平成24年度版 厚生労働白書
平成24年度版の厚生労働白書が評判を呼んでいるそうです。
10月に西新宿の書店で、異例の厚生労働白書をテーマとしたブックフェアが開催され、2週間で、前年の1年分を上回るほどの売れ行きだったとか。
それはなぜか?
理由は、P.420~P.422のコラムに「健康の駅」のことが掲載されているからなのだ、というわけではなさそうでした。
白書をひも解くと、「社会保障を考える」と題した第1部は、「はじめに」で、マイケル・サンデル教授の「正義論」から始まり、社会保障政策の根本論が歴史を追って説き起こされております。
さらに、福祉レジーム論や国際比較などを取り混ぜながら、日本における社会保障改革の方向を検討する内容となっています。
国交省や総務省などからも集められた各種の統計データが図表が豊富に掲載されており、優れた「社会保障の教科書」という評価を得ているのもうなずけます。
今年の白書は、斬新な感性を持つ若手職員が中心になって執筆、若い世代にこそ読んでもらいたいという趣旨で書かれたものだそうです。
社会構造が変わっている局面において、社会保障制度改革のために、国民的議論の必要性を求めています。
第2部 現下の政策課題への対応の中のコラム(p.420~)で、健康の駅の事例として、熊本県益城町の健味健食園の取り組みも紹介いただいております。(厚生労働省に感謝です。)
益城病院が運営する健味健食園は、障害者就労支援施設として、手作りパン工房「まりも」、レストラン「大河」、健康農園「グリーンサム」を運営していますが、こだわりの有機野菜や体にやさしい食事の提供によって、食を通じた地域の健康づくりを進めています。
購入すると3200円ですが、厚生労働省のHPからもダウンロードできます。
よろしかったら、ご覧ください。