夢を見た。
それが夢だと気付くのはいつも朝起きてから。
世の中には夢が夢だとわかる人がいるけれど、あたしはわからない。
夢の中では現実さながらに考えて行動する。
よく考えると、これはすごく怖いことだ。
夢と現実の区別がつかないなんて。
今いるこの世界は夢?現実?
くだらない自問自答をしてみる。
夢だろうが現実だろうが、あたしは「現実」と答えるに決まっている。
だから、夢オチにがっかりもすれば安心もする。
すべては目覚めてから気付くのだけど。
じゃあ、これは?
目の前に現れたきらりん美少年は一体…?
しかも、こっちを見て天使の微笑み。
思わず赤面してしまう。
金髪で真っ白なスーツに身を固めたそのまばゆいばかりの少年は、さっきあたしが買ってきた本の中から出てきた。
身の丈は10cmほど。
本と本の間にいたはずなのにつぶれてはなく、メルヘンチックにその輝かしい風貌で立っていた。
王冠をかぶせたらまんま王子様のちっちゃい少年。
あたしは、現状を理解する前に彼に心を奪われて動けなくなった。
少年はあたしに話しかけてきた。
でも、その声は小さくあたしの耳には届かなかった。
少年は困っているあたしに気付き、ふぅとため息をつくとふわりと浮き上がった。
あたしはただただその少年を目で追った。
少年はあたしの右肩に着地して耳元で言った。
「探しましたよ、姫。」
あたしは姫を探してキョロキョロと見回した。
少年は振り落とされそうになりながら叫んだ。
「やめてください、姫。」
姫は見つからないし、もしかしてあたしに言ってるかもと思った。
「姫?」
聞き返してみる。
少年はまた天使の微笑みであたしを見た。
「はい、ヴィルフィーネ姫様。私をお忘れですか?あなたに仕えておりましたジャスティスです。」
ヴィル…何?
あたしの頭は混乱した。
「あたし、その何とか姫じゃないよ。」
とりあえず言ってみた。
少年はびっくりした顔をして、その後あたしの顔を目を細めてまじまじと見た。
そして、眉間にしわを寄せて言った。
「ちゃうやんけ。」
関西弁…?
今度はあたしがびっくりした。
少年は間髪いれずにあたしを攻めた。
「じゃあ、あんた誰なん?何でオレのこと呼び出せてん?オレを閉じ込めたん姫様やから、姫様しか術解かれへんはずやのに。なんや、姫様やと思うて媚びてもうたやないか。もったいない。オレのスマイル返せや。」
さっきの天使の微笑みとは間逆のクソ生意気そうな顔をする少年。
こっちは何も状況が飲み込めてないのになんであたしが悪いみたいになってんの?
あたしはなにより、この理不尽な物言いに腹が立った。
「何なのはこっちのセリフよっ。いきなり出てきたのはそっちじゃない。なんで新刊なのにいんのよ。普通古本とかでしょ?おかしくない?だいたいなんでその顔でそのしゃべり方なの?ちょっとドキドキしちゃったじゃない。あたしのトキメキを返しなさいよ。」
少年は黙ってあたしを見た。
そして、ニヤリと笑った。
「ときめいたんか。そりゃしゃーないわ。オレの完璧スマイルやもんな。」
あたしは言い返せずにただ少年を睨みつけた。
少年はそんなあたしを無視してまた目を細めてあたしの顔を見つめた。
「あんた、結構まともな顔してんなぁ。よっしゃ、まぁ、開放してくれたんは事実そうやし。ええで、あんたと一緒におったるわ。」
なに言ってんの、こいつ。
「いや、いい。」
あたしは冷静に断った。
「あんた、名前は?」
意地悪そうな顔であたしを見る。
聞いてないし。
「だから、もう帰ってよ。」
あたしは睨んだ。
「聞いてるやろ?早よ名前言えや!」
「なによ!舞花よ、周防舞花。」
あたしは勢いにのまれて言ってしまった。
少年は天使の微笑で言った。
「よろしくな、舞花。」
「あ…、うん、よろし…。」
あたしは笑顔に負けた自分に気付いた。
思わず「うん」なんて言ってしまった。
この笑顔は反則だ。
少年は満足そうに笑っている。
「オレはジャスティス。」
長い夢のような現実の、現実のような夢の、どちらかの始まりだった。
なぁにがサクッと終わらせるだ?
しっかり5ヶ月もかかっとるがな!
自分でつっこんだのでこれ以上の批判はやめて下さい。
ホント、ただティーダとユウナを会わせたいがために、こんなに長いシナリオ。
けっこう削ったりもしたけどさ。
しかも、本当は、再会させるには2回クリアしないといけなかったりと、無駄足三昧。
一応、クリアデータはあるから今回はインターで挑戦。
これが・・・、やっぱり声優さんは日本人がいいなとつくづく思った。
追加機能もやってみればたいしておもしろくないし・・・。
セリフも若干違ってて、あたしの不満は爆発だよ。
おかげで進まない、進まない。(おい)
実は、このエンディングの後に、追加でザナルカンドでのラブラブシーンがあったけど、まとまらんくなるので今回はここまで。
ネタバレすると、ユウナがティーダに後ろからしがみつく、みたいな。
「消えないね。」
不安を打ち消すようなセリフです。
ティーダ曰く、「ユウナがオレを、オレがユウナを、お互い大事に想っていれば大丈夫。」だそう。
どのカップルにも言えることですね。
あたしも、大事だと思ってますよ、今んとこ(笑)。
離れてた分、二人にはずっと一緒にいて幸せになってもらいたいものです。
FFシリーズでやっぱり一番スキだな。
切ない。
FF10の時点で、クリアしてもすっきりしない感が意外にあたしのツボだったのかも。
10-2も、なけりゃないでもよかったし。(おい)
でも、会えるなら会わせてあげたいじゃん。
10でもいろいろあった二人ですから。
次は・・・どうすっかな。
妄想も書き留めちゃいないから次から次へと忘れ去ってるしなぁ。
ま、ぼちぼち・・・・やります(笑)。
しっかり5ヶ月もかかっとるがな!
