CAN'T BUY ME LOVE : キャント・バイ・ミー・ラブ


WRITTEN BY LENNON - McCARTNEY




1964年1月29日 録音

英国発売 1964年3月20日

日本発売 1964年4月5日



いよいよ、ビートルズ旋風が吹き上がる、雄たけびのロックが登場。

イントロなし、サビ(テーマ)からいきなり始まるrロックなポップな曲。

マーケットが米国中心になっていったのか?発売が英国より4日早い3月16日。


演奏はシンプルで当時の彼らの勢いがサウンドに現れていて、

前作「抱きしめたい」から導入した4トラックレコーダーのお陰で録音状態もかなり良くなった。

リンゴのドラムスも飛び跳ねるような感じで、フロア・タムなども使ってアクセントをつけている。

ジョンはギブソン・J-160Eを思い切りかき鳴らし、リズムの渦を作り出している。


ジョージのもこれしかないというギターソロを弾いてくれ、

ポールのは高音のボーカルに負けていない。


予約だけでミリオンセラーになった曲でも有名で、デビュー1年余りで「敵なし」の状況が

これから彼らに何が起こるんだろう。という誰も経験したことのない雰囲気を感じさせる。


1964年4月にビルボードチャート1位から5位独占した時のトップの曲でもありました。


アンソロジーに収録されているテイクも個人的にはかなり衝撃的なもので

ジョンとジョージのコーラスが驚きだった。

もちろん、それは伝説のブートレッグ「ULTRA RARE TRACKS」のオープニングを飾り

ビートルズ・ファンをマニアに変えた衝撃の1曲でもあった。


ライブでも定番の曲。


日本人として、忘れられないのが日本のロック黎明期のグループ

「東京ビートルズ」のトンデモカバーだ。

あまりにも違う世界に、当時の日本の音楽界の状況が良くわかり勉強になった。





昔はビートルズ・ファンとローリング・ストーンズ・ファンは仲が悪いといわれていたけど、

自分は全くどっちが好き嫌いというのは無かった。


ビートルズからロックの世界に入ると、あまりバンドの好き嫌いで喧嘩しないみたい。

むしろ、ストーンズから入ったロックファンはビートルズに対して

「下手」だの「ポップ」すぎると言われたりした。


自分はどちらの悪口も聞きたくないので、そんなときはむっとしたものだ。


でも、ストーンズも結構ポップチューンがありますよね。

自分はそんなストーンズが大好きです。


特に、60年代のシングルのB面とかアルバム収録曲に何気なく隠れていた。

個人的にいつ聴いても好きなポップナンバーは


「BLUE TURN TO GRAY」が大好きで、いまでもCDで聴くとリピートしてしまう。

アルバムなら「デセンバーズ・チルドレン」のロックとブルースとポップさのさじ加減が大好きだ。

ビートルズより綺麗じゃないハーモニーがロックなのかもしれないな。

どこか危ういポップ・サウンドに今でも惹かれる。





ビートルズが好きになると、やはり気なるのがストーンズです。


初めて、ザ・ローリング・ストーンズというバンドがいるのを知ったのは

ラジオでアルバム「ブラック・アンド・ブルー」のCMをやっていたからだ。

でも、その頃はロックより岩崎宏美の上手い歌に興味津々の中学生だった。


ビートルズを聴いて、バンドを組んで、

それなりに練習しようじゃないか!という時期に発表になったのが

「女たち (SOME GIRLS)」だった。


最初はなんて簡単なコード進行の曲ばかりだと思ったけど、

そこが中学生のテクニックで語ろうとした悪い癖で、バンドをやりだすと、

カードはコピーできるけど、ビートルズと同じで「あの雰囲気」が出せない。


当時はドラムスとベースを曲によってポジションが違っていたのですが

ドラムスは俺の方が「あののり」を出せるよといって、ドラマーになってしまった。


後悔はしてませんけど、

折角コピーした「MISS YOU」のベースが弾けなくなったのが

ちょっと悔しい。


ルックスは中学卒業したあとのガキにはストーンズは

モンスターの集まりだと思ってしまい、ビートルズの華やかさからは抜け出せなかった・・・。



続くのだ



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ビートルズの曲を聴いていると、自分の頭の中で

この曲にはこんなシチュエーションがいいなぁ。とか

逆に、今この状態では、この曲だなぁ。とか思ったりします。


最近は

「I’M ONLY SLEEPING」と「YER BLUES」が

仕事のちょっと合間でのヘビー・ローテーションになっています。


ちょっと疲れているのでしょうか?(爆)

