[ ターニングポイント ] | ラウルイクセンバーグ 『人間とは何だろう?』

ラウルイクセンバーグ 『人間とは何だろう?』

『人間とは、究極は何だろう?』
 古今東西の賢人の抱いたこの疑問の解読こそ、これからの人生を開く道だと確信しています。         Rauliksenburg

 [ ターニングポイント ]
 ウクライナ東部のアウディーイウカからのウクライナ軍撤退は、バフムトからの撤退よりはるかに大きな意味をもっていると考えます。


 バフムトは、今回、総司令官に任命されたシルスキーが無理スジで防衛していた場所でした。
 アウディーイウカでウクライナ軍は補給路を断たれ、かなりの数の負傷者を残し、捕虜も多数出しています。撤退というより、壊走に近いといえます。


 その後のウクライナ外相の「西側からの武器弾薬が早く届けば」という発言は、心情はわかるとしてもいかがなものでしょうか。
 民主主義の盾として、西側は武器を供給し、初戦の混乱からウクライナを救いましたが、元々官僚の腐敗などがはびこっていたウクライナにおいて、武器の横流しが横行し、かなりの量の武器が前線に届いていないといわれます。


 欧米にも援助疲れが見えてきて、これ以上互いの血を流すよりは、一定の条件での停戦が選択肢の一つとして望まれ、また、視野に入ってきています。
 昨年6月の反攻以降、結果としてほとんど領土回復に至っていないというのも、それを後押しするものです。


 ウクライナの戦況と西側諸国の態度を見て、日本も、アメリカに頼らず、核保有を含めて軍備増強を急ぐべきとの声もありますが、日本とウクライナの国民性、立ち位置は異なります。さまざまなシミュレーションに基づき、然るべき対応は必要ですが、過度な膨張は避けるべきと考えます。
※2月18日時点