自分でつっこんだのでこれ以上の批判はやめて下さい。
ホント、ただティーダとユウナを会わせたいがために、こんなに長いシナリオ。
けっこう削ったりもしたけどさ。
しかも、本当は、再会させるには2回クリアしないといけなかったりと、無駄足三昧。
一応、クリアデータはあるから今回はインターで挑戦。
これが・・・、やっぱり声優さんは日本人がいいなとつくづく思った。
追加機能もやってみればたいしておもしろくないし・・・。
セリフも若干違ってて、あたしの不満は爆発だよ。
おかげで進まない、進まない。(おい)
実は、このエンディングの後に、追加でザナルカンドでのラブラブシーンがあったけど、まとまらんくなるので今回はここまで。
ネタバレすると、ユウナがティーダに後ろからしがみつく、みたいな。
「消えないね。」
不安を打ち消すようなセリフです。
ティーダ曰く、「ユウナがオレを、オレがユウナを、お互い大事に想っていれば大丈夫。」だそう。
どのカップルにも言えることですね。
あたしも、大事だと思ってますよ、今んとこ(笑)。
離れてた分、二人にはずっと一緒にいて幸せになってもらいたいものです。
FFシリーズでやっぱり一番スキだな。
切ない。
FF10の時点で、クリアしてもすっきりしない感が意外にあたしのツボだったのかも。
10-2も、なけりゃないでもよかったし。(おい)
でも、会えるなら会わせてあげたいじゃん。
10でもいろいろあった二人ですから。
次は・・・どうすっかな。
妄想も書き留めちゃいないから次から次へと忘れ去ってるしなぁ。
ま、ぼちぼち・・・・やります(笑)。
海の中。
幻光虫が集まって、形を作っていく。
幻光虫が消えると、そこにティーダが現れた。
ティーダは思いっきり伸びをすると水面に向かって泳いだ。
ぷはっと息をして、顔にかかった水を拭う。
見回すと、見覚えのある景色。
ビサイド村。
ティーダは指笛を吹いた。
音がこだまする。
ティーダは嬉しくなって岸へ泳ぎだした。
真っ白な砂浜をなつかしそうに歩いていると、後ろから機械音がした。
振り返るティーダ。
見ると、飛空挺が向かってきている。
ティーダはあの時を思い出して微笑む。
飛空挺はだんだん低くなり、ティーダに近づいてきた。
ティーダは慌てて受身をとる。
岸に横付けされた飛空挺の入り口が開いた。
ゆっくり開くドアからユウナが待ちきれずに走ってきた。
まだ、開ききっていないのに、ユウナは飛び降りて走った。
そして、そのまま両手を広げてティーダに抱きついた。
ティーダもユウナを抱きとめた。
しっかりお互いの存在を確かめるように抱きしめる二人。
ユウナ 「本物?」
ティーダ 「・・・・たぶん。」
苦笑するティーダ。
ティーダはユウナを離して自分を見せた。
ティーダ 「どうッスか?」
ユウナ 「うん。」
これ以上ないくらい幸せそうに笑うユウナ。
ユウナ 「おかえり。」
そんなユウナを見て、自分の存在を実感するティーダ。
ティーダ 「ただいま。」
声が震えている。
ティーダ 「・・・・ただいま。」
もう一度言って、しっかりユウナを抱きしめた。
ユウナもティーダを抱きしめた。
ユウナ 「おかえりなさい。」
二人が抱き合ってる中、飛空挺からリュックとパインが嬉しそうに見ていた。
ワッカ 「こら!どっかほかでやれ!」
ワッカの声がして、二人はそっちを見た。
すると、ビサイドのみんなが集まっていた。
ワッカ 「よっ!」
手を挙げて歓迎するワッカ。
ティーダ 「邪魔するなっつーーの!」
ティーダは笑顔で言った。
そして、ユウナの手をとり、ワッカたちの元へ走った。
走りながらユウナを見て、ティーダが言った。
ティーダ 「つーかさ、変わったよな。」
ユウナ 「そりゃあいろいろありましたから。」
前を見て答えるユウナ。
ティーダ 「聞きたい!」
ユウナはティーダを見た。
ユウナ 「うん!」
きっかけは、キミが映ったスフィア------------------------
幻光虫が集まって、形を作っていく。
幻光虫が消えると、そこにティーダが現れた。
ティーダは思いっきり伸びをすると水面に向かって泳いだ。
ぷはっと息をして、顔にかかった水を拭う。
見回すと、見覚えのある景色。
ビサイド村。
ティーダは指笛を吹いた。
音がこだまする。
ティーダは嬉しくなって岸へ泳ぎだした。
真っ白な砂浜をなつかしそうに歩いていると、後ろから機械音がした。
振り返るティーダ。
見ると、飛空挺が向かってきている。
ティーダはあの時を思い出して微笑む。
飛空挺はだんだん低くなり、ティーダに近づいてきた。
ティーダは慌てて受身をとる。
岸に横付けされた飛空挺の入り口が開いた。
ゆっくり開くドアからユウナが待ちきれずに走ってきた。
まだ、開ききっていないのに、ユウナは飛び降りて走った。
そして、そのまま両手を広げてティーダに抱きついた。
ティーダもユウナを抱きとめた。
しっかりお互いの存在を確かめるように抱きしめる二人。
ユウナ 「本物?」
ティーダ 「・・・・たぶん。」
苦笑するティーダ。
ティーダはユウナを離して自分を見せた。
ティーダ 「どうッスか?」
ユウナ 「うん。」
これ以上ないくらい幸せそうに笑うユウナ。
ユウナ 「おかえり。」
そんなユウナを見て、自分の存在を実感するティーダ。
ティーダ 「ただいま。」
