固ゆで卵で行こう! -13ページ目

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

アンティークショップを営むハリエットの元に、文字通り突然現れた男性ノーラン。
そのノーランは、自分はクリスマスを司る精霊(ゴースト)で、クリスマス・イブまでにハリエットが過去の過ちを認めないと、惨めな人生から逃れられなくなる、ノーランは彼女に運命を変えるための任務として現れたという。
ハリエットは、ノーランの手をとり、魔法によって過去へと遡り、過ちの原因となるものを探すことになるのだけれど…。




クリスマスの魔法に満ちたロマンス小説は楽しく幸せな気分でいっぱいにさせてくれました。



主人公は、自己肯定感が欠如し、人を喜ばせないといけないという強迫観念の固まりのハリエット。

そして、事故で若くして亡くなり、以降は希望を抱くことすらできない100年間を過ごしてきた、クリスマスの精霊ノーラン。

ハリエットは突然現れたノーランからクリスマスの精霊だなんて言われても不信感マックス。でも、ノーランは理想の男性にも見えます。

一方、最初は不審者扱いされ苛立ちながらも、トナカイ柄なパジャマ姿のハリエットから目が離せないノーラン。

二人がそれぞれ相手に惹かれていることに自覚する(とくにノーランの方は夢にまで妄想を見てしまうような)姿は、微笑ましくも可愛い。

さて、ノーランの魔法で何度も過去の自分を見ることになるハリエットですが、母親の期待に応えられない、理想の娘になれない自分をあらためて認識して胸を痛めます。

けれどもノーランが近くに寄り添ってくれ、そして掛けてくれる言葉がハリエットを強くし、自分で自分を肯定できるように。

けれどもノーランにもある変化が起こり、その変化にノーランは恐れを抱きます。

もともとクリスマスイブまでしか時間が無かった二人。

それが分かっているだけに、刻々と迫る別れの時を思うと切なくなりますし、ノーランがこれまで抱えてきた絶望を考えると、ノーランの気持ちが溢れ出る場面には思わずウルッとくるものがありました。

さて、クリスマスイブまでの短い期間限定の恋人同士の運命は?!

この物語はクリスマスストーリー。

結末はもちろん…。


それにしても訳者あとがきにもありましたが、本書の中でちょっとした描写が伏線となっており、中でも猫についてはちょっと驚きもしましたし、あらためて色々と確認したくなります。

 

 

そして本書は〈GHOSTED〉シリーズの1作目とのこと。

ということは、今回さらりと描写されていた死神事件や、ノーランの上司イザベルのスノードームのことなどが描かれそう。

是非ともシリーズが翻訳されますように。

 

先日の大阪滞在時の記録その③

阪急三番街の方にもお買いものへ。

こちらでは自分のものを買わせてもらいました。

で、買いもので疲れたらやはりお茶タイムが必要(笑)。

となれば、やはり「カフェ バーンホーフ」さんに寄ってしまいます。



美味しい珈琲でひと息。

そして、ちょっとだけ甘もんも欲しいということで、熊の形のマドレーヌ、「ショコベアー」を。

こちらも美味しかったな。

ギフト商品としても販売しているみたいで、手土産にも良さそうです。

ちなみに、いつもなら珈琲豆も買って帰るところですが、荷物も多くなったのでこの日は断念。

またの機会に!
先日の大阪滞在時の記録その②です。
 
妻とお買い物デート。
 
百貨店の中を、あっちへ行き、こっちへ行き。
 
そんなこんなであっという間に3時間が経ち、喉も渇いたしお茶をしようとなったのは、ここ最近の大阪梅田でお茶タイムに利用している定番のお店「FRUiT 阪神梅田店」さん。
 

 

 
自分は「シャインマスカットのピスタチオレアチーズケーキ」、それに「レモネード」を。
 
 
 
 
 
 
 
妻は「熊本県産みかんショートケーキ」を。
 
 
 
 
 
 
 
 
窓際の席に座り、向かいの阪急百貨店のビルを眺めながらお茶タイム。
 

この後は、グランフロント大阪の方へ。
 
 
 

 
miffyがいっぱいの梅北広場の方もチラと覗いて、グランフロント大阪でお買いものの続きも。
 
いっぱい歩き回り、お買いものも沢山。

今回は一緒に妻の服選びも出来て楽しかったですし、自分の分も欲しいものが購入できました照れ
 
先日、所用で大阪へ。


まずはモーニングにと、JR大阪駅北側のうめきた広場にある「GARB MONAQUE (ガーブ モナーク)」さんへ。
 
 

 
自分は「グッドモーニングバーガー」を。
 
淡路牛のパテはちょっと焦げていますが、味自体は肉肉しくて美味しかったです。
 
 
 
 
 

 
妻は湯だねパンとスープの「モーニングセット」を。
 
 
 
 
 
 

 

 
平日の早い時間帯だったこともあってか、まだ人も少なく、百貨店がオープンする時間までゆっくり食事できました。
 
また何かの機会に利用できそうです。

 

 

