前回、35mmネガフィルムのスキャン結果でフジカラーの経年劣化がひどいことを述べた。しかし今回ポジフィルム(リバーサル・スライド)をスキャンしたところフジクロームはコダクロームより経年劣化が少ないことが判明。フジクロームではアプリによる退色処理が必要がなく、30年以上経過しても当時の色が綺麗に再現されている。
撮影機種はNikon FフォトミックTN、レンズはAiズームニッコール 100~300mm F5.6など
↓フジクロームで撮影した式根島(隈の井)多くの釣り師がみえる。1985年頃(300mm)
↓フジカG69を撮影した 1985年5月頃
ネガフィルムは普通プラスチック袋に入れて保存する。そのためフィルムと袋が触れ合い反応して劣化したと思える。ポジフィルムはマウントされておりそのため他の物質と密着することがないので劣化が防げたのだろう。長期保存するのならリバーサルフィルムで撮影するのが良い。
次回は式根島について、写真をのせ思いついたことを書く予定。
かつて撮影した膨大なフィルムを、ようやくフィルムスキャナーで読み取り、HDDに保存する作業に着手した。スキャナーはエプソンGT-9300UF。これは10数年前に立川ビックカメラで透過原稿ユニット(120フィルムや4×5判対応)と同時購入したものだがほとんど使用せず絶品となってしまった。透過原稿ユニットにいたってはパッケージを開けたこともない未使用新品状態。
退職してようやく時間とやる気が出来たので膨大なフィルムをスキャンし、30年前後保存していた大量のフィルムを廃棄しようと思う。
↓ネガファイル(40年~30年間保存)
↓エプソンGT-9300UF
↓一度にスキャンできるネガフィルムは6枚。解像度を2400dpiにすると36枚撮り1本をスキャンするのに1時間10分ぐらいかかったので、途中から1200dpiでスキャンした。
↓カラーフィルムでは30年間の時間経過は画質劣化に大きく影響
上からフジ、コダック、サクラ(コニカ)だが、フジカラーの劣化が激しい。
コダックやサクラも変色しているが相対的に劣化面積が少ない。特にサクラカラー200はアプリで退色復元処理をしなくても良いまったく見事な状態だった。
↓フジフィルムで撮影した野球の試合。左側大半が緑色に変色している。
↓モノクロフィルム(白黒フィルム)でもフジは残念な結果になっている。フジフイルムは加水分解を起こしワカメ状になってしまい読み取り不能のものもあった(特に40年前のもの)。コダックのトライXは優秀でほとんど変化していない。サクラも加水分解は起きていない。また白黒フィルムだけだが強い酢酸臭がした。10年前に一部スキャンしたときは酢酸臭も加水分解もなかったのでこの間に劣化したのだろう。
↓ネガフィルムを入れるシートも透明な袋ではフィルムと接触して表面が変化していた。
カラーならこの部分が黄色になって見苦しい。この劣化もフジカラーが顕著。
↓透明なフィルムシートと半透明なフィルムシート。半透明な方が保存状態が良いようだ。
まとめ
モノクロではコダック、カラーではサクラとコダックが経年変化に強いようだ。特にサクラカラー200は経年変化に強い。今度フィルムを使うときの参考にしたいが、サクラ(コニカ)は写真から手を引いてしまったし、今後銀塩写真を撮る機会はないだろう。
次はスキャンしたデータを元に記事を書いてみようと思う。
喋らなくなったソフトバンクのお父さん犬。来年は戌年でもあるので電池を交換し再び喋るようにしたい。
↓無言のお父さん。赤い首輪も劣化しどことなく寂しそう。
↓カッターナイフで背中に切り込みを入れる。外科手術の要領。やったことないけど。
↓背中を開くと中に袋が見える。
↓この袋は糸で本体に縫い付けてある。
小児が乱暴に扱ってもずれないような配慮だろうか、丁寧に作っている。
↓今回はハサミで糸を切断し本体から離したが、
そのままでも袋に穴を開け鳴き笛を取り出すことができることが後で判明。
↓お父さんから取り出された電子部品の鳴き笛
↓袋を破って鳴き笛本体を取り出す。
↓鳴き笛本体にドライバーを差し込み丁寧に蓋を開ける。
↓鳴き笛本体に錆などの劣化が見られる。
↓LR41を2個使用している。
↓作業を見守るお父さん
↓電池を交換しても喋らなかったので色々調べたら通電不良だということが分かった。
写真の接点をドライバーなどであらかじめ慎重に押し下げた後、ボタン電池を挿入するとよい。
念のため各部に接点復活剤を噴射した。
↓蓋をして鳴き笛を袋に入れる。
↓お父さんの背中から体内に埋め戻す。
↓白のミシン糸で傷口を縫い合わせる。
この作業は自分にはできないので奥さんにやってもらった。
↓縫い目はあまり目立たない。
↓新しい首輪と鈴をつけてもらいドヤ顔のお父さん犬
↓電池(LR41) はコンビニでも売っている(205円)がホームセンターでは164円だった(どちらも税込み)
作業時間は正味30分前後だった。
現職の頃、教科書に、魚類は子を基本的に育てないのでマンボウのように数億卵を産んでも大人のマンボウになるのは数匹という記述が過去にあった。いつの間にかその記述がなくなった後も授業でよくその話をしたが「実際まだはっきり分かっていない」というのが事実というのが今日分かった。
今日のTBSラジオ番組でマンボウ研究者・澤井悦郎さんのお話。
「マンボウの卵巣に3億の卵があるがマンボウが実際何個卵を産むかまだ研究が進んでいない。マンボウが繁殖するには2匹以上大人になる必要があるので学者がマンボウは数億の卵を産むがそのうち大人になるのは数匹と想像した。」
それが教科書に載ったと思われる。マンボウには秘密が多い。
マンボウの秘密
全国の理科好きの中高生によんで欲しい秀逸本。
私は図書館で借りて読んだが今度本屋で購入する予定である。