声が震えている。
ティーダ 「・・・・ただいま。」
もう一度言って、しっかりユウナを抱きしめた。
ユウナもティーダを抱きしめた。
ユウナ 「おかえりなさい。」
二人が抱き合ってる中、飛空挺からリュックとパインが嬉しそうに見ていた。
ワッカ 「こら!どっかほかでやれ!」
ワッカの声がして、二人はそっちを見た。
すると、ビサイドのみんなが集まっていた。
ワッカ 「よっ!」
手を挙げて歓迎するワッカ。
ティーダ 「邪魔するなっつーーの!」
ティーダは笑顔で言った。
そして、ユウナの手をとり、ワッカたちの元へ走った。
走りながらユウナを見て、ティーダが言った。
ティーダ 「つーかさ、変わったよな。」
ユウナ 「そりゃあいろいろありましたから。」
前を見て答えるユウナ。
ティーダ 「聞きたい!」
ユウナはティーダを見た。
ユウナ 「うん!」
きっかけは、キミが映ったスフィア------------------------
ここは、ルカのスタジアム。
ヌージ、ギップル、バラライの3人は演説台にいた。
周りには、スピラ中の人々。
ヌージ 「いつかは、友と一緒に船に。
俺を支えてくれたのはそんな思いだ。
やがて、多くの仲間が集い新しい船が生まれた。
それが、青年同盟だ。」
青年同盟たちの歓声が上がる。
バラライ 「新エボン党という船にもたくさんの人が乗っていた。」
新エボン党の拍手が起きる。
ギップル 「一人で漂うのが不安だから、まとまって船に乗りたいっていう奴が大勢いたんだ。
まあ、俺もその一人だけどさ。」
バラライ 「一人ではできないことも、仲間がいればたやすく可能になる。」
ヌージ 「船に乗ることで手に入れた大きな力だ。」
バラライ 「でも、力の使い方を間違えて船と船とが争うことになってしまった。」
ヌージ 「すまなかった。」
3人は頭を下げた。
みんながとまどっているのがわかる。
バラライ 「忘れていたんだ。僕たちは生まれた時から一緒に大きな船に乗っていた。
スピラと言う船に。」
バラライの言葉にまた歓声が上がる。
さっきよりも大きな歓声が。
ヌージ 「この船の行き先は誰にもわからない。
だが、確かなのは・・・・・。」
ヌージはバラライとギップルを見た。
ヌージ 「どこにいってもなんとかなるさ。俺たちは生きてるし、ナギ節は続く。」
みんなは歓声と共に立ち上がり喜び合った。
ギップル 「今回の事件で俺らはそろってある人に世話になった。
ああ、みんなも知ってるあの人さ。
本当はここに呼びたかったんだが・・・・。」
ギップルは大歓声の中、語った。
ユウナ 「私の場所に帰るっす。」
ギップル 「どこかの空で元気にしている。
それが彼女の伝言だ!」
すると、飛空挺が現れた。
アニキ 「カモメ団!また会う日まで!」
アニキの声が響き、飛空挺は飛び立った。
甲板の上に3人はいた。
リュック 「ちょっともったいなくない?すんごいパーティーもあったんでしょ?」
パイン 「こっちも毎日パーティーだろ?」
リュックは笑って頷いた。
ユウナ 「もっと高く!」
ユウナは叫んだ。
アニキ 「りょうかーい!」
アニキが答える。
ユウナ 「もっと速く!」
アニキ 「りょうかーい!」
ユウナ 「声が小さーーい!」
アニキ 「りょうかーーい!!」
飛空挺は速く高く飛んだ。
ユウナ 「いろんなことがありました。
これからも、きっといろろあって・・・・、私は泣いたり、笑ったり。怒った後で笑ったり。
変わっていくんだ、そうやって。
・・・・・・・・・それが私の素敵な物語。」
きっかけは、キミが映ったスフィア------------------------
ヌージ、ギップル、バラライの3人は演説台にいた。
周りには、スピラ中の人々。
ヌージ 「いつかは、友と一緒に船に。
俺を支えてくれたのはそんな思いだ。
やがて、多くの仲間が集い新しい船が生まれた。
それが、青年同盟だ。」
青年同盟たちの歓声が上がる。
バラライ 「新エボン党という船にもたくさんの人が乗っていた。」
新エボン党の拍手が起きる。
ギップル 「一人で漂うのが不安だから、まとまって船に乗りたいっていう奴が大勢いたんだ。
まあ、俺もその一人だけどさ。」
バラライ 「一人ではできないことも、仲間がいればたやすく可能になる。」
ヌージ 「船に乗ることで手に入れた大きな力だ。」
バラライ 「でも、力の使い方を間違えて船と船とが争うことになってしまった。」
ヌージ 「すまなかった。」
3人は頭を下げた。
みんながとまどっているのがわかる。
バラライ 「忘れていたんだ。僕たちは生まれた時から一緒に大きな船に乗っていた。
スピラと言う船に。」
バラライの言葉にまた歓声が上がる。
さっきよりも大きな歓声が。
ヌージ 「この船の行き先は誰にもわからない。
だが、確かなのは・・・・・。」
ヌージはバラライとギップルを見た。
ヌージ 「どこにいってもなんとかなるさ。俺たちは生きてるし、ナギ節は続く。」
みんなは歓声と共に立ち上がり喜び合った。
ギップル 「今回の事件で俺らはそろってある人に世話になった。
ああ、みんなも知ってるあの人さ。
本当はここに呼びたかったんだが・・・・。」
ギップルは大歓声の中、語った。
ユウナ 「私の場所に帰るっす。」
ギップル 「どこかの空で元気にしている。
それが彼女の伝言だ!」