何十年もビートルズを聴いていますが、それでも全く聴かなかった時もありました。

今思うと、決して嫌ったとか、飽きたとかではなかったと思いますが、

その頃は、ビルボード・チャートの音源をひたすら追っかけていたような気がします。


1982年~1985年位の時代でした。


ロックやポップスに一番貪欲に求めていった時期です。


結果的に聴いていた音楽に飽きると、ビートルズに戻ってきては

また、飛び立つという繰り返し。


結果的には親元を離れて、社会の厳しさを知ったような時期だったでしょうか?


そのころ聴いていた音楽は、今でも懐かしく聴いてしまいます。


ビートルズの凄さや音楽の楽しさを純粋に感じた時代だったので

中年の親父になった今では、もう一度戻りたい時代でもありますね。



MONEY : マネー


WRITTEN BY BRADFORD-GORDY




1963年7月18日、30日 録音


ジョージ・マーティンのピアノで始まる、「WITH THE BEATLES」のエンディング曲だ。

本当に凄まじいくらいのジョン・レノンの絶叫《シャウト》だ。


中学生の頃この曲を聴いて、「マネー」という単語がなんか生々しく感じた記憶がある。

純粋にロックを聴いていたから、なんか大人の触れてはいけないような部分・・・。

もう遠い昔のことなんだけど、もやっとしたものが残っていた。


2枚のオリジナル・アルバムの中でもかなり重いリズムを持った、ヘビーな曲だ。

ピアノは同じフレーズを引き続けているからこそ、クールで怖い感じがする。

ジョージはJ-160Eを弾いているらしく、こんなヘビーなロックにアコースティックギターで

味付けしているのがビートルズの大胆さと強かさなのかもしれない。

コーラスも凄い整っている。美しいくらいだ。


それが「マネー」の怖さをなんとなく教えているように感じる。

「WITH THE BEATLES」のカバー曲はオリジナルと同じくらいの凄さを

この曲であらためて確認できる、凄い迫力だ。


ジョンも後に「平和の祈りをこめて」で演奏しているが

断然こちらの方が迫力を感じる。




NOT A SECOND TIME : ナット・ア・セカンド・タイム


WRITTEN BY LENNON - McCARTNEY




1963年9月11日 火曜日 録音


アルバムの墓場のポジションといわれているB面6曲目に収録されている名曲。

ビートルズ登場以前はアルバムB面ラスト1曲前はそのようにいわれていたけど

要は良い曲が少なかったわけです。


ビートルズのメンバーは曲順をどう考えていたのでしょうかね?

