- Europe
- 「Secret Society」
全盛期のメンバーで再結成し2004年に「Start From The Dark 」で復活の烽火をあげた新生EUROPEとしては2枚目のアルバム。
衝撃を与えた再結成後の初アルバムとなる前作は、かつてのEUROPEを期待していた者にとっては大きく期待を裏切られたかも知れない。
けれど、新たなスタートを切ったEUROPEの決意が実によく表れていたと思う。
確かにジョン・ノーラムのギターを中心にしたヘビィなサウンドは80年代に一世を風靡した北欧メタルとは違い、何も知らずに聴いたら新しいアメリカのロックバンドかと思うかのようだったけれど、そのヘビィで格好いいサウンドには自分はすぐに惚れ込んだ。
そして待望の来日ツアーを観に行った時は、そのステージパフォーマンスに更に惚れ込んだ(その時の記事はこちら )
そして待ちわびていた新作の発表。
前作同様ギターを中心にした重厚なサウンド。
気負いさえも感じられた前作から比べると、よりメロディアスな部分が増えておりバラエティに富んだ楽曲が揃っており、前作に比べるとよりポジティブな印象が。
これはジョーイやジョンだけでなく、他のメンバーも楽曲作りに参加してるからかもしれないが、そう、確実にEUROPEは進化してるのだ。
昔のEUROPEとは違うけれど、そこには確かにEUROPEのサウンドがある。
前作でガッカリしたという方も、あまり昔のイメージに捉われずに聴いて欲しい。
特にアルバムの最後を飾る“Devil Sings The Blues”は名曲!
このアルバムの欠点をあげるなら、前作の“Hero”のような名バラードが無い事が唯一の欠点かも。
しかし、それを補って余りあるほど完成度の高いアルバムなので、じっくり聴いて欲しいところです。
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オフィシャル→http://www.europetheband.com/