すると、飛空挺が現れた。
アニキ 「カモメ団!また会う日まで!」
アニキの声が響き、飛空挺は飛び立った。
甲板の上に3人はいた。
リュック 「ちょっともったいなくない?すんごいパーティーもあったんでしょ?」
パイン 「こっちも毎日パーティーだろ?」
リュックは笑って頷いた。
ユウナ 「もっと高く!」
ユウナは叫んだ。
アニキ 「りょうかーい!」
アニキが答える。
ユウナ 「もっと速く!」
アニキ 「りょうかーい!」
ユウナ 「声が小さーーい!」
アニキ 「りょうかーーい!!」
飛空挺は速く高く飛んだ。
ユウナ 「いろんなことがありました。
これからも、きっといろろあって・・・・、私は泣いたり、笑ったり。怒った後で笑ったり。
変わっていくんだ、そうやって。
・・・・・・・・・それが私の素敵な物語。」
きっかけは、キミが映ったスフィア------------------------
リュック 「ここから先、もう引き返せないよ。」
リュックは大真面目に言った。
パイン 「根拠は?」
リュック 「カン!」
自信満々に答えるリュック。
ユウナとパインがリュックを見つめる。
パイン 「あたしのカンもそう言ってる。」
今回はパインも真面目に答えた。
ユウナも頷いた。
3人はゆっくりと前に進んだ。
ヴェグナガンの放つ地響きが伝わってくる。
そして、とうとう見つけた。
ユウナ 「動き出した。」
3人は息をのんだ。
お互いに目を合わせて頷くと、まっすぐに走った。
途中にヌージがヴェグナガンを見上げていた。
ヌージ 「バラライもヴェグナガンも奴の支配下だ。」
ユウナ 「シューインですね。」
ユウナたちもヴェグナガンを見た。
シューインに乗り移られたバラライはヴェグナガンを操作していた。
ヴェグナガンがそれに答えるように大きな音を立てて揺れ動く。
ヌージ 「だが、策はある。上策とは言えんがな。」
パイン 「聞きたいな。」
ヌージ 「奴は誰かの体を利用して行動する。
だから、バラライを撃つ。」
冷ややかに説明するヌージ。
リュックは顔を青くした。
リュック 「うそ・・・・。」
ヌージは続ける。
ヌージ 「運次第では死にはしないが、体は役立たずになる。
シューインはバラライを捨てるはずだ。
そこを俺の体に戻す。」
パイン 「それで?」
ヌージ 「俺は死ぬ。
体に仕掛けをしておいた。シューインごと蒸発だ。」
ヌージは自分の心臓を指差した。
ユウナ 「ヌージさん・・・・・。」
ヌージの覚悟を前に3人は言葉を失った。
パイン 「あんたが・・・・・・船長だろ。」
震えながらパインが言う。
ヌージ 「船長・・・・・・だからな。」
ヌージは苦笑いを見せた。
ユウナは首を横に振った。
ユウナ 「そんなの違う。
・・・・・・・・却下です。」
ユウナはまっすぐにヌージを見た。
みんなはびっくりしてユウナを見る。
ユウナ 「ヌージさんの作戦は、却下です。だって2年前の私たちと変わらないから。
あの時私たちは一緒に戦ってきた召喚獣をたちを自分たちの手で倒した。
そうするしかなかったから。
スピラを救うには方法はそれしかないって思ったから。
大事な仲間が目の前で消えていく・・・・・。どんな気分かわかる?
こうするしかなかった。どうにもならなかった。
納得して、我慢して、覚悟して、受け入れるって決めていた。
自分を疑わずにやりぬけるって思ってた。
だけど・・・・・、とても苦しくて。」
言葉に詰まるユウナ。
その時、ユウナの心に祈り子が語りかけた。
祈り子 「ごめん。」
ユウナは続ける。
ユウナ 「みんなはほめてくれたんだ。がんばった。すごい。よくやったって。
そう、数え切れないほどの笑顔。
私もつられて笑顔になる。
でも、振り返ると、・・・・・・いるはずの人たちがいない。一緒に喜びたかった人がいないの。」
ジェクト 「仕方ねえって。」
ユウナは静かに目を閉じた。
そして、しばらく考えて目を開けて言った。
ユウナ 「うん、仕方ない。
どんなことも仕方ない。おまじないみたいに何度も何度も繰り返すんだ。
だけど・・・・、全然効かないんだよ。唱えても、唱えても、・・・・・後悔だけ。」
ジェクト 「ユウナちゃん、・・・・すまねえ。」
ユウナ 「もう、そんなのはいや。
誰かが死ぬとか、 いなくなるとか最初から決まってる戦いはイヤなんだ。」
ユウナはふうっと息を吐くと、真剣な顔でヌージを見た。
ユウナ 「ヌージさんが本気だってことはよくわかりました。その心意気を私に預けて。」
ヌージ 「ふん。何か策があると?」
パインが思い出してユウナを見る。
パイン 「光?」
ユウナ 「それは奥の手。その前に・・・。
ねえ、リュック。
どんなに凄くったってヴェグナガンは機械だよね。なんとかすれば壊せるよね?」
リュックは困ったように考えた。
リュック 「うーん・・・・たぶんね。」
ギップル 「始める前から考え込むなんてらしくないんじゃねえの。」
後ろから声がした。
振り返ると、ギップルとルブランたちがいた。
ヌージ 「おまえら・・・・。」
ルブラン 「ケナゲに待つのもらしくないだろ、ダンナ。」
嬉しそうに微笑むルブラン。
ギップル 「ヴェグナガン破壊は可能。必ず、きっと、絶対にだ。
なぜならば?」
リュック 「人が作った機械だから!」
手を挙げて嬉しそうに言うリュック。
ユウナ 「うん!
