矛盾だらけの世界を歌ったキコ・ベネノの曲、Mala Suerte(不運) |  今日の1曲

 今日の1曲

 スペインのアーティストが歌う曲を紹介していきます。
フラメンコを中心軸とし、多少かする程度、すれ違う程度の曲まで紹介いたします!
 お好みのものをチョイスして聴いてくださいね!

おはようございます!

 

個人的には何かアクシデントがあったとしても

「不運」という言葉は言いたくないほうです。

 

(※画像はPhotoshopのAi生成で即席作成しました)

 

「運が悪いね」などと人から言われたら、まずは聞こえないふりをします。

空気が読める人はその時点でそれ以上言いませんが、

人によっては本当に聞こえていないと思って再度強調してくださったり・・・

感覚の違いですから仕方ないですね。

 

ただ、実際には私が苦手なだけで

「運悪いね」「ツイてないね」「そうなのよ、〇〇でね・・・」

というコミュニケーションもあるわけで、

思っていなかったとしてもそのように合わせてうまく会話を運べば、

もっとうまく世の中渡れるのでしょうね。

 

前置きが長くなりましたが、今日はKiko Veneno(キコ・ベネノ)の曲です。

 

Mala Suerte(不運)

 

そうそう、関係ないですが、

歌い出しの"Acaban en las playas de Abisinia"が

「赤羽」に聞こえてしまうのは私だけでしょうか🤔

 

こちらの4曲目です。

 

 

ついつい、なんでも不運と定義づけなくても・・・と思いつつ

貧富の差や、立ち位置の違いによる目の前に現れる現実の違い、

不条理についてはちょっと考えさせられます。

 

 

「不運」

 

アヴィシニアの浜辺にたどり着く。
有害な廃棄物の再利用品。
企業は自由にやりたい放題。
政府は目をつぶる。

水夫たちは海賊になる。
フリゲートで捕らえる。

20年と1日
なんて不運だ。
20年と1日
なんて不運だ。

一生を働いてきた。
他に知らなかったことはない。
息子は学び続け、苦労しなくていい。
移民が汚い仕事をする。
彼らの国では、賃金は貧弱。

彼はそのように生きることになった。
なんて不運だ。
彼はそのように生きることになった。
なんて不運だ。

なぜ本を読む義務があるのか。
明らかに義務はない。
私は好きなことをして、憲法が守ってくれる。

コカインに目がくらんで少年をひき逃げした。
法廷で裁判官に言った。

それは誰にでも起こり得ることだ。
不運だった。
それは誰にでも起こり得ることだ。
不運だった。

執務室で秘密の会議がある。
石油が尽きてきたと言っている。
何か新しいことを考える時が来た。
略奪に終わる新しい戦争。
副次的被害を被るだろう。
市民が死ぬのは避けられない。

葬儀代を支払うことになる。
不運だ。
葬儀代を支払うことになる。
不運だ。

夜明けに犬を散歩に連れて行き、
彼はしばらくよく眠れていません。
オフィスで問題を抱えている
そして先日、彼の妻が彼のもとを去りました。

犬は感じている、愛情の欠如を。
その犬が食べたものは、
隣人の玄関に排泄する。

彼に片付けさせるべきだ。
不運だ。
彼に片付けさせるべきだ。
不運だ。

政府が失業手当を削減する。
政府は年金も削減する。
金融家たちは私たちを政府から切り離した。
そして彼らはますます豊かに暮らしている。

そして私が少し持っていたもの、
すべてを宝くじにかけた。

そしていつものように、私は負けた。
不運だ。
そしていつものように、私は負けた。
不運だ。

子どもたちが12時間働いている。
彼らの人生で学校に行くことはできない。
私たちの子どもにブランド服を買わせるために、
彼らが働く。

それを自由貿易と呼ぶ。
貧しい人々が価格を払う。
貧しい人々が。

そこで生まれたから、
不運だ。
そこで生まれたから、
不運だ。
不運、不運!
なんて不運だ

 

そして、こちらはまるで別の曲かのようにアレンジが違います

 

 

こちらの11曲目です。

 

 

 

 

では、みなさま、今日も幸運に恵まれた素敵な1日を🤚

 

 

 

 

 

◼︎このブログで紹介したキコ・ベネノのほかの曲・参加ユニットの曲
La Leyenda Del Tiempo(時間の伝説)
El vino y el pescao(ワインと魚)