またまたあぶない刑事 | わたしの好きなこと。

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*またまたあぶない刑事(1988年)

 

 

☆ストーリー

鷹山と大下は長峰由紀夫という企業経営者を捜査していた。長峰は若き財界人としての表の顔を持つ反面、賭博・売春・麻薬など様々な非合法ビジネスへの関与が囁かれる疑惑の人物であった。ある夜、長峰の息のかかった麻薬密売人・緒方充を逮捕するが、翌朝には長峰の顧問弁護士が港署を訪れ、証拠不十分で釈放されてしまう。その直後、鷹山たちの元に緒方から保護を求める電話が入るが、その最中に緒方は何者かに射殺されてしまう。緒方が今際に遺した「爆破」というキーワードにより、長峰が大規模なテロ行為を計画している疑いが出たが、緒方が消されたことで手がかりは絶たれた。そこで鷹山と大下は、長峰の密着取材を行っているルポライター・萩原博美に情報交換の協力を求める。

そんな折、港署管内で名門幼稚園の園児全員が通園バスごと誘拐されるという事件が発生する。人質の園児には国家機密法案反対派の急先鋒と言われる代議士・沢口の実娘もいた。取引工作の末に園児たちは無事に解放されたものの、身代金12億円は運搬役の警備員に紛れ込んでいた犯人一味によって強奪されてしまう。その日の夜、博美との情報交換で、誘拐事件の実行犯グループに長峰の手下・佐久間龍二がいたことが判明し、誘拐も長峰の主導で行われた疑いが濃厚になった。

鷹山と大下は博美からの情報を元に佐久間の潜伏先を急襲するも、佐久間は先手を打って2人の行動を封じ、奪った身代金の一部である2億円と引き換えに捜査から手を引くよう迫る。目先の大金に思わず眼が眩み、そのオファーを承諾してしまう鷹山と大下だったが、やがて2人の身に長峰の仕掛けた巧妙なトラップが次々と襲い掛かる。(ウィキペディアより)

 

☆キャスト

・鷹山敏樹(舘ひろし)

・真山薫(浅野温子)

・町田透(仲村トオル)

・松村優子(木の実ナナ)

・田中文男(ベンガル)

・吉井浩一(山西道広)

・近藤卓造(中条静夫)

・大下勇次(柴田恭兵)

(ここまで港署のメンバー)

・長峰由紀夫(伊武雅刀)

・萩原博美(宮崎美子)

・緒方充(飯山弘章)

・矢野弁護士(有川博)

・佐久間龍二(片桐竜次)

・田山(浪速のロッキー=赤井英和)

・新田刑事部長(堀田真三)

 


「あぶない刑事(デカ)」シリーズの新作映画が話題になっていますが、私がいちばん好きなのは、2作目「またまたあぶない刑事」です。ベル

 

あらすじはウィキのものが分かりやすい。いきなり映画を観るよりも理解しやすそう…。

 

 

「あぶない刑事」は、それまでの泥臭い刑事ドラマとは異なり、洒落た舞台設定やキャラや台詞、バブル期のギラギラした雰囲気が特徴です。

 

舘ひろしさんにとっても似合う刑事ドラマだと思う。「西部警察」の再放送を観た時、元々〝石原軍団〟の一員である舘さんも、これに出演なさっていましたが、「あぶない刑事」の方が生き生きしていた、絶対。

 

余談だけど、昔、作家の赤川次郎さんが映画エッセイの中で、刑事ドラマで2人の刑事が目撃者から簡単な話を聞き、すぐに「おい」「うん」と瞬時に何かを悟り、即走り去るシーンに「たったあれだけで何が分かるのか」と困惑なさっていましたが(私も同意する)、この「西部警察」で、舘さんがまさにそのシーンを演じていて思わず笑った。

 

あとね、石原裕次郎さんって特別な方だな~と大人になった今なら分かる。昔は(子どもだった)私から見たら〝背の高いオジサン〟で終わってたけど、何ともいえないカッコ良い雰囲気は、石原さんに独特のものだと思う。こんな人は他にいない。

 

写真では分からないの、映像でなければ。

 

イケメンがたくさん出ていた「西部警察」のキャストの中でも、いちばんキラキラしていた。キラキラ

 

 

(お話は戻り)ストーリーは上記でおおよそ分かりますが、今の年齢になっても日常のふとした時に色々思い出すエピソードがある。

 

長峰の部下・佐久間に落とし穴に落とされた挙句、1人1億円で手を引けと言われ承諾したタカ&ユージ。2人が港に駐車された自動車におカネを取りに行った際、謎の集団に銃撃されるの。タカが応戦している間に、2つの〝札束入りバッグ〟を抱えたユージが逃げるのだけど、誰かに「止まれ!」と止められるの。相手は銃を構えてる…。

 

ユージは「誰だ、お前」とシリアスに聞くのですが(実際は「てめぇ」と言っている)、相手のオジサンは「神奈川県警だ」と…。汗 

 

〝お仲間〟だと分かったユージが振り返り、「神奈川農協?」と言うシーンが忘れられない。

 

