■ 腰まわりの窮屈さを解消

 管理人が運用中のヤマハマジェスティS「ねこうめ」
 たいへんよくできた機種であることは間違いないのだが、その乗車姿勢の設定は「管理人の体格」と若干のズレがあったようで、乗車中に腰まわりが窮屈に感じて、イマイチ酷使しきれていないところもあったりした。
 そんな管理人のマジェスティS「ねこうめ」も、最近は林道等にまで活動範囲を広げていて、今後一層の活躍を期待されている。
 となると、その乗車姿勢について何か解決策を考えてみたくなったりするのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ シートを後方に引くか、上方に持ち上げるか

 これまで、腰まわりの窮屈さを解消しようと、 ツーリングシートで乗車姿勢の調整とか マジェスティS「ねこうめ」 あたりで所謂「座布団」を標準シートの上に乗せて、膝と腰の曲がり具合を緩和しようとしてきた管理人。
 マジェスティSの標準シートには、腰の後方に「出っ張り」があり、腰を後方に引くことができず、乗車姿勢の自由度がほとんど無い。
 ※ 管理人の体格(公称身長179センチメートル)の場合。
 
 シート下のトランクにヘルメットを収納できるようにすれば、標準シートの後席部分下に「出っ張り」が必要となるので、(管理人としては)この出っ張りを除去する訳にはいかない。
 シート下のトランクにヘルメットを収められる状態のまま、膝と腰まわりの窮屈さを解消しようとすると、前席の着座位置を上に持ち上げて、膝と腰の曲がりを緩和することが手っ取り早い。
 (腰を後方に引くことができるよう、シートとトランクを後方に移動させることも考えられるが、フレーム等との干渉があることから現実的ではない。)
 という訳で、前席の着座位置を上に持ち上げる一番簡単な方法として「座布団」を乗せてきたのだが、そこは素人工作の悲しいところで、「見た目」はもちろん、使い心地も「最高!!」とは言い難いシロモノだった。
 (乗車の度にシート上に「座布団」を乗せるのも手間だったので、しばらくすると長距離走行時以外では使用しなくなっていた。)
 
 最近になって、ネット上の情報を調べてみると、マジェスティSの乗車姿勢に関して管理人と同じように感じる人は少なからず存在しているようで、純正シートを改造した「ハイシート」なるものも販売されていた。
 ただし、純正シートのベース部分はそのままなので、座面が上に移動したことにより面積は小さくなるし、シート下のトランク空間は上に伸びずに容量も変わらない。  (そしてやっぱり管理人いつもの諸般の事情により導入することは難い。)
 
 こうなったら、純正シートを活かして、別の手段で「ハイシート」を実現しようと、いつものように工作を開始するのだった。
 

■ 「シート高アップ」 = 「純正シート」 + 「高床式トランク」 方式

 画像の整理もせずにアップしていくと、
 とりあえずシートとシート下トランクを取り外してみる。
 ボルト4本を抜くだけなので、マジェスティS乗りにとっては車のボンネットを開けるくらいの非常に簡単な作業。
 
 導入直後に行った防錆剤の塗布が効いているのか、いまのところ錆は見当たらない。
 
 もともとカバーに覆われたスクーターの車体内部。
 埃は積もっても錆は発生し難いのかも。
 
 取り外したシート下トランク(ボックス状)を車体に戻す際に、
 車体(フレーム)とトランクの間にカラーを挿入してトランクを持ち上げた。
 
 車体後方側の固定箇所にもカラーを挿入した。
 
 トランクを持ち上げた関係で、外装との間に隙間ができた。
 
 シート下とチタンカラー外装との間に見える黒色プラスチックの部分が、トランクが持ち上がった際にできた隙間。
 シート全体が20ミリメートルほど持ち上がっている。
 
■ 試走してみた
 この状態で試走してみたところ、思っていた以上に腰まわりが楽になった。
 試走する前は、厚さ2センチメートルの座布団を敷いた程度だろうと考えていたのだが、これまで適当な座布団を敷いてきた時よりも座り心地は良いように感じる。
 
 
 そこで調子に乗って、
 さらにカラーを追加して、シート(とトランク)を持ち上げることにした。
 画像はシート下前方のカバーを取り外した状態。
 シートを持ち上げた量は、
 シート前方で約35ミリメートル。
 シート後方で約40ミリメートル。
 
 トランク下に隙間が大きく広がり、エンジン周辺の冷却には有効だろうと感じたりする。
 
 シート下前方のカバーを取り付けた状態。
 既存の外装とシートとの間に大きな隙間ができた。
 
 シート後方の取り付け部。
 約40ミリメートルシート(とトランク)を持ち上げている。
 
 この状態で車体を見ると、
 シートが持ち上がり、側から見ると車体が大きくなったように感じたりする。
 ぱっと見たところ、欧州製スポーツ系スクーターのようにも見えた。
 (おそらく管理人の頭の中では「欧州製スポーツ系スクーター」=「シートが高い」という認識になっているのだろうな。)
 
 とりあえず試走ということで、この状態で試乗してみる。
 
 ・・・非常に腰まわりが楽。
 たかだか40ミリメートル座面が上がった程度なのだが、腰の曲がり方が楽になった。
 膝まわりも楽になった気がする。
 これまでシートに接触していなかった太もも裏側の膝よりの部分がシートに接触している。
 (→ シートとの接触面積が広くなった。 これまでは臀部だけで身体の大部分を支えていたのだろうな。)
 脚先をステップボードの前方傾斜部分に置いても足首が苦しくない。
 
 これは正直、思った以上に効果大である。
 管理人の個人的な感想としては、「床に体操座り」から「パイプ椅子に着席」に変わったくらいの変化。
 
 相対的にハンドル位置が下がっているのだが、管理人の印象としては、
 「ローマの休日」的な乗車姿勢になったように感じる。
 足つき性は当然悪化して、「両足べったり」とはいかなくなったが、両足のかかと以外はほぼ接地するので運用に支障は無い。
 
 もし、標準のシート高と、今回のシート高を選ぶことができるのなら、管理人なら間違いなく今回のシート高を選ぶ。
 
 これは良い。(久しぶりに本格的自己満足。)
 
 これはしばらくいろいろと検討してみる価値があるだろうな。
 背高マジェスティSの概念を表した一枚。
 
 
 まだまだ続きそう。
 
 
続いてしまった。