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日本にいると、昔の記憶がよみがえる。
外国に住んでいた頃には不足していた感覚。
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沢田研二を映画で観た。作家の水上勉の役。おじいさんの姿。
そう、わたしは子供のころジュリーの歌を全部覚えて歌っていたなあ。
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生きている間にジュリー本人の声を聴いてみたい。
わたしが生きている間かな。ジュリーが生きている間かな。
がんサバイバーになってから、自分の冥途の土産は最優先。
ただ困ったことに、コンサートのチケットは買い方すら知らない。
ジュリーとなると抽選で「外れる」と聞いてあきらめた。
そんな話しを友人とした覚えはある。
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そうしたら、6月25日の誕生日コンサートのチケットをゲット。
長年追っかけをしている知人の知人と一緒に行った。
他人は優しい!
この数カ月、ネットで「沢田研二」を予習した。
こんな他愛のないことも子供の頃を思い出す貴重な時間だった。
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「まだまだ一生懸命」
75歳
だって。
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ついに当日。
埼玉のコンサート会場で手ぬぐいをもらった。
やけに嬉しかった。
コンサートはとっくに終わったのに、私の中で何かが引っ掛かっている。
いまだにネットで検索して、記事やSNSコメントを読んでいる。
じゃ、わたしも一つ書くか。
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舞台に立つ高齢者のジュリーは自分の事を「ジジイ」と呼び、2万人近くの客に普通に話しかけていた。
タイガースのメンバーとの昔ばなしが「ながかった」というコメントがある。
走って歌って、ちょっとしんどそうだった。
とにかく初めてのわたしには何もかもが新鮮。
大ヒット曲「勝手にしやがれ」や「危険なふたり」を生で堪能。
まさか自分がこの歳になって、ジュリーを観る日が来るとは。
このライブ体験は冥途の土産だ。
7と5のろうそく付きのバースデーケーキが登場した。
そして、ジュリーが叫んだ。
「みんな長生きしよう」
巨大スクリーンにアップで映る老人の顔。
テレビ時代の大スターのジュリーではない。
今を必死に生きるひとりの男性だ。
わたしにとっては、なぜかこれが決め手の一言になってしまった。
10年前にスイスで命拾いしてよかった。
おしまい。
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