その後、タカが県警のオジサン(この人が新田刑事部長なのかな~?)を銃で〝お休み〟させ(ユージは首を振って止めていたけどタカは理解せず)、2人はおカネを持って逃走するの。ホントに刑事なの、この人たち。汗

 

この県警のオジサンは最後の方で再登場します。ユージがある人物と銃撃戦を展開した挙句、相手が何者かに殺されるのですが、その説明を信じないオジサンはユージを逮捕しようとするの。ユージは確か「港署の〝セクシー大下〟だ」と堂々と言いながら県警の人々の前に出たと思う。汗

 

オジサンは「なにが〝セッ○ス大下〟だ!」と怒り、ユージを部下が拘束するの。そこにタカが現れてオジサンに銃を突きつけるのだけど、オジサンは「〝ダンディ高見山〟か」と呟くの。(正しくは〝ダンディ鷹山〟) 昭和の人でないと理解できないかな~?

 

ちなみに、佐久間が殺されたのを知ったオジサンは、「人まで殺したのか」とユージを咎めるのですが、「関係ないね」と去ろうとするユージくん。これがシリーズ初の「関係ないね」だったらしい。(この後に部下に拘束されるの)

 

「太陽にほえろ!」や「西部警察」では、こんな(冗談のような)雰囲気は楽しめない。

 

 

他の人たちも味があり、これも忘れられない。

 

最初の方で、ストーリーにあるように誘拐事件が起き、現金輸送車の身代金を奪われるのですが、その時も可笑しい。

 

現金輸送車の後ろからパトカーが追っていたのだけど、パトに乗っていたのは町田トオルくんともう1人の刑事さん。現金輸送車の乗務員は実は誘拐犯の一味で、トオルくんたちは犯人に銃で脅されて手錠に繋がれてしまい、おカネを強奪されるのですね。

 

その後、何とか港署の近藤課長に無線で連絡したのですが、その場面が可笑しい。

 

町田「町田です、どーぞ」

近藤「あぁご苦労さん。(この後は忘れた)」

町田「あのぅ、非常に言いにくいんですが」(「ひじょー↑に」という感じの言い方だった。笑える)

近藤「(どうしたのかというような返答だったと思うけど忘れた)」

町田「…怒りません? 大馬鹿者!とか言いません?」

近藤「だから何だっての、どーぞ」

町田「おカネ、盗られちゃったんですよ」

これを聞き、松村課長と顔を見合わせ目をむく近藤課長。おもむろに無線に向き直り、

近藤「この大馬鹿者ー!!! 以上!」

 

この場面、時々思い出して笑いそうになってる。映画を観なおしてないので細かいところは違っているかもしれないけど、大体こんな感じだった。

 

近藤課長役の中条静夫さん、ホントに良い味を出していらっしゃいました。もう亡くなられて随分経つけど、やはりこの方がいなければと思う。あの「瞳ちゃん、お茶」をずっと聞きたかった…。

 

 

他にもたくさんエピソードはあるけど、長くなるので割愛。

 

長峰役の伊武雅刀さん、博美役の宮崎美子さんも若い。お2人は今でも素敵だけどね。

 

そして、赤井英和さんは、この映画が初演技だったそう。(台詞なし) 当時はボクサーとしての知名度が圧倒的だったらしいけど、彼もとても若くてカッコいい☆

 

あ、これも余談だけど、最後の線路の場面で赤井さんがクルマに乗ってユージに向かってくるところはスタントだったのね。以前ぼけっと観てたけど、「あら?」と気づいてしまった…。木の実ナナさん(=松村課長)が真っ赤なスポーツカー(クルマ音痴なので車種は不明)でタカとユージをどこかに送った場面もスタントだった。別にいいけど。

 

松村課長もカッコいいよね。こんな派手な管理職って現実ではいないでしょ? 女性課長で時代を先取りしてる。(「金八」も女性の校長先生だったけど)

 

薫役の浅野温子さんは、この作品中では少年課から捜査課に変わる算段をしていて、とてもお茶目。この方は絵に描いたような〝イイ女〟な雰囲気なのだけど、「あぶない刑事」では冗談のような役をしています。美人なのに、顔面を靴で踏まれたり、まるで漫画の世界…。

 

映画の舞台も洒落ていて、開始早々のカフェやスナイパーの佐久間(この人イケメン☆)をホテルに訪ねるシーンが素敵な場所ばかりなの。博美の自宅も「さすがバブル☆」と言いたくなるようなリッチなお部屋だった。今見てもお洒落なインテリア。

 

「あぶない刑事」はアクションとコメディ要素、キャラクターの個性や掛け合い、洗練された場所やファッションなど、それまでの昭和な刑事ドラマとは一線を画していました。

 

女好きのトオルくんは、今では課長になっているらしいけど、私は中条さんが亡くなられた後の作品は観ていません。ドラマ開始から、もう35年以上経つなんてね…。(遠い目)

 

私はこの作品だけはBlu-rayを持っています。久しぶりに観なおしてみようかな~。音譜

 

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