ぼうさいフォーラム ~巨大地震を生き抜くマンションライフとは~
11月18日に開催しました「第6回ぼうさいフォーラム」は、盛況の裡に終えることが出来ました。
参加された方からも、学ぶことの多いフォーラムだったという感想をいただけました。
感謝いたします。
湾岸ネットでは、東日本大震災直後の東京の大混乱を経験し、大都市の帰宅難民の実態や、その時マンションでは何ができ、どうすべきかを問い直してきました。
そして、希薄といわれるマンションの人間関係も近年は根本から見直すべきという声が自然発生的に生まれ、拡大していると感じておりました。
本フォーラムでは、「巨大地震を生き抜くマンションライフとは」と題して、防災研究者、国、マンション管理者等の参加を得て、具体的な検討を行いました。
基調講演の目黒先生からは、発災後にできることは限られているので、発災前の時間をどう有効に使うかが大切であるということで、「目黒巻」などの具体的な準備の手法をご提示いただきました。
災害は何が起こるかわからない → なので、何をすればいいかわからない → だから何もしない、何もできない・・・このダメなパターンからどう抜け出すか。今から様々な想定を各人が考えておかないといけないわけです。
パネルディスカッションでは、マンション特有の防災課題として、例えば「エレベーターの閉じ込め対応策」の提案、「最高の生活防災はあいさつから」という指摘や、「住民が持っているいろいろな技能や経験を活かせる仕組みづくり」など、示唆に富む話がたくさん出されたと思います。
また、中間支援組織の必要性があげられ、12月8日には「MLCP(マンション生活継続計画)」を支援する団体の発足集会が計画されていることも報告されました。
フォーラム終了後、講師・パネリストの皆さんと希望者とで、近くの居酒屋で交流会。その後はカラオケで2次会まで行うという盛り上がり振り。
目黒先生は、プロのテノール歌手かと思うほどの声量の持ち主でもありました。
皆さま、お疲れ様でした。ほんとうにありがとうございました。
第6回ぼうさいフォーラム <開催概要>
テーマ:巨大地震を生き抜くマンションライフとは
開催日:24年11月18日(日)
会 場:東京海洋大学品川キャンパス楽水会館
主 催:東京湾岸集合住宅ぼうさいネットワーク
基調講演「東京大災害に備えるために」
目黒公郎氏(東京大学大学院教授)
事例報告「MLCPとは」
飯田太郎氏(TARO企画代表)
パネルディスカッション「巨大地震を生き抜くマンションの条件」
鍵屋 一氏(板橋区役所)
渋谷和久氏(内閣府大臣官房審議官)
山根弘美氏(高層住宅管理業協会理事長)
阿部慶一氏(市民防災研究所事務局長)
目黒公郎氏(東京大学大学院教授)