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ロックんとの日々

ロックんとは愛用のギター・アンプ Hughes & Kettner Grand Meister 36のこと

善悪の彼岸からの視点で思ったことを書きます

今から考えてみれば網膜剥離の予兆はあった。

 

 

前から小さな黒い点がいくつか見えることがあった。

 

飛蚊症。

 

 

それが急に増えた。

 

 

そのは、

 

これも歳のせいでしかたがないなとあまり気にもしなかった。

 

 

この時に眼科へ行っていたとしても

 

網膜剥離だと診断されたかどうか怪しい。

 

 

 

東京に住む友人は、

 

突然光が見えたのだと言う。

 

病院へ行ったら、点眼薬をくれただけで様子を見るように

 

言われた。

 

それでも見え方がおかしいので

 

別の病院に行ったが、

 

そこでも同じ診断だった。

 

そのことをフェイスブックに書いたら

 

ある人がそれは網膜剥離だと言われ

 

別の病院へ行ってようやく網膜剥離だと診断された。

 

しかし手術は翌日。

 

光を見てから1週間後のことだった。

 

彼はそれから白内障、続いて緑内障と

 

1年のうちに3回手術を受けた。

 

そしてまだ後遺症はのこっていると言う。

 

 

私は手術から13日の今日、

 

目の中の水たまりは依然同じ大きさでゆらゆらしている。

 

たまに大きいのにくっついて小さい水たまりができたりする。

 

夜湯船に浸かっているとき、

 

まるでコーヒー豆のように二つに割れたこともある。

 

 

それは残っているガスで、1ヶ月くらいでなくなるらしい。

 

 

 

半分の視界はぼやけて歪んで見える。

 

飛蚊症のような黒い小さな点は無数に浮遊している、

 

という状態。

 

 

とても車を運転しようという気にはならない。

 

テレビもパソコンも見づらい。

 

 

 

これがどこまで改善されるだろうか。

 

 

 

退院当日、



看護師が髪を洗ってくれた。



1週間ぶり。



こんなに髪を洗わなかったのは生まれて初めてかも。



生き返った。







友人Kが迎えにきてくれた。



病院から出るとちょうどその時



天皇陛下ご夫妻が岡山へこられていた。



しかも会場は病院のすぐちかくのジップアリーナで



道路はガラガラ



沿道は多くの人で埋め尽くされていた。



そこへスーツケースを持った男二人が



出て行ったので、



すぐに警官に質問された。





「さっき退院したところです」と言ったら



OKだった。



天皇陛下をこの目で拝見する機会は滅多にないので



見ようと友人Kに言うと同意してくれたが



30分以上かかりそうだったので



帰った。





車中でKに、「入院して健康のありがたみがわかった」



というとKは、



自分は、それがそうでもなかったのだと言う。





なんと彼は、去年肺ガンの手術をしたのだと平然と言った。



それで、その時天国にいるようだったのだと。





彼は地元の大会社の部長。



その仕事から解放された喜びの方が大きかったのだという。



「入院生活を楽しんだ」と。









仕事をしていればほとんどの人がそう思うかもしれない。



しかし、



つまりは日常がそれだけ苦しいということの裏返しだ。





そんな彼が私に



「なぜあんないい仕事を辞めたのか」と聞かれた。



私は正直に答えることができなかった。





つづく→

 

炎症と腫れ、もろもろの原因が

 

瞳孔をを開くための目薬のせいとわかってから、

 

それをやめたおかげで、

 

症状は徐々に改善された。

 

 

 

うつ伏せ寝を日に8時間以上するというのは

 

予想以上にしんどかった。

 

 

 

うつ伏せ寝で寝ることはできない。

 

仰向けでも寝つけず、3日目からは眠剤を服用した。

 

それは無理もない、

 

日課だった8000歩の散歩と

 

エクササイズをしてないから。

 

 

 

退院が日曜日に決まった。

 

その一因は、

 

友人Kが来てくれることになったからだ。

 

やはり持つべきものは遠くのなんとかよりも近くの友。

 

 

 

つづく→