

 

 

部屋の暗い所でシャッタースピードとF値が小さくなる状況下での撮影です。

手ブレが起きないように体を壁に当ててこてしています。

被写界深度が浅い状況下でもここまでシャープに映るとは思いませんでした。

 

 

逆光で日陰部分を撮影しました。

 

 

明暗のコントラストもしっかりしています。

 

 

やっぱり私はこれくらいの露出が好きです。

 

 

とても良く写っています。

 

 

遠く離れた物置に書かれた文字もなんとか判読できます。

 

 

ゾウさんも白クマさんもピントが合ています。

 

 

いやぁここまでジャングルジムがはっきり写るとは。

 

 

細かい描写ができています。

 

 

良い雰囲気に写ってくれています。

 

 

一番手前の大きいミカンにピントを合わせました。

イヤァこれはスゴイ!ミカンの皮のツヤツヤ感まで描写されています。

 

 

手前から奥まで被写界深度はバッチリですね。

Half 14 のレンズの懐の深さが伺えます。

 

 

とてもシャープです。

 

 

ウォッ、コリャ凄い!

色あいといいシャープさといい本当に良く映っています。

Half 14 てこんなに良く写るだったけかなぁ?

 

 

右上の郵便局の案内看板の文字が全部読めます。

本当にすごいですね。

 

いやぁ~、今回のテスト撮影にはとても良い意味で驚かされました。

キヤノンDemi EE17に匹敵、否、凌駕する写り映りです。

今迄のハーフサイズカメラのテスト撮影では個人的にオリンパスPen D3が最高の写り映りでした。

そしてその次がオリンパスPen EES-2でした。

今回のヤシカHalf 14は次点のEES-2と同等もしくはそれ以上かもしれません。

この画像(写真)のクオリィティが出せる大口径レンズを搭載しているからこそ分解&修理をする度にトラブルに見舞われて『残念ヤシカクオリティ』と嘆きながらも分解&修理を繰り返してしまうのです。

ただ残念ながら...。

ここまでのクオリィティで撮影できるように修理された完動品の Half 14 は非常に少ないと思います。

また件の理由で定期的に分解してメインテナンスの必要があると思われるのでそこまで保証された個体は私が手を入れた個体以外には存在しないのではないでしょうか。

 

 

 

ミノルタのrrepo-S の分解&修理の続きです。

 

 

種機とするボデイの方は画像のようにモルトではなく毛糸上の紐が付かれていました。

これなら再使用が可能です。

 

 

裏蓋の程度が悪かったので交換します。

交換のために革を剥がしてから三本のマイナスネジを緩めて取り外すのですが、この三本のネジがなかなか緩まなくてエライ苦労してしまいました。

 

 

三本のネジと格闘した結果なんと赤色矢印の部分にあったネジをへし折ってしまいました⤵⤵⤵

そこでフイルムカウンターユニットを丸ごと交換する事にしました。

この時に黄色矢印の部品の材質が違う事にくづきました。

画面上の個体は樹脂製で下の個体は金属製です。

将来的に樹脂の劣化を怖れた私は金属製の使用を判断します。

 

 

フィルムカウンターユニットを外して

 

 

載せ替えました。

 

 

シヤッター羽根はベンジンを丁寧に5回くらい流し込んで洗浄してその都度拭き上げました。

 

 

絞り羽根も同様です。

 

 

黒鉛を振りかけます。

 

 

後玉を取付けます。

 

 

そして前板をボディに仮付けします。

 

 

前玉も仮付けします。

そして無限遠のピントを確認します。

 

 

ほぼほぼ合っていますね。

これなら再調整の必要はありません。

 

 

前板を本組してシャッタースピードの制御版を取付けてカバーを三本のネジで取り付けます。

 

 

実は右側の露出計本体を分解するハメになってしまって本日の作業の大半を露出計の分解&修理に消費してしまいました。

 

 

この隙間から露出計の取付ネジを中に落としてしまって取り出すために分解するハメになってしまったのです。

幸いにもネジが非鉄金属だったためコイルの磁石にくっ付かなったので大事に二はいたらなかったのですが、鉄製だったら磁石に付いてしまって無理に取り出そうとするとコイルに損傷を与えてしまい露出計が動かなくなってしまう可能性が極めてだいでした。

なんとか無傷で組上げられたのですが部品があまりにも小さくて細かくて組み立てるのに本当に苦労しました。

 

そのため本日はここまでしか進めることができませんでした。