幼稚園に通う息子の郁登の付き添いで、子供向けの競技かるた教室に通うようになった39歳の希海もかるたに夢中になり、家でも一緒に練習するように。

しかし、郁登は小学校にあがるとサッカーへと興味を移し、かるた教室をやめてしまう。

今度はサッカー経験者の夫の勇介が張り切る中、かるたの札を払った感覚を忘れられない希海は、サッカー教室とかるた会の日が被ることなどに悩みつつも、今度は大人向けの会に通うことに…。

 

 

 

読みながら希海と共に、喜んだり、怒ったり、悲しんだり、一緒になって悩んで考えてみたりしながらも、最後は幸せな気分で本を閉じることができました。

 

 

40歳にして競技かるたの魅力にハマった主人公の希海。

 

けれども趣味を楽しむには、時間もお金も必要。これはもう痛いほど分かります。

 

自分も本は沢山読みたいし、ライブも観に行きたいし、山もあちこち登りに行きたいし、遠方の友人知人にも会いに行きたいし、それに映画やドラマ、アニメだって観たいし、美味しいものも食べにも行きたい。

 

なんか、自分って・・・欲望まみれの人間みたい(笑)。

 

でも、希海にとって趣味を続けること、楽しむことは、母親として、妻として、そして自身の両親や夫の家族との関係といったものなどが問題となってきます。

 

価値観は人それぞれかも知れないけれど、それを押し付けられるのは辛いですし、特に母親という立場は、よりそういったものが顕著なものとなるのは間違いありません。

 

ちなみに希海に価値観を押し付ける人の中で、夫の勇介の妹が一番うざかったですし、腹立たしく思えましたし、希海がよくぶちキレなかったなぁと思いました(笑)。

 

 

また、周りからは優しく理解ある旦那と思われている夫の勇介について。

 

「確かにそうかも知れないけど、そうじゃないんだ」と、うまく言語化できない希海が胸に抱くモヤモヤや腹立たしい気持ちというのも共感できるものが。

 

これって一緒に長く生活していくうちに、相手に対して求めるものや理解して欲しいことについてお互い口にせず、知らずに我慢したり、我慢を強いていることも原因なのかも。

 

そうしてそれが爆発した後、希海と勇介の二人がどう感じ、どう思って関係修復にいたるのか、ドキドキとヒヤヒヤとした心配と共に、いっそのこと修復なんてしなくてもいいんじゃないかと無責任にもけしかけたくもなったりして(笑)。

 

でも、我が身を振り返ってみると、同じように言葉足らずのことが往々にしてあると思いますし、うん、反省しないと。

 

 

ところで、かるたに夢中になった頃の郁登が百人一首の歌と実際の風景を重ねる場面は美しくて、ちょっと泣きそうにもなったりしました。そしてその他にも印象に残る場面が沢山。


 

希海が札を払いその感触を忘れられない姿や、序歌に惹かれる場面。


夫婦仲が悪くなった後に、夫の勇介がことを「ママ」ではなく名前で呼んだ場面や、いつの間にかるたと希海について理解しようとしていた姿。


他にも実の両親から希海がまるで個人として扱われていないかのような場面や、義父母への対応方。


希海にとって心休める場所、喫茶たまさかでの珈琲の香り。


希海のママ友が、子供ができる前に沢山あった趣味はどこにいったんだろと、どこか寂し気に呟く姿。


息子の郁登がかるたを辞めるきっかけになった癇癪を起した時の気持ちに気付く場面や、試合でお手つきをした際に申告するか悩む場面などなど…。


 

鮮やかな場面もあるけれど、主婦として、母として、そして40歳のひとりの女性としての生きづらさというのが、かるたを通じてリアルに描かれており、だからこそ希海を応援したくなります。

 

そうそう、印象深い場面でいえば、D級試験の際に対戦相手の子供に対して「こんクソガキが」と心の中で言葉にしている場面も忘れられません。

もしかして著者も競技かるたをする中で同じような場面で同じように思ったのかな、なんて(笑)。

 

 

それから、競技かるた自体についても読んでいて目に浮かぶようで分かりやすかったです。

 

漫画の『ちはやふる』は大好きで、アニメも映画も観ましたし、夏に放送されていた映画版の続編となるドラマ『ちはやふるーめぐりー』も大好きだったので、ある程度は分かっているつもりではいました。

 

でも、本書でより理解できた気がしますし、ドラマが終わってからも気が付けば頭の中で「なにわづに~」と序歌が流れていた自分としては、本書を読んで序歌のことが、より好きにもなりました。

 

 

実は冒頭で、癇癪を起こす子供の前で絶望に駆られている母親の姿を見せられた時は、リアルな姿だとしても、この物語の行く末が恐ろしいものになるのではと不安に思えました。

 

しかし、エピローグで描かれる未来には、まさに希望や愛が溢れていて、希海と同じような立場や悩みをもつ人への応援と同時に、著者自身の夢も描かれているのかな、なんて思うと幸せな気持ちになれるものがありました。

 

そして、こういう未来を描けるというのも、老若男女問わず競えるかるたの世界の素晴らしさなのかも。