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日本に住んでいると、神社仏閣の行事が生活の一部になる。
6月30日は近所の神社で「茅の輪(ちのわ)くぐり」をする日だった。
1年の前半の厄を祓う。人型に切った白い紙で身体を拭いて、神社でお祓いをして、イネ科の草で作った大きな輪をくぐって、残りの半年を元気に過ごせますようにと祈る。
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のこりの葉っぱをそれぞれ持ち帰って、自分でも輪をつくって玄関等に飾る。
無病息災を祈る6月30日と大晦日の12月31日は神社の2大行事だ。とっても分かりやすい日付だ。
由来は飛鳥時代のだそうだ。疫病などで大勢の人が亡くなった時、茅で作った輪っかを腰につけていた人は無事だったらしい。
時を経て、輪っかがどんどん大きくなり、今は一番直径が5メートルの大型もある。私の近所の神社の輪は2メートルくらいだった。
今年はイタリアで非ホジキンリンパ腫と闘っているR君のために輪をくぐった。それで「がん」が治る筈はないけれど、それでも私は本気でくぐった。他にどうしようもなかったのだ。
祈るしかない。何でもいいから信じるしかない。
何百年も人は同じ思いで時を過ごし、そして死んでいった。大昔の人達と心がつながったような不思議な感じがした。
医学がどんなに進んでも最終的には同じだ。
今年は珍しく伝統行事をこんな風に実感できた。
歳をとった証拠かな。
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