超珍品? プロトタイプ Arriflex-Cine-PLANAR 32mm F2 | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

最近友人が、ドイツの業者から不思議なレンズを購入した。

アリフレックス35mm用のシネプラナー 32mm F2です。これだけでも割とレアなレンズなのですが、そのシリアルの末尾が11V/2となっています。
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あまり資料がないので、確証が得られないのですが、一説によると試作品のようです。なんにしろ特殊な事情のために作られたレンズであることは確かです。シリアル以外に特徴的な部分は見受けられません。


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写りは非常に優秀です。過去に2度ほど見たことがあるSonnar58mm F1.5という試作品の写りは普通だったので、それとは対照的です。 ちなみにゾナ―のシリアルは普通でした。

さてこの正体不明の試作レンズですが、中心解像度は極めて高く、発色もビビッドです。逆光時のコントラストも高く、全く破綻しません。普通なら全く面白みのないレンズになりますが、写りの個性があるため高性能で個性的です。現行のシネレンズに近いかもしれません。


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順光です。安定した写りです。
引き絵でも高解像度なのがわかります。周辺部が若干破綻しますが、それが立体感を生んでいます。
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中心部拡大。中心解像度は最強クラスです、
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逆光でも安定しています。
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逆光時の解像度も、順光時と比べて何の遜色もありません。

発色はドイツらしい少し寒色系で硬めの描写です。
暖色系で軟調のパンクロとは対極にある感じです。
さすがZeissのプロ用レンズです。
戦後の純血Zeissレンズはわりと限られます。Contarexなどはその代表格です。このレンズは戦後の純血Zeissのなかでも頂点に近いものだと思います。
ただこのシリアルの正体がわからないのが残念です。
このシリアルの正確な情報をお持ちの方がいらっしゃったら、ご教授いただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。






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