白川水源:火山の大いなる恵み | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

3泊4日九州旅行の3日目です。

宿泊した南阿蘇村のホテルの

露天風呂から望む阿蘇中央火口丘。↑♨️

 

これはサイコーに気持ち良かったぞぉ~😍

温泉は言うまでも無く火山活動の恵み。

 

 

宿泊したホテルは地図の赤く囲った場所です。

この日、最初に向かったのは

白く囲ってある白川水源。

熊本城のお濠に水を灌ぐ白川は

南阿蘇村の湧水に始まります。😲

 

 

朝早い時間帯故、だ~れも居ません。

 

 

阿蘇の中央火口丘に落ちた雨水が

火山岩に沁み込んで、その下の

水を通し難い地層を伝わり地表に湧き出ます。

阿蘇の湧水を水道源とする人口は

熊本市を含め100万人超といいますから

正に 火山の大いなる‟恵み”ですね。🌋

そういえば最近熊本県は半導体の工場を

盛んに誘致しています。

半導体の製造には豊富な水が欠かせません。

工場によって発生する雇用も

‟火山の恵み”と言えそうです。

 

 

1分当たり約60トンの水が湧きます。

この日の夜にお邪魔した熊本市内の

和食店の店主が仰るには

白川水源は全部で7ヶ所の湧水があり

その内の2ヶ所は硬水だそうです。

阿蘇が様々な地質で構成されている証だな。

 

阿蘇という超巨大な天然貯水タンクに

一役買っているのが‟野焼き”だといいます。🔥

 

 

毎年春に阿蘇では野焼きが行われます。

上の画像の草千里も2018年に

50年ぶりの野焼きが行われたそうです。

野焼きによって良質な草原が保たれ

「草原の貯水量は森林のそれを凌ぐ」

という分析もあるようです。

ちなみに1,000年以上前から

野焼きが行われていたという説も。😲

更にまだまだ‟恵み”はあります・・・・・

 

 

「阿蘇の黄土」

「黄土」は別名「リモナイト」といいまして

「褐鉄鉱」や「湖沼鉄」と呼ばれる

鉄成分が7割前後の土壌です。

古墳から大量のベンガラが出土したことから

古代の人々は阿蘇黄土を焼いて

ベンガラを生成していたようです。

 

上の画像はその黄土で作った石鹸。↑

黄土は下水処理の脱硫剤や

牛の下痢止めにも利用されています。

 

石鹸の能書きを読みますと

「阿蘇黄土の鉄分は毛穴の油を吸着し

サッパリ洗い流してくれます。」

と書かれていました。

 

阿蘇谷のカルデラ内部には

黄土が集積した湖成層が分布します。

 

 

前日訪れた中通古墳群です。↑

阿蘇の弥生時代後期の集落遺跡から

多量の鉄器が出土し

 鉄滓も見つかっていることから

リモナイトが鉄の原料であったとの見方も。

どおりで、100m超の前方後円墳がある訳だ。

ちなみに購入した「黄土石鹸」を作っているのは

「日本リモナイト」という企業で

終戦直後、リモナイトを八幡製鉄所へ
鉄鉱石として出荷していたそうです。

 

「殺戮」と「恵み」・・・・・🤔

火山が人間にもたらす二律背反でしょうか?

これって、御霊信仰に似ていますよねぇ~

御霊信仰は「怨霊は祟ると厄介だけれど

丁重に鎮魂すれば心強い守護神になる。」

という考え方。

 

リモナイトの石鹸は80gで2,000円超。

わが人生において最高に高価な石鹸です。

オヤジの毛穴の脂を取り除いてくれれば

寂しくなった髪の毛が蘇るのかも?😁

 

無理だな・・・・・・・