「ライ麦畑で捕まえて」は、1951年にJ.D.サリンジャーによって発表されて、
長い間発禁になっていたのに、
アメリカ文学の中でも重要な作品の1つと見なされていて、
多くの言語で翻訳されている。
主人公のホールデン・コールフィールドの内面の葛藤や成長、
彼が抱える若者としての孤独や不安が若者の話し言葉で
描かれている。
登場人物の描写が非常に緻密で、
それが文学的価値を高めるよういんだと思う。
時代を超えたテーマにも触れられている。
ただし、
同性愛者を侮辱する言葉が頻繁に出てきたりするので、
今の時代に学校教材で取り上げられて賞賛されるようなことはもはやないと思う。
私は村上春樹の翻訳を読むつもりでいたら、
図書館で借りたのがたまたま英語の原書だった。
その後、野崎孝の訳を読んで、
最後に村上春樹の訳を読んだ。
原文:The mark of the immature man is that he wants to die nobly for a cause, while the mark of the mature man is that he wants to live humbly for one.
私個人的には、
生き方は人それぞれにあっていいと思う。
未熟であろうが大人であろうが、
その人が満足できる生き方ができたら
それがその人にとって正解なのではないだろうか。
そもそも、若者が、この先どう生きるかとか、考えること自体が立派なことだと私は思う。