■ 後輪タイヤを前回交換してから2万9千キロメートル

 管理人が主に通勤用として運用中のヤマハマジェスティS「ねこうめ」
 以前に交換していた後輪タイヤも、交換してからの走行距離が約29,000キロメートルとなり、磨耗限界までは消耗していないもののトレッド面のゴムが硬化してしまい、雨天時の運用に支障が出ていた。
 そんなゴムが硬化したタイヤを、最期の悪足掻きで無理やり油分を与えてタイヤ(グリップ力)の復活を図り、これはそれなりの効果があったのだが、油分を与えてグリップ力が復活する効果は長期間継続する訳でもなかった。
 硬化したタイヤに継続的に油分を与え続けることができれば、タイヤを磨耗限界まで使い切ることも出来るのだろうが、今の管理人に数百キロごとにタイヤに油分を与える作業を行う余裕が無かったりしたので、不本意ではあるのだが、ここで後輪タイヤを交換してしまうのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ これまでの経緯とか

 今回交換する(取り外す)タイヤは、ダンロップのスクートスマート。
 2016年の1月頃に取り付け作業を行っている。
(参考)

後タイヤをダンロップのスクートスマートに変更(#01後ホイール取り外し) XC155マジェスティ

後タイヤをダンロップのスクートスマートに変更(#02後ホイールから分離・清掃) XC155マジェ

後タイヤをダンロップのスクートスマートに変更(#03後ホイール取付) XC155マジェスティS「

 交換してから6年半ほどが経過し、このタイヤでの走行距離は約29,000km。
 管理人としては、交換してからあまり時間が経っていないような認識だったのだが、管理人が認識しているより時間と空間の流れはずっと早かったようだ。
 そんなタイヤも林道を走行するなど、あまりスマートではない運用によって酷使されている。
 そして、最近はグリップ力の低下が顕著になってきたので、最期の悪足掻きとしてタイヤの外部から油分を供給するという暴挙に出ている。

 

 この効果と限界については、後日とりあげるとして、完全には磨耗していないタイヤを不本意ながら新品タイヤに交換してしまうという事になった。
 

■ 作業とか「IRC モビシティ」

 後輪タイヤを交換するという作業は、前回(上記リンク)とほぼ同じ作業。
 今回も前回とほぼ同様に作業を行っている。
 交換前のスクートスマート。
 (油分を与えた後なのでしっとりとした黒色に見えるが)ゴムは結構硬化している。
 
 到着したIRCのモビシティ。
 
 念の為、使用開始前のトレッド面の(溝の)深さを計測しておく。
 
 あと何万キロメートルとか、このタイヤで走るのだろうか。
 
 タイヤ。
 
 まで新鮮なタイヤが届いた。
 
 まずは後ホイールを取り外す準備として、
 久しぶりにトランクボックスを取り外す。
 
 本車の場合、トランクエクステンションを装備しているので、2段重ねのトランクボックスをまとめて取り外すことになる。
 
 ひさしぶりにトランクボックス下の様子を見る。
 
 以前に行っている防錆剤の塗布が効果を発揮しているのか、フレームに錆はほぼ見当たらない。
 
 他の作業もあわせて実施しているので、ラジエーターまわりのカバーも外したりする。
 
 ラジエーターとか。
 
 マフラーから延びるO2センサーのカプラー(コネクタ)を外す。
 
 これでマフラーを外すことができる。
 
 マフラーのフランジ部分。
 
 マフラーを留めているボルト3本を抜いて、
 
 外した純正マフラー。
 
 マフラーを外した後ホイール右側まわり。
 
 後ブレーキキャリパーを外そうと思ったのだが、インパクトドライバー用の「24ミリソケット」を保有していないことに気付き、キャリパーを戻している。
 
 後ブレーキをかけてホイールの回転を止めながら、アクスルのナットを外す。
 
 改めてブレーキキャリパーを外し、
 
 脱着式のサブスイングアーム(右側)を外す。
 
 外したスイングアーム的なものの片割れ。
 ベアリングの動き等を確認しておく。
 
 後ホイールとカラーの状態を確認しておく。
 
 
 カラーを外して、
 
 後ホイールを外した。
 
 その裏面。
 
 スイングアーム(エンジンユニット)側。
 
 後ホイールから旧タイヤを取り外す。
 ホイールとタイヤを古タイヤに乗せて、
 
 ムシ回しでエアバルブを抜いて空気を抜き、
 
 ビード落としで、
 
 ビードを落としておく。
 
 タイヤレバーとビードキーパーを使って、
 
 ホイールからビードを外していく。
 
 現時点でヘラ型(スプーン型・しゃもじ型とも)タイヤレバーを2本しか保有していないので、補助で平板型タイヤレバーの他、画像の荷締バンドを用いてビードを外している。
 
 外したタイヤの内面を確認すると、
 パンク修理の痕を確認した。
 
 前回、後輪タイヤを交換してからそれほど経っていない時期にコースレッドを踏んだのだったな。
 
 ホイールと旧タイヤを分離したところで、
 ホイールを確認しておく。
 
 タイヤバルブのタイヤ側。
 
 その他、鋳造肌とか、結構荒々しい仕上がり。
 
 新タイヤをホイールに装着する。
 とりあえずタイヤのビードとホイールのリム内側にタイヤクリームを塗り、
 ホイールに新タイヤを被せて、入るところまでビードを手で押し込み、
 
 押しこんだ部分が戻らないよう、荷締バンドで押さえておく。
 そこから順にタイヤレバーでタイヤを嵌めていく。
 
 両方のビードが嵌まった状態。
 
 エアコンプレッサーからエアバルブを通してエアを入れてビードを持ち上げ、
 タイヤバルブを装着してから、再度エアを入れる。
 
 エア圧を調整して、
 
 新タイヤのホイールへの装着完了。
 
 取り外した際の逆の手順でホイールを車体に戻し、
 
 サブスイングアーム的なプレートを戻し、
 
 後ブレーキキャリパーを戻し、(ついでに少しだけ揉み出し等実施しておいた。)
 
 アクスルのナットを締めて、
 
 復旧していく。
 
 マフラーを取り付け。
 センサーのカプラー(コネクタ)を元通り接続しなおして、
 (ついでに趣味の防錆剤塗布を行うのは言うまでもない。)
 
 新しい後輪タイヤの装着が完了。
 

■ 結果とか

 結論から言うと、「新しいタイヤは気持ちいいな。」といういつもの感想。
 タイヤを換装したら、毎回そう思ってしまう管理人。
 もう少し具体的な話だと、以前の硬化したタイヤと較べたら、較べられないほどのグリップ力。
 雨の日にも乗ってみたが、新しいタイヤは全く滑らないとは言わないが、以前のタイヤのようにブレーキをかけたらすぐに滑るというような事は全く無い。
 コーナーでも安心して走行できる。(現代のスクーターは、これが普通なのだろうが。)
 
 以前のタイヤが硬化しすぎていて、まともな比較にならないのだが、今回の新タイヤ、濡れた路面でもそれほど苦にならないような印象はある。 グレーチング等滑り易い箇所でもそれなりに安心して進入でき、気分的に扱いやすい。
 詳細はもうしばらく運用してみてからまとめるつもり。
 
 とりあえずここ最近の課題であった「後輪タイヤの交換」は完了したので、もうしばらく安心して酷使することができるはず。
 
 
 
2022年07月