Arriflex-Cine-Xenon 50mm F2 奇跡のレンズ。 | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

続いてはArriflex Cine Xenon 50mm F2何故かこのレンズも2本ある。

こんな自分が嫌になります・・・。


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Cine-Xenon 50mm F2
16mm,35mm共用のレンズと思われる。

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レンズ構成 4郡6枚

シリアルナンバー5,745,963
製造年1957年頃
絞り羽15枚
最短撮影距離:3.5ft(1.05m)
レンズ銘版:Cine-Xenon
West-Germany


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シリアルナンバー10,258,876
製造年:1967年頃
絞り羽4枚
最短撮影距離1m(3.3ft)
レンズ名版:Arriflex-Cine-Xenon
lens made in Germany


当方2本の50mmを所有しているが、旧式のものは15枚絞り新式のものは4枚絞りとなっている。円形と四角形という全然違う絞り形状をしている。コーティングも違いが認められる。順光では明らかに新しいタイプのものが良いが、逆光では古いレンズの方がよい。僕は勝手に旧型を奇跡のレンズと呼んでいるがそれは旧型のレンズが、完全逆光時も解像力を失わないからである。僕の知る限り、完全逆光で解像力が低下しないレンズは、このレンズだけである。銘板に大きな違いがあり旧式のものはArriflex表記がない。このタイプよりさらに古いシリアルではレンズがCマウントのものと同じく、銘板に赤い三角形のマークが入っている。描写はガウスタイプらしい柔らかい描写でボケも柔らかい。


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赤く見えるほうが古いレンズ(1本目)です。赤く見えるのは経年劣化です。
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レンズ刻印がLens made in GermanyとWest-Germanyと微妙に違います。
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基本的に外観は同じです。


作例

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1本目レンズ 半逆光 半逆光の段階でかなりソフトな描写。空気感が特徴。


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川畑アキラ アーティスト写真 (Lightroomで現像)

2本目のレンズ

逆光でもこってりと色が乗る。後ろのボケがよく見ると四角形になっているのがわかる。



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1本目の逆光写真。奇跡的な写りである。
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完全逆光なのに解像度が落ちない。
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顔部分拡大。髪の毛一本一本まで解像しているのがわかる。

この写真で撮りっぱなしなのだから、ほんとにびっくりする。

2本持っているが全くと言っていいほど違うレンズである。


OPICの後継と言われているCookeSpeedpanchroに比べてCine Xenonは軟調でボケもおとなしい。友人がSpeedPanchoro50mmF2を所有しているので、近々同じシチュエーションで試写してみようと思う。