ジュリーのコンサートで | スイスで乳がん - Breast Cancer - Swiss experience

スイスで乳がん - Breast Cancer - Swiss experience

HER2陽性でした。治ったみたいです。
わたしもネット情報にくぎ付けになった患者の一人です。
スイスでのがん治療・対応について、
具体的な体験を書いていきます。
世界のどこかの誰かにとって参考になりますように。

日本

 

日本にいると、昔の記憶がよみがえる。

 

外国に住んでいた頃には不足していた感覚。

 

うずまき うずまき うずまき

 

沢田研二を映画で観た。作家の水上勉の役。おじいさんの姿。

 

そう、わたしは子供のころジュリーの歌を全部覚えて歌っていたなあ。

 

音符 音符 音符

 

生きている間にジュリー本人の声を聴いてみたい。

 

わたしが生きている間かな。ジュリーが生きている間かな。

 

がんサバイバーになってから、自分の冥途の土産は最優先。

 

ただ困ったことに、コンサートのチケットは買い方すら知らない。

 

ジュリーとなると抽選で「外れる」と聞いてあきらめた。

 

そんな話しを友人とした覚えはある。

 

ハートブレイク ハートブレイク ハートブレイク ハートブレイク

 

そうしたら、6月25日の誕生日コンサートのチケットをゲット。

 

長年追っかけをしている知人の知人と一緒に行った。

 

他人は優しい!

 

この数カ月、ネットで「沢田研二」を予習した。

 

こんな他愛のないことも子供の頃を思い出す貴重な時間だった。

 

ルンルン ルンルン ルンルン

 

「まだまだ一生懸命」

 

75歳

 

だって。

 

グラサンハート 流れ星 グラサンハート 流れ星

 

ついに当日。

 

埼玉のコンサート会場で手ぬぐいをもらった。

 

やけに嬉しかった。

 

 

コンサートはとっくに終わったのに、私の中で何かが引っ掛かっている。

 

いまだにネットで検索して、記事やSNSコメントを読んでいる。

 

じゃ、わたしも一つ書くか。

 

電球 電球 電球

 

舞台に立つ高齢者のジュリーは自分の事を「ジジイ」と呼び、2万人近くの客に普通に話しかけていた。

 

タイガースのメンバーとの昔ばなしが「ながかった」というコメントがある。

 

走って歌って、ちょっとしんどそうだった。

 

とにかく初めてのわたしには何もかもが新鮮。

 

大ヒット曲「勝手にしやがれ」や「危険なふたり」を生で堪能。

 

まさか自分がこの歳になって、ジュリーを観る日が来るとは。

 

このライブ体験は冥途の土産だ。

 

カップケーキ 

 

7と5のろうそく付きのバースデーケーキが登場した。

 

そして、ジュリーが叫んだ。

 

「みんな長生きしよう」

 

巨大スクリーンにアップで映る老人の顔。

 

テレビ時代の大スターのジュリーではない。

 

今を必死に生きるひとりの男性だ。

 

わたしにとっては、なぜかこれが決め手の一言になってしまった。

 

10年前にスイスで命拾いしてよかった。

 

おしまい。

 

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