何気なく昔のカメラ雑誌を読んでいて目に飛び込んできた広告があった。
「ときめきを解読する 複合人工知能ズームレフレックス」もはや未来過ぎてよくわからない。
人工知能?Ai搭載のカメラなのか?ときめきを解読?わからないことだらけだ。
1990年の雑誌で5/21発売とあるのでおそらく1990年発売のカメラと思われる。
その名も「SUPER GENESIS」。気になったのでいろいろ調べてみた。
メーカーはCHINON/チノンで創業は1948年、名門ALPAのOEMや独特なスタイルのカメラBellamiなどカメラ界で地位を築いていたが、1996年に財政的な理由により一度カメラ生産から撤退する。2008年から新体制で復活、2014年にはデジタルムービーカメラ「Bellami HD-1」を発売した。Genesisシリーズは国内では初となる近赤外線光使用サーボ式AFシステムで1988年に発売された。広告のSuper Genesisはその後継機にあたる。
と概要はわかったがこのカメラの「ときめきを解読する 複合人工知能ズームレフレックス」の正体はまったくわからない。
これは手に入れるしかない!!ということで探して手に入れました。
とはいえこれが結構大変だった。1990年といえば30年近く前の発売。完動品になかなか出会えず時間ばかりが過ぎていった。そして半年越しで完動品を発見!やっと手に入れた。
一見ビデオカメラみたいです!!
リアから見るとカメラっぽさもあります。近未来デザインなので背面液晶がないのが不思議な感じ。
フラッシュも内臓です!
なぜか側面にメインパネルあります。ん!!
なんか人が震えてます(笑)
これがもしや謎のAi機能!?
ファインダーを覗いてシャッターを半押し・・ジジ・・ジャーッ・ん!!
画角が・・変わった!!
シャッターしか押してないようなぁ・・
もう一度半押し・・ジジ・・ジャー!!
カメラが勝手に被写体にズームしてる!!
そう
謎のAi機能の正体はプログラムオートズーム機能だったのです。
どういう仕組みかわからないが、被写体に勝手にズームするというすごいのかすごくないのかわからない機能が搭載されてました!!
正式には「マルチププグラムズーム」っていうらしいです。スポーツ、風景、プログラムの各シーンをあらかじめ選んでおけばそれに最適なフレーミングを自動的に選択(解析)してズーミングをしてくれるという機能だそうです。とはいえ搭載されているのはおそらくマイコンでしょう・・。使ってみた実感としては「おせっかい感」が否めない感じです。急に画角が変わるので「おぉい!!」ってなります。
この機能もちろんキャンセルできます。
ひとつ不可解なのがこの自動ズーム機能、手動ズームの倍ちかいスピードで動きます。
手動も同じ速さにすれば言いのいに・・(独り言)
何はともあれ当時のフィルムカメラ技術の水準の高さは十分わかるカメラです。
その後使っていて気づいたのですがこのカメラコンパクトではなく一眼レフでした(笑)
技術を注ぐところを少し間違えてて愛おしいカメラです(笑)
Lomography Color Negative 800
シュールな新宿
Lomography Color Negative 800
夜景もちゃんと撮れます!
名誉のために言っておきますが、このカメラ性能や使い勝手は非常にいいです。良く写りますしAFもわりと正確です。
オススメできる?カメラです!!