番外編となる9.5巻。
今回は蔵センと美咲先生の高校時代の出会いのお話、そしてそこから時が流れ、いま現在の二人の姿が描かれているのがメイン。
プラス、なずな視点の短いお話があり、朔たちの視点では明らかになりにくいような関係性を感じさせてくれます。
高校時代、伸びていた身長がストップしてしまい思うようなプレーが出来なくなったことで、愛するバスケに悩むようになる美咲。
そんな彼女が、ちょっと大人びた蔵センと出会ったことで、自分自身を取り戻す姿、ゲームでそれはもうキレッキレな姿を見せる場面は、あまりにも熱く、そして眩しかったです。
著者には、いっそこんな熱い青春スポーツ小説を一編書いて欲しいと思うぐらい(笑)。
ところで美咲のバスケへの愛は蔵せんによって深まる結果となりましたが、蔵センも美咲から得たものがあり、それが二人の未来にも繋がる結果になっているという辺りが良かったです。
どちらか一方だけでなく、互いに高め合うなんて理想ですし格好良すぎかも。
とはいえ先生になった二人の関係性は高校時代と大きく変わっていないようなのがもどかしくもあります。
この先、二人の関係というのはどう描かれるのかな。
朔たちの話である本編とは別に、また番外編あたりで何かしら描かれることを期待です。
高校二年の赤月楓は、夢に出る美少女に憧れていた。
そんな美少女にそっくりな少女と出会い、更にその少女、雲見早希が転校してくるだけでなく、なんと引っ越してきたのは楓の住むアパートの隣の部屋だった。
互いを意識する楓と早希の距離はいつしか縮まるのだけれど…。
ラブコメにしてサスペンスなライトノベル。
序盤は確かにラブコメですねぇ。
夢に出る美少女が現実に現れ、隣に引っ越ししてきて、一緒の部活でなどなど、もうテンプレすぎるほどテンピレのような展開。
そりゃもう楓じゃなくとも好きになっちゃいます(笑)。
しかし、その甘い空気が一転するような出来事が起きると、一気にサスペンスフルな展開へと変わります。
正直ある程度は予想の範囲内ではありましたが、どこからどこまでがとか、そこからどういった味付けをしていくのかが楽しみで、更にハイスピードな展開を見せるので最後まで一気読みでした。
まさにネタバレ厳禁なサスペンス。
でも、最後はちょっとゾゾっとするような恐ろしさも?!
タイトルに「1」とあってシリーズものらしいので、今後は宿敵同士、ホームズとモリアーティのようなお話とかにもなっていくのかなと期待です。





