注目!」
右手を挙げてユウナは叫んだ。
ユウナ 「どうやら、あいつを壊せそうです!」
ユウナの大きな声にヴェグナガンが反応する。
機械とは思えないような声でうなった。
ウノー 「ダハハハハハ!怒ってる、怒ってる。」
サノー 「意外と単純な機械だな。」
ヌージ 「だが、シューインは?」
ユウナ 「奥の手。」
笑顔のユウナ。
ヌージ 「ほう?」
ユウナ 「愛!」
ギップル 「まじかよ!」
頭をかくギップル。
ヌージ 「究極の幻想だ。」
あきれ返る空気をものともせず、ユウナは胸を張って言った。
ユウナ 「上等っす。
私たちはシューインにレンの想いを届けにきた。」
ルブラン 「愛が届けばどうにかなる、と。
いい話じゃないか。あたしは乗るよ!」
ヴェグナガンが大きな音を立てて動き出す。
形を変えて、攻撃態勢になった。
その姿はまるでモンスターのようだった。
そして、威嚇するかのように吠えた。
今にもユウナたちを襲わんとする勢いだ。
みんなはたじろいだ。
また、ユウナにジェクトたちが語りかける。
ジェクト 「なあに、こけおどしだ!」
アーロン 「過去の遺物にすぎん。」
ブラスカ 「ユウナには仲間がいるじゃないか。」
ユウナは笑った。
ユウナ 「みんなで戦えば大丈夫!手分けして攻めよう!」
ユウナの声にみんなが励まされた。
ルブラン 「脚は任せな!」
自信満々のルブラン。
ギップル 「俺らは上だ!」
ギップルはヌージに言った。
リュック 「んじゃ、尻尾だね!」
ユウナはみんなを見た。
ユウナ 「よし、みんな行こう!」
みんなで走り出した。
別れ際、ヌージはパインを見た。
ヌージ 「またな。」
ヌージは手を振ってギップルの後を追った。
パインは頷いて応えた。
ユウナたちは尻尾に向かった。
ヴェグナガンの尻尾はすぐにユウナたちに襲い掛かった。
まるでさそりの尻尾のような形をしていて、鞭のようにユウナたち目がけてたたきつけた。
ユウナたちのすぐそばから衝撃がくる。
攻撃を避けながら、尻尾の付け根を攻撃し、ヴェグナガンの尻尾は動かなくなった。
パイン 「次は!?」
パインは辺りを見回した。
リュック 「ユウナ、ヤバイって!」
リュックの指す方ではルブランたちが脚を攻撃していた。
ウノー 「お嬢、もう逃げましょうって。」
ルブラン 「蹴られたいかい?」
サノー 「生きて帰ったら、いくらでも!」
急いでルブランたちの元へ駆けつける。
ウノーとサノーはもう限界なのか、座り込んでいてルブランが彼らを守るように戦っていた。
ルブラン 「なんだい、来たのかい。」
ルブランの強がりも精一杯のようだった。
ルブラン 「ここは譲ってやるよ。あたしはダンナの応援だ。」
そう言うと、ルブランたちは走っていった。
ユウナ 「任せて!」
ユウナたち3人まとめて踏みつけられそうな大きな足。
でも、ユウナたちは臆せずに付け根を狙い、脚の動きを止めた。
リュック 「あれ見て!」
上で大きな爆発が起きた。
パイン 「お先に。」
言うより先にパインは走り出した。
ユウナたちも後を追う。
途中でウノーとサノーが倒れていた。
ウノー 「お嬢を・・・・・。」
サノー 「頼む・・・・・・。」
そう言うと、二人は気を失った。
ユウナ 「カモメ団に任せなさい!」
ユウナはヌージたちのところへ急いだ。
攻撃すれば倍になって攻撃してくる。
ヌージたちは苦戦していた。
ギップル 「少しは削ったんだけどな。」
パイン 「とどめは任せて。」
パインはヌージたちの前に出た。
ヌージ 「頼む。」
ユウナたちはあらゆる攻撃をしかけ、頭部の一部を壊した。
ヴェグナガンは動かなくなった。
パイン 「次は?」
リュック 「えっと・・・・・もしかして・・・終わり?」
不安そうに見回すリュック。
その時、頭上から声がした。
バラライ 「その通りだ。」
ヌージ 「バラライ!」
ユウナたちはバラライを見上げた。
バラライ 「ああ、すべての終わりだ!」
バラライはヴェグナガンを操作しだした。
ヴェグナガンは形を変え、大きな大砲の形になった。
どうやらこれが発射されるとスピラものとも吹っ飛ぶようだ。
リュック 「あっちも奥の手だよ。」
心配そうに言うリュック。
ジェクト 「いいや、悪あがきだ。」
アーロン 「ユウナ・・・・終わらせてやれ。」
ユウナの耳には二人の声が聞こえていた。
ユウナは両手に力を入れた。
ユウナ 「みんな、落ち着いて!これで最後!」
リュックもこの一言に力をもらった。
ユウナたちはヴェグナガン本体を直接攻撃した。
跳ね返されながらも、ユウナたちの攻撃は確実にヴェグナガンを壊していった。
そして、とうとうヴェグナガンは爆発した。
爆発が収まると、バラライが目の前に立っていた。
もうほとんどシューインにのっとられている。
ユウナは歌姫のドレスを着た。
シューインはゆっくりユウナに近づいてきた。
ユウナ 「シューイン。」
シューイン 「レン・・・・?」
どうやら、シューインにはユウナがレンに見えているらしい。
