やっぱりコレクションの中で英国菓子の本って多い。
なぜなんでしょう?
また、絵本とか物語に出てくるお菓子や料理……
といったら一番好きなジャンルですから。
この本では、
ピーターラビット、不思議の国のアリス、プーさん、
パディントン、秘密の花園、メアリー・ポピンズ、
ナルニア国物語
が舞台となっています。
例えばビーターラビットならば
黒いちごのポットパイ、
たっぷりニンジン入りチョコレートケーキ、
野菜のソーセージ 。
アリスならバタつきパン、バタービスケット、
お茶の入れ方までしっかりと。
プーさんはほとんどがはちみつを使ったレシピ。
はちみつと牛乳をたっぷり入れたキャンブリックティー
なんて、名前だけでおいしそうです。
それにしても、イギリスのお菓子っていわゆる
生クリームで飾った華やかなケーキという
イメージではありません。
素朴な、焼きっぱなしの粉系ケーキが
多くて、なんだかホッとします。
それで無意識のうちに集まっちゃうんでしょうかね、
本が。
昨日の「プロが教える洋菓子のコツ」と似ていますが、
こちらは2年後に出版されています。
老舗中の老舗をまず紹介しています。
上野凮月堂、コロンバン、ゴンドラ、エス・ワイル……。
創業が徳川時代や明治、昭和初期など、現代まで
お店を続けるというのは並大抵の苦労ではないことでしょう。
本当に頭が下がります。
ゴンドラは、以前の勤務先の役員が御用達ということで
その頃は何度か買いに行きました。
パウンドはやはりしみじみ美味しい。
一度思い立って買いに行ったら、ちょうどお盆休みに
入りたてということで泣く泣くそのまま帰りました……
去年のことです。
続いて、「いま評判の洋菓子店とそのケーキ」という
パートで東京とその近郊、京都、大阪、神戸の28店舗が
紹介されています。
リリエンベルグとベルグの4月は、いつか行きたいと思い
ながら、なかなか足を伸ばせないでいます。
有名なオーボンヴュータンも普段行かない場所にあるので
縁がなかったのですが、ある日、最寄り駅の2つ先に用事で
行くことがあって、その時にチャンスとばかりに回り道して
立ち寄ることができました。
もう10年以上前なので、何を買ったかも記憶がありません。
確か焼き菓子……。しかもすぐに食べられず、時間が経って
しまっていた気がします。
もう一度行って、今度はできたてをすぐに味わいたい。
そして、日本に支店を出している本場ヨーロッパの有名店も
紹介。
ダロワイヨ、ペルティエ、デーメル、エディアール……など
1980年代に日本上陸しているんですね。
これらの記事を見てはため息をつき、いつかは
都会に出て買いに行く!! と夢見ていた頃が
一番楽しかったです。
一緒の本を見て育った妹も、久しぶりに話すと
「いつかお金をためて、これらのお店のケーキを
買いまくる」つもりだったとか。
でも、「最近はそう思えるお店もなくなったねえ」と。
憧れのお店も行こうと思えば行けてしまう、つまり都会に出る
抵抗が全然なくなってしまった。
そして買おうと思えば買えてしまう。昔は手が出なかった
600円ぐらいのケーキも、今なら本当に食べたければ買って
しまいます。あんまり高嶺の花ではなくなってしまった。
できることが増えると、その分夢もなくなってしまうん
でしょうか?
新しい、今は叶わぬ夢を持つ必要がありますね。
1988年初版。
当時、東京・関西で評判のお店のレシピを紹介。
もちろん現在も健在の定番・老舗も載っています。
当時、親が買っていた週刊朝日に評判のお店を
紹介する記事があり、たまにケーキ屋さんが
載っていました。
その時はもちろん切り抜きです。
その記事に掲載されたお店がこの本にも載っていました。
まずフュッセン。
森山サチ子さんのお店で、名物シャレースイスのレシピが
紹介されています。
開店当時は売り切れで幻のケーキと呼ばれていたとか。
荻窪で家から遠かったので、いつかは行きたいなと
思いつつ縁がありません。
もうひとつ、パティスリー・ド・ラ・ターブル。
ほうれん草入りのシュー生地でつくる、キャベツのお菓子は
やっぱりレシピにありました。
切り抜き生地は残念ながらなくしてしまったのですが、
シェフのことを革命児とか一匹狼とか紹介していて、
以来そのイメージで見てしまうという……
そうそう、もう亡くなってしまったんですが、作家の森村桂さんが
開いていたケーキ屋さんも紹介されています。
軽井沢のアリスの丘ティールーム。
題名は忘れてしまいましたが、森村さんのお菓子づくりの
エッセイにしばらくはまっていて、自分もこんなケーキづくりが
できたらなあ、と思ったことがありました。
この本は私が最もケーキ屋さんに興味があった頃に出版され、
以前掲載した「完全無欠のケーキ屋さん」、
「マル秘のケーキ屋さん教えてあげる」とほぼ同時期なので
重なっているお店も多く、読み比べて楽しかった思い出があります。