『チャイルド・ファインダー 雪の少女』 レネ・デンフェルド | 固ゆで卵で行こう!

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チャイルド・ファインダー 雪の少女 (創元推理文庫)

 

オレゴン州の高地。雪や氷に覆われた山で両親の車から外に出た5歳の少女は、両親が目を離した一瞬でいなくなる。

吹雪のため捜索が困難となりそのまま行方不明となり3年。

誰もが少女は死んだものと思っていたが、両親は諦めず行方不明の子ども専門の探偵ナオミに捜索を依頼する。

 

 

 

3年前に雪山でいなくなった5歳の少女の捜索依頼を受けたのは、チャイルドファインダーと呼ばれる子供の行方不明者の捜索を専門にするナオミ。

 

少女が行方不明になって3年という月日は絶望的だけど、少女を捜す事に一片の躊躇いも見せず邁進するナオミ自身もかつては行方不明となった少女の一人という過去を持っています。

 

さらわれた子供たちの身に起こるものは残酷なもので、暗鬱としたもので作品自体は覆われている中、さらわれた子供の親たちの苦しみと、その苦しみゆえに崩壊する家族の在り方も描かれれている点が現実的であり、その事に向き合おうとするナオミの姿にもナオミを応援し過去に囚われたナオミを救いたく思えてきます。

 

美しい雪の情景とは真逆の幼い子供を対象した残忍な行いには読んでて胸が苦しくなりますが、時折交るユーモアある描写とナオミが何故ファインダーであるのかを明らかにしてくれるナオミと一緒に養い親の元で育ったジェロームの存在が救いとなり、最後は清々しささえも。

 

ナオミの過去が明らかになる続編も是非読ませて欲しい!