■ 乗り心地改善(第二案)
管理人が主に通勤用として運用中のほか、たまに林道ツーリング等に投入されているヤマハマジェスティS「ねこうめ」
そのハードな足まわりに関して、いろいろと試行錯誤してみたはなしの第二回目。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ 突き上げを緩和するためにクッションを増厚してみる
前回、リアサスペンションのクッションユニットを換装してみようと、保有するクッションユニットを物色してみた管理人。
結果として手持ちのクッションユニットで有効に活用できそうなモノは見当たらなかった。
仕方が無いので、次の手として
「下からの突き上げを緩和するには、車体(シート)と腰(乗員)の間に、衝撃を吸収するためのクッションを追加すればよいのでは?」
と考え、さっそく実行に移してみた。
■ 低反発スポンジをシート内に挿入
今回、シートの中に追加するクッションは、
どこかで見たような気がする低反発スポンジ。
過去に、シートの「揚げ底」に低反発クッション#01 ヤマハマジェスティS「ねこうめ」で登場したスポンジそのものだったりする。
この低反発クッションを、シートの内部に仕込むのだが、
挿入するのは、シートベースの「ヘルメットを収容するための凹部」との段差を解消するために挿入してあった発泡ゴム製クッション、
画像の下半分にある黒いスポンジ状のモノの上。
この黒いスポンジ状のクッションと・・・
標準の(純正シートの)クッションとの間に低反発スポンジを挿入する。
低反発スポンジを挿入するために、シートの表皮を剥がして、上下のスポンジの間に低反発スポンジを挿入して、再度シートの表皮を張りなおすつもりだったのだが、
そういえば本車のシートは乗車姿勢を改善するために加工を施していたのだった。
シートベースの裏側、通常はヘルメットの頭頂部付近を収容するための空間を作る凹み部分。
ここの凹み部分(シートの上面側から見ると凸部分)のせいで乗車時に腰を後方に移動させることができず、乗車姿勢を苦しいものにしているのだが、ここの凹み部分を削除して、平らな樹脂板で覆う(蓋をする)ことにより、乗車姿勢の自由度を大きくして、厳しい乗車姿勢から来る腰痛問題等を回避している。
そんな乗車姿勢の自由度を増すために作ったシートベースの開口部と、開口部を塞ぐための平らな板の接合部分。
その接合部のうち車両前方側の一部、隙間を指で押し広げて接着箇所を剥がして広げていく。
できた隙間から、上下のスポンジの間に、低反発スポンジを押し込んでいく。
スポンジを圧縮しながら、徐々に押し込んで行き、
所定の位置に低反発スポンジを押し込んだ。
(シートベースの加工時には)特に狙っていたわけではないのだが、シート内部に仕込むスポンジの入れ替え等に、シートベース裏側にある開口部は非常に便利だった。
で、今回の作業の前後を比較してみると、
低反発スポンジ挿入前。
低反発スポンジ挿入後。
当然ながら、低反発スポンジを挿入した厚みの分、着座位置の高さが上がっている。
通常のスポンジの下に、低反発スポンジを挿入することで、「低反発」の意味がなくなってしまうような気もするが、とりあえず試してみる分には気にしないでおく。
足着き性について、低反発スポンジ挿入前には着座位置から両足踵を地面に着くこともできたのだが、低反発スポンジ挿入後には、踵が若干浮くようになってしまった。
多少踵が浮く程度なので、それほど問題とは考えていないが。
■ 結果とか
今回の目的である「突き上げ」の緩和について、試走してみた結果、確かに効果はある気がする。
ただし、効果は若干で、強い衝撃が加わった場合には、効果はあまり無いようにも感じる。 ついでに着座位置が上がった関係か、前傾姿勢が強くなってしまった。
せっかくの低反発スポンジを、既存スポンジの中間に挿入して(低反発の意味を弱めて)しまった問題とか、
そもそも高反発の「エアクッション」(空気バッグとか梱包材の所謂「プチプチ」とか)を挿入した方が効果的だったのでは?
結局、「シートのクッションだけで突き上げの衝撃を解決することは難しいだろう」という結論に至った管理人。
次は重い腰をあげて根本的な解決策を考えざるを得ないのだった。