どう、選曲していったかもジョージ・マーティンに聞いてみたいです。


この曲を有名にしたのは、当時の「ロンドン・タイムス」に

『マーラーの大地の歌の終始和音が同じ』と評論されてから

俄然注目されたようですが、作者のジョンは

『終始和音が同じなんて事はわからない』と軽く言っていました。

ロックなんてそんなものだよ。もっと気軽に聴けよ。といっているのでしょうかね。


日本では佐野元春氏がビートルズのフェイバリット曲にあげていました。


サビの無い単純な展開ですが、演奏自体は少々凝っているように思えます。

リンゴのドラムスはフィルインを多用し、アクセントをつけているし

ジョージ・マーティンが弾いているピアノ・ソロも味わい深いです。


確かに良い曲です。ジョンのヴォーカルも絶好調。

しかし、アルバムにひっそり収録されているから、静かに光っているような

派手さは無いけど無くてはならないバイプレーヤーのような佳曲です。





DEVIL IN HER HEART : デヴィル・イン・ハー・ハート


WRITTEN BY DRAPTON




1963年7月18日 火曜日録音


この曲は、ビートルズの音楽に対するマニア度をファンにアピールした曲ですね。

オリジナルは1962年に無名のガールズ・グループ「ドネイズ」の全く売れなかった

シングル・レコードのB面の曲。原題は「DEVIL IN HIS HEART」。

全くもって彼らのリスナーとしての凄さを感じさせる。


良い曲です。大好きですね。


イントロのドラムの入り方が印象的で、スネア1発とバスドラ2発で、全員がなだれ込んでくる。

ギターのイントロのフレーズも印象的でポップスのウキウキ感を醸し出している。

ジョンとポールのコーラスのあと、ひっかるようなリードヴォーカルのジョージがまた良い。


メロディーも綺麗で、売れない曲にも名曲はあるんだなぁ。としみじみ思い、

音楽の世界の奥深さをあらためて確認してしまう。

ビートルズのお陰で光が当たったと思われる「ドネイズ」ですが、

シュレルズやマーべレッツのように今でも売れているような声が聞こえないのは

決定的に良い曲がないんだろうなぁ。と切なくなってしまうけど、

ビートルズのファンにとっては忘れられないカバー曲のひとつになったのは

それなりに幸せなのかもしれない。


個人的には「WITH THE BEATLES]のカバー曲はオリジナル曲と比べても引けをとらない

存在感があるように感じるのは、自分だけなのでしょうか?


I WANNA BE YOUR MAN : 彼氏になりたい


WRITTEN BY LENNON - McCARTNEY




1963年9月12日火曜日録音


ビートルズとストーンズの微妙な交流関係を見せてくれた曲。

ローリング・ストーンズのセカンド・シングルとして有名ですが、

レコーディング中のストーンズに披露したところ、彼らが気に入って

未完成の部分をジョンとポールがチョチョイのチョイと作って

ミックとキースを驚かせたエピソードも有名ですね。


結局、ストーンズにプレゼントしてシングルとして発表しましたが、

ビートルズはリンゴのリード・ヴォーカル曲として発表。

ジョンもポールも何気なくえぐいことをやります。


「俺たちのその他大勢の曲をあげたんだよ!」というメッセージに見えてしまうのは

考えすぎでしょうか?いや、それに近いことはあったと思う。


その後、ビートルズもリンゴの歌う曲としてライブでは結構歌われていきました。

基本的にシンプルでモニターの無い時代にはやりやすかった曲でしょうね。


リンゴが重要な曲を歌うようになるのは、あと3年待たなくてはいけない。

YOU REALLY GOT A HOLD ON ME

         : ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー


WRITTEN BY ROBINSON




日本では「NO.5」発売までレアな曲でありました。


1963年7月18日火曜日録音


1962年11月にモータウン・レーベルから発売された

スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの名曲を半年でカバーしている。

今では自分の好きな曲を発売後すぐにカバーするというのはあまり無いけど、

当時はビートルズもストーンズもその辺は好きに(?)やっていた。


映画『LET IT BE』でも演奏していたけど、ビートルズにとっては

ファンとしてモータウンはかなり聴いていたんだろう。

「WITH THE BEATLES」のなかに2曲モータウンが収録されているのでもわかる。


ビートルズのキャリアの中で唯一のジョンとジョージが

リード・ヴォーカルをとるというのも売りのひとつ。


ゆったりとした8分の6拍子のリズムで、ベテラングループのように歌っていて、

これはこれで彼らのサウンドになっている。


簡単なようで感情たっぷりのジョンのヴォーカルに脱帽。


スゥエーデンでのライブでも余裕で素敵な、すばらしい演奏を聴かせてくれる。


個人的にはバンドで演奏して、楽しかった思い出がありますが、

ビートルズもカバー曲は純粋に演奏することに楽しんでいたんでないでしょうか?

そんな気がする、演奏のひとつ・・。