ユウナ 「あなたに伝えたいの。1000年、届かなかった言葉。」
ユウナはシューインに笑いかけた。
ユウナ 「ありがとう。最後まで一緒に歩けて・・・うれしかった。」
シューイン 「でも、君を救えなくて・・・・。
シューインは悔しそうに顔をゆがめた。
ユウナ 「いいんだよ。もう、一人で悲しまないで。
・・・b眠って。」
その時、バラライの体からシューインが抜け出た。
シューイン 「消えていいんだな・・・・二人で。」
シューインはユウナに手を差し出した。
シューインはぼやけたレンの姿をしっかりと見た。
そして、気付いた。
シューイン 「違う。」
シューインの目がすわる。
ユウナ 「待って!」
シューイン 「おまえはレンじゃない・・・・・!」
叫びと同時にシューインは襲い掛かってきた。
ユウナたちはシューインを打ち負かした。
シューインは膝をついた。
ユウナ 「シューイン。」
心配そうに声をかけるユウナ。
シューイン 「おまえに何がわかるってんだ。」
ユウナを睨もうと顔を上げるシューイン。
すると、ユウナの体からレンが抜け出した。
シューイン 「・・・・レン?」
レンはシューインに近づく。
シューインはまた幻か何かだと振り払おうとした。
レンはシューインの手を受け止めた。
そして力強く握り締めた。
シューイン 「レン。」
泣きそうな声を出すシューイン。
レン 「やっとだね。」
シューイン 「ああ。」
シューインの声が震える。
シューイン 「1000年もかかって、やっとこれだけ・・・。」
レン 「これだけでいい。もう充分だよ。君の気持ちだけで胸がいっぱい。
だから、もうやめよう。帰ろうよ。」
シューインはレンの顔を見る。
シューイン 「・・・・・いいのか。」
レンは頷いてシューインを抱きしめた。
レン 「なにもかも1000年前じゃない。振り返っても、遠すぎるから・・・・。
眠ろう、シューイン。ずっと一緒に。」
シューインはレンに抱かれて泣いた。
レン 「行こう。新しい歌、聞かせてあげる。」
そして、レンはユウナを見た。
レン 「ありがとう。」
ユウナは笑顔で頷いた。
レンも頷き、シューインと二人で消えていった。
ユウナたちは傷ついた体を支えあいながら、帰路についた。
異界の深淵まで来ると、指笛が聞こえた。
振り返るユウナ。
すると、祈り子が現れた。
祈り子 「ありがとう。」
ユウナ 「どういたしまして。」
微笑むユウナ。
祈り子 「ねえ、聞こえたんだね。
彼に・・・・会いたい?」
ユウナ 「彼?」
不思議そうなユウナ。
祈り子 「そう、彼。
一緒に歩きたい?」
ユウナは力いっぱい頷いた。
祈り子 「約束はできないんだ。でも・・・やってみる。」
そう言うと、祈り子は消えた。
ユウナは切ない気持ちを抱えたまま帰った。
リュックは大真面目に言った。
パイン 「根拠は?」
リュック 「カン!」
自信満々に答えるリュック。
ユウナとパインがリュックを見つめる。
パイン 「あたしのカンもそう言ってる。」
今回はパインも真面目に答えた。
ユウナも頷いた。
3人はゆっくりと前に進んだ。
ヴェグナガンの放つ地響きが伝わってくる。
そして、とうとう見つけた。
ユウナ 「動き出した。」
3人は息をのんだ。
お互いに目を合わせて頷くと、まっすぐに走った。
途中にヌージがヴェグナガンを見上げていた。
ヌージ 「バラライもヴェグナガンも奴の支配下だ。」
ユウナ 「シューインですね。」
ユウナたちもヴェグナガンを見た。
シューインに乗り移られたバラライはヴェグナガンを操作していた。
ヴェグナガンがそれに答えるように大きな音を立てて揺れ動く。
ヌージ 「だが、策はある。上策とは言えんがな。」
パイン 「聞きたいな。」
ヌージ 「奴は誰かの体を利用して行動する。
だから、バラライを撃つ。」
冷ややかに説明するヌージ。
リュックは顔を青くした。
リュック 「うそ・・・・。」
ヌージは続ける。
ヌージ 「運次第では死にはしないが、体は役立たずになる。
シューインはバラライを捨てるはずだ。
そこを俺の体に戻す。」
パイン 「それで?」
ヌージ 「俺は死ぬ。
体に仕掛けをしておいた。シューインごと蒸発だ。」
ヌージは自分の心臓を指差した。
ユウナ 「ヌージさん・・・・・。」
ヌージの覚悟を前に3人は言葉を失った。
パイン 「あんたが・・・・・・船長だろ。」
震えながらパインが言う。
ヌージ 「船長・・・・・・だからな。」
ヌージは苦笑いを見せた。
ユウナは首を横に振った。
ユウナ 「そんなの違う。
・・・・・・・・却下です。」
ユウナはまっすぐにヌージを見た。
みんなはびっくりしてユウナを見る。
ユウナ 「ヌージさんの作戦は、却下です。だって2年前の私たちと変わらないから。
あの時私たちは一緒に戦ってきた召喚獣をたちを自分たちの手で倒した。
そうするしかなかったから。
スピラを救うには方法はそれしかないって思ったから。
大事な仲間が目の前で消えていく・・・・・。どんな気分かわかる?
