I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
これぞ PHIL COLLINS
このドラムの音
この骨太ロック
この音の全てがカッコいいです
超多忙な中、ABBA の FRIDA のソロデビューアルバムをプロデュースしました。
もちろんドラムを叩いているのもバックコーラスも フィル・コリンズです。
超ポップな ABBA の FRIDA だけに、この骨太ロックには世界中が驚いたのでは
ないでしょうか。
もともと FRIDA の熱烈な要望と彼女のデビューアルバムを制作しようとしていた
レコード会社が PHIL COLLINS にプロデュースの依頼をして実現したようですね。
当時ラジオでもよく流れていて、シングルレコードを買って、よく聴いていました
確か邦題がついていたのですが、思い出せません・・・
超売れっ子ソングライターの RUSS BALLARD の曲で、世界中で大ヒットしました。
■PHIL COLLINS DRUMS
■DARYL STUERMER GUITARS
■MO FOSTER BASS
■PETER ROBINSON KEYBOARDS
このPVは
この曲をうまく表現できてるなって思います
4分あまりのショートフィルムのように表現したディレクターのセンスが光ります。
当時はダサダサなPVがほとんどの時代なので、このPVは高く評価されました。
FRIDA を世界に売り込むための完璧なプロダクションが組まれたのを感じます。
ABBA の FRIDA がソロデビューすることで、失敗できないプレッシャーの中で
PHIL COLLINS は彼女を成功へと導きました。
今はこのドラムの音を聴いただけで
これはひょっとして PHIL COLLINS じゃないか
と感じるファンが多くいたと
思います。
素人の僕でも、そう感じられるようになったのには理由があって
"IN THE AIR TONIGHT" で、成功したパワフルなドラム音だと分かるからです。
MIX ENGINEER 時代の HUGH PADGHAM が持ち込んだ "GATED REVERB"
というエフェクトを使ったレコーディングテクニックが、パワフルなドラム音を生み
"IN THE AIR TONIGHT" を成功させたので
その後ハードロックやヘビーメタルのレコーディングにまで、影響を与えることに
なった音です。
マンハッタンにいた頃に スタジオミュージシャンをやっていた友人が、REVERB
の話をしてくれたんですが、プロなら誰もが知っているレコーディングのテクニック
だと教えてくれました。
PRODUCER や ENGINEER の仕事で音は大きく変わったり、曲が生きも死にも
するってことを教えてもらい、それ以降クレジットをよく見て買ったり、以前買った
もののクレジットを見直してみることが好きになりました。
たとえ
ミュージシャンやバンドを知らなくても、プロデューサーやエンジニアのクレジット
を見つけるだけで、購入するという楽しみ方です
僕は機材や技術のことは全く分かりませんでしたが、その話を聞いてからは素人
なりに、注意深く音を聴くきっかけになりました
ファンの間では、このドラムサウンドを "MAGIC BREAK" と呼ばれたようです。
その成功作がこの "I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON" であることは
間違いないです。
HUGH PADGHAM と言えば
とにかく PHIL COLLINS とのタッグが一番ですね
THE POLICE や STING との大成功や、他に挙げればホント切りがないぐらいの
アーテイストのプロデュースをしていますが、全てはフィルとの出会いと成功から
エンジニアとして、そしてプロデューサーとしての黄金時代が始まり、超メジャー
にまで、上り詰めることになります。
彼はもちろんこの FRIDA のデビューアルバム "SOMETHING'S GOING ON" にも
CO-PRODUCER として関わっています。
とにかく
いつ聴いてもカッコいいですね
MY DREAM IS STILL ALIVE
ROUGH BOY