上色見熊野坐神社:鬼八は縄文人? | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

 

白川水源の次に訪れた上色見熊野座神社。

水源からは5キロ前後と至近距離です。

独特の雰囲気に包まれており

‟異世界”へ向かうような参道を登ります。

両脇に灯篭が並び

その数は100基を超えるといいます。

こちらは「蛍火の杜へ」という

人気アニメの舞台となった神社で

アニメファンの間では

有名なパワースポットじゃないのかな?🤔

オヤジが訪れた時も

外国人観光客と思しき人達が

盛んに写真を撮っていました。📷

 

それにしても日本のアニメ産業は凄い!

世界で最も稼いでいるアニメキャラは

ポケモンだといいます。

ミッキーマウスを超えている訳ですから

本当に感心しますよね。😄

 

 

石段の傾斜がそれほど厳しくないし

森閑とした雰囲気に気を取られている内に

苦も無く拝殿に辿り着きます。

名称のとおり熊野から神様を勧請して

地元で大切にされている事が想像できます。

しかし、この佇まいはもっと古い時代から

信仰を集めていた可能性が高いと思う。🤔

そして社殿を更に登れば

その痕跡を確認する事ができます。

 

 

社殿の数十メートル高い場所頃に

なんとも不思議な形をした巨石が・・・・😲

これはどう考えても磐座信仰の聖地ですわ!

 

 

こちらの神社の場所は

阿蘇中央火口丘の南側で

社殿は火口丘から延びる

細い尾根筋に建てられています。

恐らく噴火で流れ出た火砕流が凝灰岩となり

その後浸食によって穴が開いたのでしょう。

 

 

岩の名前は穿戸岩(かやといわ)で

とある伝説が伝わる磐座です。

その伝説とは・・・・・・・

 

「阿蘇大明神が弓を射るたびに

従者の鬼八は矢を拾うのに嫌気が指して

矢を足の指で挟み投げ返しました。

激怒した大明神は鬼八を成敗せんとします。

鬼八は上色見の外輪山を超えて逃げようとしますが

穿戸岩が立ちはだかり窮地に立たされます。

そこで岩を思いっきり蹴破って

岩穴から逃げ去ることができました。」

 

独断と偏見ですが

この‟鬼八”は先住民を彷彿とさせます。

 

山形の‟磐司磐三郎”(ばんじばんざぶろう)や

宮城県の‟悪路王”(あくろおう)と同じように

先住民を悪役化する事によって

征服者の正当性を担保しているのでは?🤔

九州や東北は縄文人の数が

他の地域と比較しても多かった筈なので

こういう伝説が残るのも頷けます。

 

この後高千穂へ向かいましたが

高千穂でも「鬼ハ」に出会いました。

 

 

穿戸岩を下から覗くと

礫が混ざっているのが分かります。

高温の火砕流は時速100キロ前後で

火山の尾根を駆け下ったと思われます。

 

生命を脅かす火砕流の成れの果てが

神社の御神体になっているとは・・・・・

 

確かに御霊信仰に似ているなぁ~😲