お母さん子な娘は、眠くなると、より一層お母さん子が顕著になります。
そのため、入浴前には誰と入るかでバトルが勃発します。
以前は衝撃の理由(父と娘とお風呂)で拒んだこともありましたが、こんな理由がついたのはこれっきり。
でも、一歩間違えたら近隣住民に虐待通報されてしまうのではと心配になるほど泣き叫んで嫌がります。
毎日母が一緒に入ってやれば済む話。たった数年、もう数年もしたら反抗期なんだから、甘えてもらえるのなんて今のうちだけ。
多分、ほとんどの人がそう思うと思うんです。
私だって、自分に余裕がある時は、泣かせる前に素直に一緒にお風呂に入るんです。
でも私は精神的な器が小さい人間。特に休日など、朝から晩まで娘のペースに振り回されるとくたびれるんです。
自分のやりたいことをやりたいペースでできない不満。一日中「おかあさーん、おかあさーん」と耳にまとわりつく甲高い声。
眠くなると、何を提案しても「イヤー」「そうじゃなーい」と理不尽になる娘。
そんな状態に耐えられる訳もなく、早ければおやつの時間の前、遅くても夕飯後には「うるさーい!今日の『おかあさん』はおしまい!!もう娘なんて知らないよ!」と叫んでしまいます。
小さい子どもにとって、『親』(多くの場合、特に母親)が世界の中心でありすべてであることは、理性では分かるんです。
でも、娘が眠いように、私は私でくたびれてる。理性?母性?優しさ?そんなもの、とっくに使い果たしてるよ。
私はお母さんだけど、その前に一人の人間だもの。1日耐えたんだからお風呂くらい一人でのんびり入らせてよ。その権利くらいあるでしょ?
なんで夫は好き勝手できて、私はできないの?夫婦二人の子どもなのに私ばっかり負担が大きいっておかしくない?
十年後のことなんて知らないよ。私には今目の前のことが一番大事だよ。
そう考えてしまう。
そこで起こるのが上記のバトルです。
父は「泣いても喚いても自分が入れよう」と思ってくれるようなんですが、泣き叫ぶ声に私が根負けして、結局、イライラしながら娘と入ります。
毎週こんな感じなので、私自身も反省半分、イライラ半分で週末を終えます。
週明け、全然リフレッシュできてない。むしろ仕事の間は娘に邪魔されないから、早く仕事行きたいとか思ってる。
私ってほーーんとダメな母親。
………そう思ってたんです。いや、今もそう思ってるんです。
でもね、夕方お迎えに行った保育園で、こんな声が聞こえてきました。
「もー、『おかあさん、おかあさん』って泣き叫ぶんだからー。どうせ今日もお母さんとお風呂でしょ。」
同じクラスの女の子のお母さんでした。思わず「あー、ウチもーー!!」と前のめりに反応してしまいました。
このお宅は姉妹で、お姉ちゃんも同じ感じなんだそうです。
お父さんも積極的に送迎したりしているので、あんなにお父さんが育児に関わっていてもお母さん子なんだなぁと意外に感じました。
姉妹で泣き叫ばれたら、さすがにお父さんへこむだろうな、気の毒だな。
そんなことも感じましたが、我が家の父だってまぁ似たようなものよね。
会うたびにすごーく明るくてサバサバして、子どもたちのことも上手にあしらってるお母さんに見えていたので、
こう言っては語弊があるかもしれませんが、少し『安心』してしまいました。
あぁ、ウチだけじゃない、子どもに「もーーー(イラッ)」ってなるの、私じゃない。そう思いました。
24時間365日ずっと一緒なんて耐えられない、絶対虐待する。
そう思うので、仕事も保育園も私にとってはなくてはならないものなんですが、こうして他のお母さんに励まされるという意味でも、やっぱり保育園ってありがたいなーと思います。