■ 12V化・バッテリーレス化・灯火類LED化に伴うあれこれ

 車体や配線を加工することなく、もちろん発電機のコイルを巻き直す等の苦労もなく、さらには高価なバッテリーを購入することもなく、電装品の12V化、バッテリーレス化、灯火類のLED化を済ませた管理人のホンダR&P「ねこぴいなつ」
 これに伴い、若干の不都合(ウインカーとヘッドライトの同時使用で、アイドリング回転のままだと電圧低下によりウインカーが点滅しなくなる場合がある等)が発生してしまったのだが、これを「ヘッドライトには発電機からの交流をダイオードで整流した後の直流12Vを送っていたものを、発電機からの交流を直接ヘッドライトに送るように変更」したことでヘッドライトの電力消費を節約して、なんとか両者の同時使用を可能としていた。
(参考)
 そんな管理人のR&P「ねこぴいなつ」のひっ迫した電力関連について、その帳尻を合わすために、あれこれ微調整を行った際のあれこれについて。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ テールランプのLED化

 ヘッドライトを点灯した際、同時に点灯する「尾灯」(=テールランプ)。
 ポジション灯の消費電力はヘッドライトのそれより大きくないものの、電力に余裕がない本車にとってはヘッドライトと同時に点灯する電球の(消費電力に関する)影響は大きいはず。
 これをLED化できれば、その消費電力は大きく削減できるに違いない。
 さらにはブレーキランプ(制動灯)もLED化すれば、制動時の電力消費も減らせるので、安定したウインカーの点滅等には良い方向に影響するはず。
 
 そんな訳で、テールランプの電球をLED化するのだが、もともとのテールランプユニットのうち、制動灯は(本来ならバッテリーから供給されているはずの)直流が使われており(LED化に)問題はない。
 ただ、本車の尾灯兼標識灯にはヘッドライトと同じく交流が供給されている。
 テールランプ用の(ダブルフィラメント)電球の代わりとするLEDには「直流」を供給する必要があり、今回の場合尾灯兼標識灯用に供給されている交流電源を、なんとか直流に変更しなければならない。
(ちなみに、灯火類へ送る電流をすべてダイオードで「全波整流」して送ったところ、ヘッドライトが常時点灯となり電力消費が増えてウインカーとの同時使用ができなくなったことから、灯火類へ供給する電流は交流に戻した経緯がある。)
 そこで、もともとの配線を加工することなく、テールランプ(のポジション灯と標識灯部分)だけに直流を供給するため、もともとそれらに供給されている配線に、ダイオードを一つ挿入することで(半波整流された疑似的)直流に変換して、尾灯の電球をLED化することにした。
 
 R&Pの巨大なテールランプのユニット。
 
 その電源供給部分。
 
 ギボシ端子をまとめたカバーを外し、内部のギボシ端子の束を確認する。
 この配線のうち、茶色の配線がヘッドライトを点灯させた際に交流が供給される尾灯用の配線。
 
 そこで、この茶色の配線に、内部にダイオードを仕込んだギボシ端子セットを割り込ませる。
 ちなみに、このギボシ端子セットは、XTZ125のメーターパネル内、ハイビームインジケーターに供給される交流を直流に疑似変換する為に使っていたものを再利用している。
 
 接続が終わったところで、
 
 配線を復旧させておく。
 
 防水カバー(配線接続部の防水カバー)も戻しておく。
 
 
 今回の作業の結果、簡単な半波整流方式ながら、テールランプに直流を供給することができるようになった。
 その後、光源もLED化できたので、消費電力の削減には成功している。
 

■ その他 「空きソケット」にカバーを取り付け。

 長い歴史を誇る「R&P」には、光源としてソケット方式の口金を持つ電球が使われている。
 
 電球のソケットが刺さる部分。
 こちらは照明として使用しないので、電球を外してある。
 
 照明として利用するソケットには、新たに対応するLEDを装着するので問題はないのだが、本車の場合利用しない(電球等を装着しない)ソケットがある。
 
 ただ、ソケットから電球を外しただけでは、ソケットの「その口金に当たる」部分に絶縁が施されていない。
 ソケットの受け側が勝手に振動等で分解したり、内部の端子が車体の金属部分に接触してショートしかねない。
 さすがにショートはマズかろうということで、
 
 ソケットのサイズを計測して、
 
 適当なカバーを設計。
 3Dプリンターで印刷した後、
 
 利用しないソケットに被せておいた。
 これでソケット部分が内部で短絡したり、他に接触したことによるショート等は避けられたはず。