こうするしかなかった。どうにもならなかった。
納得して、我慢して、覚悟して、受け入れるって決めていた。
自分を疑わずにやりぬけるって思ってた。
だけど・・・・・、とても苦しくて。」
言葉に詰まるユウナ。
その時、ユウナの心に祈り子が語りかけた。
祈り子 「ごめん。」
ユウナは続ける。
ユウナ 「みんなはほめてくれたんだ。がんばった。すごい。よくやったって。
そう、数え切れないほどの笑顔。
私もつられて笑顔になる。
でも、振り返ると、・・・・・・いるはずの人たちがいない。一緒に喜びたかった人がいないの。」
ジェクト 「仕方ねえって。」
ユウナは静かに目を閉じた。
そして、しばらく考えて目を開けて言った。
ユウナ 「うん、仕方ない。
どんなことも仕方ない。おまじないみたいに何度も何度も繰り返すんだ。
だけど・・・・、全然効かないんだよ。唱えても、唱えても、・・・・・後悔だけ。」
ジェクト 「ユウナちゃん、・・・・すまねえ。」
ユウナ 「もう、そんなのはいや。
誰かが死ぬとか、 いなくなるとか最初から決まってる戦いはイヤなんだ。」
ユウナはふうっと息を吐くと、真剣な顔でヌージを見た。
ユウナ 「ヌージさんが本気だってことはよくわかりました。その心意気を私に預けて。」
ヌージ 「ふん。何か策があると?」
パインが思い出してユウナを見る。
パイン 「光?」
ユウナ 「それは奥の手。その前に・・・。
ねえ、リュック。
どんなに凄くったってヴェグナガンは機械だよね。なんとかすれば壊せるよね?」
リュックは困ったように考えた。
リュック 「うーん・・・・たぶんね。」
ギップル 「始める前から考え込むなんてらしくないんじゃねえの。」
後ろから声がした。
振り返ると、ギップルとルブランたちがいた。
ヌージ 「おまえら・・・・。」
ルブラン 「ケナゲに待つのもらしくないだろ、ダンナ。」
嬉しそうに微笑むルブラン。
ギップル 「ヴェグナガン破壊は可能。必ず、きっと、絶対にだ。
なぜならば?」
リュック 「人が作った機械だから!」
手を挙げて嬉しそうに言うリュック。
ユウナ 「うん!
注目!」
右手を挙げてユウナは叫んだ。
ユウナ 「どうやら、あいつを壊せそうです!」
ユウナの大きな声にヴェグナガンが反応する。
機械とは思えないような声でうなった。
ウノー 「ダハハハハハ!怒ってる、怒ってる。」
サノー 「意外と単純な機械だな。」
ヌージ 「だが、シューインは?」
ユウナ 「奥の手。」
笑顔のユウナ。
ヌージ 「ほう?」
ユウナ 「愛!」
ギップル 「まじかよ!」
頭をかくギップル。
ヌージ 「究極の幻想だ。」
あきれ返る空気をものともせず、ユウナは胸を張って言った。
ユウナ 「上等っす。
私たちはシューインにレンの想いを届けにきた。」
ルブラン 「愛が届けばどうにかなる、と。
いい話じゃないか。あたしは乗るよ!」
ヴェグナガンが大きな音を立てて動き出す。
形を変えて、攻撃態勢になった。
その姿はまるでモンスターのようだった。
そして、威嚇するかのように吠えた。
今にもユウナたちを襲わんとする勢いだ。
みんなはたじろいだ。
また、ユウナにジェクトたちが語りかける。
ジェクト 「なあに、こけおどしだ!」
アーロン 「過去の遺物にすぎん。」
ブラスカ 「ユウナには仲間がいるじゃないか。」
ユウナは笑った。
ユウナ 「みんなで戦えば大丈夫!手分けして攻めよう!」
ユウナの声にみんなが励まされた。
ルブラン 「脚は任せな!」
自信満々のルブラン。
ギップル 「俺らは上だ!」
ギップルはヌージに言った。
リュック 「んじゃ、尻尾だね!」
ユウナはみんなを見た。
ユウナ 「よし、みんな行こう!」
みんなで走り出した。
別れ際、ヌージはパインを見た。
ヌージ 「またな。」
ヌージは手を振ってギップルの後を追った。
パインは頷いて応えた。
ユウナたちは尻尾に向かった。
ヴェグナガンの尻尾はすぐにユウナたちに襲い掛かった。
まるでさそりの尻尾のような形をしていて、鞭のようにユウナたち目がけてたたきつけた。
ユウナたちのすぐそばから衝撃がくる。
攻撃を避けながら、尻尾の付け根を攻撃し、ヴェグナガンの尻尾は動かなくなった。
パイン 「次は!?」
パインは辺りを見回した。
リュック 「ユウナ、ヤバイって!」
リュックの指す方ではルブランたちが脚を攻撃していた。
ウノー 「お嬢、もう逃げましょうって。」
ルブラン 「蹴られたいかい?」
サノー 「生きて帰ったら、いくらでも!」
急いでルブランたちの元へ駆けつける。
ウノーとサノーはもう限界なのか、座り込んでいてルブランが彼らを守るように戦っていた。
ルブラン 「なんだい、来たのかい。」
ルブランの強がりも精一杯のようだった。
ルブラン 「ここは譲ってやるよ。あたしはダンナの応援だ。」
そう言うと、ルブランたちは走っていった。
ユウナ 「任せて!」
ユウナたち3人まとめて踏みつけられそうな大きな足。
