プジョー308SWに取り付けたデジタルインナーミラーの時計が頻繁にリセットされるので原因を調査してみました。
まずは分解です。
どこかにねじが付いているのかと思い、外せそうな部品を外してみましたが、見当たらず。

すべて爪で固定されていました。
こちらが中身↓

ん?
リチウムポリマー電池が付いていました。

それも150mAの容量!
これでなんで時計がリセットされるよ???
確認1
リチウムポリマー電池を取り外し、充放電してみましたが、特に問題なさそう。
確認2
リチウムポリマー電池からデジタルインナーミラーにどれだけ電流が流れているか確認。
デジタルインナーミラー電源接続時はリチウムポリマー電池に充電されています。
電源を外すと、300mAぐらい流れ、エンディング画面が表示されます。
その後、スリープ状態になると思われますが…
18mA流れてる…
さらに約10秒間隔ぐらいで一瞬100mAぐらい流れます。
常時18mA流れてるってことは、、、
10時間で180mA消費する。
150mAのリチウムポリマー電池じゃ全然足りないじゃないか!
結果
そりゃー、時計リセットされます!
ソフトウェアの設計に問題があると思われます。
じゃー、どーする?
ソフトウェアは変更できないので、ハードウェアで改善できないか検討します。
基板を良く見るとクロック用の電池を取り付けられそうな部分がありました。BAT2って書いてありました。
通電時3.3Vになっており、リチウムポリマー電池の電圧が高いうちはある程度電圧が上がっています。
とりあえず、リチウムポリマー電池を取り外し、クロック用の電池を取り付けるであろう部分に電源供給してみると、
3.3V印加時は8mA。3.0V印加時は6mA。2.8V印加時は5mA時々流れる。2.5V印加時では、0mA。μAオーダーです。
2.5V印加状態でもメインの電源をOFFしても時計はちゃんと動いていました。
BAT2だけだと、メイン電源が切れた時(エンジンをOFFした時)にデジタルインナーミラーも瞬時に電源が落ちてしまうので、ドラレコとしての機能に問題が出てしまいます。
リチウムポリマー電池を車内に置いておくのも嫌なので、別に電源用意したい…
乾電池でどうにかする方法を考えました!
リチウムポリマー電池に接続されていたところに、
乾電池4セル=約6.0V
それをシリーズレギュレータで降圧し、4.0VにしてFET・ダイオードを経由して入力。
そうすればメイン電源が入っているときは電流流れない。
メイン電源OFFをトリガーに数秒後FETで電源供給を止めれば使わないときの電力消費は最低限になる。
BAT2の方には2.5Vのシリーズレギュレータで常時電源供給していれば時計がリセットされることは無くなる。
よし、部品を買いに行こう。
まとめ
デジタルインナーミラーを買うときは、GPS付きのモデルを買えば時計が自動で調整されるので良いでしょう。
安物を買わなきゃ大丈夫かも?