通い慣れたヨガ教室が突然閉店。
運動不足になるのは明らかだし、気心のしれたヨガ仲間に会えなくなるし、不安なことばかり。
ショックのあまり呆然として何もできないという人が多かったようだ。
わたしは単なる焦りから、何とかしようと思い立った。
最初にしたのは別の施設訪問。実は日本のスポーツジムやヨガ教室はよく知らない。
ネットで調べて、家から一番近いヨガ教室を探したら、「ホットヨガ」だった。興味本位で行ってみた。
暖房がガンガンに効いた教室で、小さめのマットをぎっしり敷いて、大勢の女性が水着のようなヨガウエアを着て、どっさり汗をかきながら1時間ヨガとピラティスとストレッチを合わせたような運動をした。
必ず飲むようにと言われた水は1リットル。全部飲んだ。
体験だけのつもりだったが、身体がポカポカ暖かくなってとても気持ちよかった。
まだ寒いし、サウナに行くつもりでしばらく通ってみる事にした。
でも、何かが違う。
突然、わたしが求めている「ヨガ」とは何だろうと深く考える羽目になった。
スイスの頃から運動がメインだったけれど、身体の事だけではなかったと気づいたのだ。
治療中は故オリビア・ニュートン・ジョンのがん治療中ヨガのDVDを何度も観た。
スイスでの最初のヨガの先生はがん患者向け指導コースを終えたSさんだった。
簡単なポーズを丁寧に丁寧に時間をかけていた。
その後、すやすや眠るのが幸せだった。
ひょんな事から芋づる式に色々な事を思い出してきた。
あのショッキングな閉店は起こるべくして起こったのかも、と思ってしまう。
つづく