「今から野球に行くんだけど、嫁に言ってないんだよね。怒られるかな?笑」
見た瞬間、「もう好きにしたらいい」と言った事なんて忘れました。
早朝から自由にどうでもいいラインを送って来るA子。
今日の予定を私よりも先にA子に伝える旦那。
ものすごく2人にバカにされている感じがしました。
昨日の夜、いくらでも伝える事は出来たのに!
今日野球に行きたいから、機嫌をとるために映画に誘っただけ?
楽しんだ自分がバカみたいでした。
別に私が何か言ったところで、今まで旦那は好き勝手に出かけていたのに…
我慢していたものが爆発して、震える程腹が立っていました。
トイレから出てきた旦那に言いました。
「何でっ私よ、り先に…A子がっ、あんたの…予、定…知って…るの‼」
あれ?やばい!なんか、息がうまくできない!
言いたい事がいっぱいあるのに、言葉がどもってしまっていました。
落ち着いて呼吸しようと思っているのにうまくできず、体が震えていました。
「え??ママ⁉大丈夫??なんかおかしいよ‼」
私の様子を見て、旦那がサーーっと青ざめました。
「あ…んたっ…!どん、だけ、人の事っ、バカに…したら…気が…すむの‼」
旦那は焦って、私の肩を押さえて震えを止めようとしていました。
「わかった!ごめん!俺今日家にいるから!大丈夫だから!落ち着いて‼深呼吸して!」
「い、い…あんたなんか…いて…くれなくて…いい。勝手に…どこでも…行って!」
泣きながらしゃべっている子供みたいな言い方しかできませんでした。
息を吸おうとしてもひぃっひぃと変な声が出て、酸素が体に入ってない感じがしました。
旦那は真っ青になって、深呼吸するように私に言っていました。
私は肩に置かれた旦那の手を払って、
「もう…スマホ、の、暗証番号…変えて。私が見、れない…ように、して!」
必死にお願いして、寝室に戻って横になりました。