人の心の中には「恐れ」の感情が必ずどこかに潜んでいます。

私は何も恐れていないという人ですら、
自分が気付かない心の奥深くにその感情はあるのです。


恐れという感情は、手放すことで新しい「何か」が生まれ、
それが自分にとってのギフトになることは誰もが知っているでしょう。
だけど、なかなか手放す事が出来ないのが事実です。


この、恐れという感情は、時に自分を奮い立たせる強い心を与えてくれます。

マラソンランナーは後ろから追い掛ける選手に抜かれる「恐れ」から
懸命に走り記録を生み出します。
経営者達は倒産という「恐れ」から守るために
必死で働き経営していきます。


じゃあ手放す必要はないと思う人もいるでしょう?


確かに心を強くする部分はありますが、その感情を持ち続ける事で「楽しむ」心は消えてしまいます。

楽しむ心を失うと、人はより一層恐れに執着してしまい
今度は、実際に目の前にまだない現実を想像しはじめます。

そうすることでより大きな恐れの感情を抱き、負のスパイラルに陥っていくのです。


自分が恐れることを想像したがために、恐れていた現実を創造してしまい
「あぁやっぱり…」とその現実に嘆きます。
自分が創りだしたことにすら気が付かないまま。

恐れの感情はスパッと手放すことの方が難しいのです。


でも自分にそういう感情がある、自分は何を恐れているかを知っていたら?

そうなりたくないから精一杯の努力をするでしょう。
回避する方法も探すでしょう。
誰かに協力を求めるかもしれません。

その結果、別の未来は創造されるのです。


恐れの感情は認めるだけでも手放しの一歩になります。


手放すことすら怖い「怖れ」。
でも自分が何を恐れているかを知っていたら
前に進めるチャンスは必ずあるのです。