でも、ユウナたちは臆せずに付け根を狙い、脚の動きを止めた。
リュック 「あれ見て!」
上で大きな爆発が起きた。
パイン 「お先に。」
言うより先にパインは走り出した。
ユウナたちも後を追う。
途中でウノーとサノーが倒れていた。
ウノー 「お嬢を・・・・・。」
サノー 「頼む・・・・・・。」
そう言うと、二人は気を失った。
ユウナ 「カモメ団に任せなさい!」
ユウナはヌージたちのところへ急いだ。
攻撃すれば倍になって攻撃してくる。
ヌージたちは苦戦していた。
ギップル 「少しは削ったんだけどな。」
パイン 「とどめは任せて。」
パインはヌージたちの前に出た。
ヌージ 「頼む。」
ユウナたちはあらゆる攻撃をしかけ、頭部の一部を壊した。
ヴェグナガンは動かなくなった。
パイン 「次は?」
リュック 「えっと・・・・・もしかして・・・終わり?」
不安そうに見回すリュック。
その時、頭上から声がした。
バラライ 「その通りだ。」
ヌージ 「バラライ!」
ユウナたちはバラライを見上げた。
バラライ 「ああ、すべての終わりだ!」
バラライはヴェグナガンを操作しだした。
ヴェグナガンは形を変え、大きな大砲の形になった。
どうやらこれが発射されるとスピラものとも吹っ飛ぶようだ。
リュック 「あっちも奥の手だよ。」
心配そうに言うリュック。
ジェクト 「いいや、悪あがきだ。」
アーロン 「ユウナ・・・・終わらせてやれ。」
ユウナの耳には二人の声が聞こえていた。
ユウナは両手に力を入れた。
ユウナ 「みんな、落ち着いて!これで最後!」
リュックもこの一言に力をもらった。
ユウナたちはヴェグナガン本体を直接攻撃した。
跳ね返されながらも、ユウナたちの攻撃は確実にヴェグナガンを壊していった。
そして、とうとうヴェグナガンは爆発した。
爆発が収まると、バラライが目の前に立っていた。
もうほとんどシューインにのっとられている。
ユウナは歌姫のドレスを着た。
シューインはゆっくりユウナに近づいてきた。
ユウナ 「シューイン。」
シューイン 「レン・・・・?」
どうやら、シューインにはユウナがレンに見えているらしい。
ユウナ 「あなたに伝えたいの。1000年、届かなかった言葉。」
ユウナはシューインに笑いかけた。
ユウナ 「ありがとう。最後まで一緒に歩けて・・・うれしかった。」
シューイン 「でも、君を救えなくて・・・・。
シューインは悔しそうに顔をゆがめた。
ユウナ 「いいんだよ。もう、一人で悲しまないで。
・・・b眠って。」
その時、バラライの体からシューインが抜け出た。
シューイン 「消えていいんだな・・・・二人で。」
シューインはユウナに手を差し出した。
シューインはぼやけたレンの姿をしっかりと見た。
そして、気付いた。
シューイン 「違う。」
シューインの目がすわる。
ユウナ 「待って!」
シューイン 「おまえはレンじゃない・・・・・!」
叫びと同時にシューインは襲い掛かってきた。
ユウナたちはシューインを打ち負かした。
シューインは膝をついた。
ユウナ 「シューイン。」
心配そうに声をかけるユウナ。
シューイン 「おまえに何がわかるってんだ。」
ユウナを睨もうと顔を上げるシューイン。
すると、ユウナの体からレンが抜け出した。
シューイン 「・・・・レン?」
レンはシューインに近づく。
シューインはまた幻か何かだと振り払おうとした。
レンはシューインの手を受け止めた。
そして力強く握り締めた。
シューイン 「レン。」
泣きそうな声を出すシューイン。
レン 「やっとだね。」
シューイン 「ああ。」
シューインの声が震える。
シューイン 「1000年もかかって、やっとこれだけ・・・。」
レン 「これだけでいい。もう充分だよ。君の気持ちだけで胸がいっぱい。
だから、もうやめよう。帰ろうよ。」
シューインはレンの顔を見る。
シューイン 「・・・・・いいのか。」
レンは頷いてシューインを抱きしめた。
レン 「なにもかも1000年前じゃない。振り返っても、遠すぎるから・・・・。
眠ろう、シューイン。ずっと一緒に。」
シューインはレンに抱かれて泣いた。
レン 「行こう。新しい歌、聞かせてあげる。」
そして、レンはユウナを見た。
レン 「ありがとう。」
ユウナは笑顔で頷いた。
レンも頷き、シューインと二人で消えていった。
ユウナたちは傷ついた体を支えあいながら、帰路についた。
異界の深淵まで来ると、指笛が聞こえた。
振り返るユウナ。
すると、祈り子が現れた。
祈り子 「ありがとう。」
ユウナ 「どういたしまして。」
微笑むユウナ。
祈り子 「ねえ、聞こえたんだね。
彼に・・・・会いたい?」
ユウナ 「彼?」
不思議そうなユウナ。
祈り子 「そう、彼。
一緒に歩きたい?」
ユウナは力いっぱい頷いた。
祈り子 「約束はできないんだ。でも・・・やってみる。」
そう言うと、祈り子は消えた。
ユウナは切ない気持ちを抱えたまま帰った。