「成績が上がったら、お小遣いをあげるね。」

「いい子にしていたら、ご褒美に買ってあげるね。」


誰でも一度は言われた事があるかもしれませんし、
自分の子供に言ったことがあるかもしれない言葉ですよね。


この「~したら」の言葉には、それを言った人の「エゴ」があるのです。


成績が上がらなくてもお小遣いはあげていいものだし、
いい子にしなくても愛しい子供は子供です。


成績上がってほしいと思うのは誰でしょう?
いい子にしてほしいと思うのは誰でしょう?

言われた子供ではないですよね。


「~したら」には言った人のエゴが含まれています。

何か(誰か)と比べているのは言った人。
懐柔して相手を自分がコントロールしようとしているのです。
威圧する場合もあります。

人をコントロールすること、しようと思うこと自体がエゴなのです。


ではこのエゴ、何処からくるのでしょう。

それはその人の恐れの感情からきます。


成績が悪い→いい就職が出来ない→不幸になる
いい子じゃないと世間から後ろ指差される→子供が恥をかく


本当に子供は不幸だったり恥をかきますか?
いい就職が出来なくても幸せな人生は送れますし
今、いい子じゃなくても大人になって人格は変わります。


これは言った人が「そうなったら困る」という恐れの感情で
実際には恥をかくのは自分で、それが怖いのです。


自分の面目を崩されたくない恐れの感情は
相手をコントロールしようとするエゴを生みだします。
面目は自分が持っている威厳だったり権力だったり変なプライドです。


相手にとっては何の役にも立たない面目を押し付け
コントロールすることで恐れの感情から逃げているのは自分なのです。


もし、この恐れの感情を受け入れたらどうなりますか?

恐れの感情を受け入れれば、相手に接する自分の態度が変わります。
コントロールすることをやめるので、自然に相手を受け入れ
認めてあげることが出来るようになります。


相手をコントロールしないといけない状況をを作りだしているのは
自分自身の心や態度なのです。

恐れの感情は膨れ上がると、心がいっぱいいっぱいになって
体に影響が出てきます。


脳は「これ以上もうそんな感情は持てないよ~!」と
肉体へその感情の処理の指令を出すのです。


指令を受けた肉体は、各器官が色々な感情を受け止め
警告信号を出してくれます。


これはその感情を持っていることに気がつかない時に起こりますし、
そんな感情を克服した後で起こる(溜めすぎた結果)場合もあります。


例えば、


目の前の事を見たくない・それを知るのが怖いという恐れがあれば、目のトラブルが起こります。


自分の意思を人に告げるのが怖い・行動出来ない恐れがあれば、甲状腺のトラブルが起こります。


生きる事に対する恐れがあれば、呼吸器系のトラブルが起こります。


隠し事をしていたり、秘密を突かれたくない恐れがあれば、みぞおちにトラブルが起こります。


人や物事を受け入れることに怖れていたら、胃腸のトラブルが起こります。


自分の進む道に希望が持てない恐れがあれば、足にトラブルが起こります。


自分の体の不調な場所は、心に恐れの感情があることを示しています。


それを受け入れる事すら恐れてしまっては
肉体はどんどん警告を出してくるのです。


気がついて、認めてあげる。

それだけでも変化は起こり始めます。

人の心の中には「恐れ」の感情が必ずどこかに潜んでいます。

私は何も恐れていないという人ですら、
自分が気付かない心の奥深くにその感情はあるのです。


恐れという感情は、手放すことで新しい「何か」が生まれ、
それが自分にとってのギフトになることは誰もが知っているでしょう。
だけど、なかなか手放す事が出来ないのが事実です。


この、恐れという感情は、時に自分を奮い立たせる強い心を与えてくれます。

マラソンランナーは後ろから追い掛ける選手に抜かれる「恐れ」から
懸命に走り記録を生み出します。
経営者達は倒産という「恐れ」から守るために
必死で働き経営していきます。


じゃあ手放す必要はないと思う人もいるでしょう?


確かに心を強くする部分はありますが、その感情を持ち続ける事で「楽しむ」心は消えてしまいます。

楽しむ心を失うと、人はより一層恐れに執着してしまい
今度は、実際に目の前にまだない現実を想像しはじめます。

そうすることでより大きな恐れの感情を抱き、負のスパイラルに陥っていくのです。


自分が恐れることを想像したがために、恐れていた現実を創造してしまい
「あぁやっぱり…」とその現実に嘆きます。
自分が創りだしたことにすら気が付かないまま。

恐れの感情はスパッと手放すことの方が難しいのです。


でも自分にそういう感情がある、自分は何を恐れているかを知っていたら?

そうなりたくないから精一杯の努力をするでしょう。
回避する方法も探すでしょう。
誰かに協力を求めるかもしれません。

その結果、別の未来は創造されるのです。


恐れの感情は認めるだけでも手放しの一歩になります。


手放すことすら怖い「怖れ」。
でも自分が何を恐れているかを知っていたら
前に進めるチャンスは必ずあるのです。